補助艦艇 Hilfsschiffe

銀河英雄伝説フリートファイル・バトルシップコレクション
強行偵察艦
強襲揚陸艦母艦
強襲揚陸艦
装甲擲弾兵
工作艦
輸送艦
デューレンVIII
パッサウIII
従軍病院船
連絡艇
小型高速艇
長距離連絡艇

強行偵察艦 Schnelles Aufklärungsschiff(Z:Gewaltsame Rekognoszierung Schiff/Durchstsen aufklärer)
補助艦艇
全長125m 全幅35m 全高39m 乗員8名 帝国軍


黒塗りの外見は隠密性を高める特殊コーティングであり、黒色槍騎兵仕様ではない。
敵勢力圏に突入し情報を収集したあと、速攻で帰投する旨を任務とする。単艦行動が主要で、艦隊行動用の装備はほとんどないと思われる。
機器の情報収集および解析能力が、小型艦としては破格の高性能となっているだろうことはいうまでもない。
100m少々の小ささでもって星間航行能力を有しており、単艦での隠密活動が可能である。対して同盟軍の強行偵察型スパルタニアンは通常空間しか移動できず母艦を必要とするため、戦艦や巡航艦を動員している。

強襲揚陸艦母艦 Landungsschiff(Z:Kosmish flugzeugträger)
補助艦艇
全長752m 全幅180m 全高180m 帝国軍
1/5000ガレージキット(提供ウォルフ(Wolfgang)さま)

揚陸艦をまとめて運ぶ専用の母艦である。母艦類の名に恥じず、標準型戦艦よりも巨大な艦だ。 本体の中ほどに、強襲揚陸艦16隻を開放式で収容している。 砲撃戦を目的とする艦ではないため、攻撃能力はほとんど持っていない。 正面はのっぺりしている。後退用スラスターの開口部を除いて完全な金属の塊であり、きわめて重装甲となっている。艦橋の位置すら分からない。 帝国の強襲揚陸艦がこの母艦を必要とするのは、揚陸艦がワープドライブ能力を持たないからである。 揚陸艦は跳躍航行エンジンのスペースをオミットしてまで、軽量化に励んでいる。 その甲斐あってか揚陸艦の強襲性能は、同盟軍の同種艦よりおそらく高い。 第6次イゼルローン攻防戦ではリューネブルク少将の揚陸艦がシェーンコップ大佐指揮の揚陸艦に、その弾幕と回避機動を潜って強制接舷し、乗り込んでしまったほどである。 後方からは居並ぶ揚陸艦の姿がよく分かる。 帝国軍は艦載艇を完全収納する傾向にあるが、93mもある揚陸艦を収容仕様とするのはさすがに難しかったようだ。 まるで手投げ弾を思わせる外観の理由となっている長大なエンジン部は、揚陸艦の離着を容易に行えるようにするための配慮と考えられる。全長を稼ぐほどに安定度も増す。 戦場では揚陸艦を放出するや早々に後方へ退くものと見られ、作戦行動中の揚陸艦母艦を伺う機会は滅多になく、アニメでは出番もなくついに設定だけで終わってしまった。

強襲揚陸艦 Landungsboot(Z:Sturmende landung schiff)
補助艦艇
全長93m 全幅31m 全高31m 乗員9名 帝国軍
1/5000ガレージキット(提供ウォルフ(Wolfgang)さま)
白兵戦による制圧対象への、迅速な接触を目的とする特殊艦。1隻で装甲擲弾兵3個小隊を運ぶ。ワープ航行能力は持たないため、ワルキューレや雷撃艇に準ずる大型艦載艇になると思われる。 艇といっても全長は93mに達するが、専用の母艦を必要とする運用上、艦隊を「~隻」と表記する際に揚陸艦は員数外扱いされ、母艦の数がカウントされる可能性が高い。 対して同盟軍の揚陸艦は星間航行能力を持ち、駆逐艦並の大きさを持っている。 通常の艦艇は強制接舷用の設備を側面に隠しているが、強襲揚陸艦だけはその突入用シリンダーを艦首正面中央に露出させている。 艦首の突き出た四辺には、対象艦艇ないし施設へ打ち込むアンカーボルトがあり、瞬時にして互いを固定する。ついで連絡通路を兼ねた強固なヒートシリンダーが迫り出て外壁を破り、進入路および橋頭堡を確保する。 文字通りの揚陸すなわち下降作戦であれば、下の写真のように地面ないし水面に屹立し、側面よりイオノクラフトに搭乗した装甲擲弾兵が躍り出る。 名場面といえるイゼルローン要塞表面での戦闘はそのようにして発生した。 前半部中央には円形に盛り上がった部分があるが、横方向の姿勢制御を目的とした大型スラスターであり、しかも12基も備えている。模型レベルでエンジン以外のスラスター類は普通ただの点にすぎず、旗艦級戦艦ですらこれほど明瞭な姿勢制御装置は持っていない。それを駆逐艦より小さな揚陸艦が10基以上も備えていることから、突出した回避性能が伺える。 回避力こそずば抜けてるが、揚陸艦の足はさほど速くない。ヴァンフリート星域会戦の折、ラインハルトの機動艦隊は眼前の揚陸艦部隊に行く手を阻まれたし、ゲームでも機動力評価は最低レベルである。 いかに舞い、いかに刺すか。それを突き詰めた答えが、帝国軍強襲揚陸艦の正体だ。レギュラー戦闘艦は万能型に作るのと対照的に、小型の特殊艦艇はきわめて合理的に設計する傾向が帝国軍にはある。 占拠攻略の艦であるため、艦艇および施設の破壊を目的とした装備はほとんど持っていない。殲滅したいなら戦艦を前列に出せばいいだけの話だからだ。

