SIGMA DP2x はドレスアップしたくなるカメラだ。その一眼レフとまったく同質(よくある「相当」ではない。文字通り完璧にイコール)の画質レベルから、コンデジ風味の外見のままで置いておきたくない。
SIGMA ビューファインダー VF-21
DP2シリーズ専用の純正品だが、レンズやセンサーからの情報が伝わるEVFやOVFではない。ただの別窓ファインダーで、情報といえば構図や水平取りの目安となる四角い図がガラス上に印刷されているくらいだ。正しい角度で覗き込まないと、パララックス(視差)により、実際とはかけ離れた写真になってしまう。だがこれがあれば一眼レフとおなじ持ち方で写せるうえ、朝方や夕方など太陽が低いとき、逆光などの影響で背面液晶が見えづらくとも、なんとかなる。
それにファインダーを覗き込みながら写すと、手ブレがとても少なくなる。理由はいうまでもなく、両手を掲げて体より離すコンデジの一般的な持ち方・写し方で、カメラがしっかりホールドできるわけがないからだ。カメラと顔と腕を密着させる一眼レフスタイルは、伊達に一世紀以上をかけて進化してきたわけじゃない。
ファインダーを常時付けっぱなしにするつもりだが、画質以外いつも割り切りのよいシグマらしく、残念ながら保護カバーが付属してない。他社は用意してるのに……。そこでバッグ収納用に、100円ショップで巾着タイプのイス脚カバーを見繕ってきた。内側と外側、両方にクッションがあり、衝撃吸収効果が見込めると共に、口がゴムできっちり填るので、本来の目的であるホコリ避けも期待できる。
保護といえば写真の背面液晶に保護フィルムを貼っているが、紹介はしない。どのメーカーのどのフィルムを買っているかなんて、いちいち覚えてないからだ。
Richard Franiec SIGMA DP1/DP2カスタムグリップ
ビューファインダー運用を助ける重要なアイテムだ。コンデジとしてデザインされたDP2xは、ファインダーを覗き込みながらのホールドが比較的やりづらい。理由はグリップが存在しないからで、指を添え・掛け・支えるグリップさえあればより確実な保持が可能となる。
DPに使えるグリップはいくつかあるが、その中でダントツの支持を受けているのが今回導入したリチャード・フラニエックの特製グリップだ。アルミ削り出しで、質感もある。日本ではオリエンタルホビーが輸入・販売している。使ってみて、その確実なホールド感には安心すら覚えた。
ただ残念なのは、グリップを付けるとSIGMAのなかなかに渋い浮き彫りロゴが見えなくなってしまうことか。社外製品の悲しさで、カスタムグリップは取り付けっぱなしとなる。これはロゴ見納めで写した一枚だ。
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