A
補助艦艇
全長m 全幅m 全高m 乗員名 ナンバー 所属
あああ


A
補助艦艇
全長m 全幅m 全高m 乗員名 ナンバー 所属
あああ


輸送艦 Transportschiff(Z:Transport schiff)
補助艦艇
全長968m 全幅521m 全高537m 帝国軍
輸送艦は用途別に応じて多くの種類があり、代表格はこの大型正式輸送艦。
巨大コンテナに艦橋とエンジンを付けただけのシンプルな構造で、生産・運用効率を突き詰めたデザインになっている。同盟軍の大型輸送艦ほどは積載できないが、それでも一隻で数百万トンもの物資を運んでしまう。単純な構造ゆえ戦闘能力は貧弱で、艦橋下部の正面に自衛用低出力ビーム砲を12門装備するのみである。
各艦隊に補給部隊として数隻から数十隻が配備されているが、おもな任務はあくまで後方と前線を行き来して兵站線を維持することにある。万能を自負する帝国軍艦艇はペイロードにも余裕を持っているので、輸送艦が最前線の補給部隊として活躍する機会は同盟ほどないと考えられる。
輸送艦といえばアイゼナッハで、第2次ラグナロック作戦までは輸送艦隊を率いて黙々と地道に仕事をこなし、ラインハルトの信頼を得た。

デューレンVIII Düren 8 /Dueren 8
補助艦艇
全長968m 全幅521m 全高537m 帝国軍リッテンハイム艦隊
キフォイザー星域会戦で味方の意図的な攻撃を受けた輸送艦隊の一隻で、2人のコンラートを乗せていた。
1人はコンラート・リンザーといい、救出してくれたキルヒアイスと面会し、忠誠について一言を残した。後にワーレン艦隊に所属し、地球教本部制圧作戦で地上戦の前哨指揮を執った。
もう1人コンラート・フォン・モーデルはキルヒアイス死亡後に隠棲したアンネローゼの側付きとなった。
艦名はドイツ北西部の都市。

補助艦艇
全長968m 全幅521m 全高537m 帝国軍リッテンハイム艦隊
キフォイザー星域会戦時、逃げ出したリッテンハイム侯爵の行く手を遮っていた輸送艦隊の一隻で、激昂した侯爵の理不尽な攻撃を受け、真っ先に沈んだ。
艦名は南ドイツの都市。

従軍病院船 Flottenhospitalschiff/Lazarettschiff
補助艦艇
全長2000m 全幅525m 全高526m 帝国軍
帝国軍では珍しく白く塗られた艦で、自立航行できる軍艦としては帝国最大の大型艦である。全長だけで2000mと、標準型戦艦の3倍もある。容積は比べるまでもないほどの巨艦だ。これだけの巨体でないと、一度に万単位で発生する傷病兵の受け入れは満足にできないのだろう。 原作に応じてデザインはされたが、結局設定だけが存在するという形で終わり、アニメでその白い棍棒のような姿をお披露目する機会はついに来なかった。もし出演していれば、戦艦とのあまりの差に誰もが驚いたことだろう。色といい大きさといい、それだけのインパクトを有する船である。 病院船は帝国も同盟も本体が大きすぎるため、各艦との連絡は病院船搭載の小型艇が行っている。アニメでは同盟側の小型艇が登場したが、大きさは駆逐艦を一回り小型化したくらいだろう。帝国側も同程度だとすれば、小型艇の出入り口は、前面下部左右に見られる四角形の列だと考えられる。ぜんぶで28個あるので、病院船ひとつで同時に28隻までの艦船を相手にできるということになる。 正面は真四角のうえ平坦で、病院船が実用本位の思想で作られていることが分かる。辺境民を威圧する必要も、シンボルとして誇りや憧憬の対象となる必然もないので、合理化はおそらく極限まで追求されていると見られる。
正面中央にある仮面のような形状の灰色構造は、なんの構造であるかは不明だ。艦橋かもしれないし、なにかの装置かもしれない。帝国軍輸送艦には輸送艦同士でビーム測距しつつ一列となって輸送艦隊を組む機能が備わっており、その装置が正面中央に(ダメもうむり寝る) 帝国同盟共通のマークをペイントしてあり、これは赤十字に相当する。双方攻撃禁止の取り決めがなされていると見て良く、いわゆる戦力外である。病院船のみ「従軍」と冠せられている事情はここから来ていると思われ、病院船そのものは一切の攻撃能力を持たないし、持ってはいけないことになっている。(長文が予想されるため本文執筆中)

連絡艇 Kosmische Kahn(Z:Kosmish kahn)
補助艦艇
全長33m 全幅8m 全高12m 乗員2名(客席60名) 帝国軍


帝国軍が艦同士の連絡・移送・脱出に利用した小型宇宙機。作中でシャトルと表現されても連絡艇と同義である。格好良さを無視し、内火艇として固定されている状態に合わせた、独特で合理的な外見が面白い。
劇中で連絡艇による恒星間航行が何回か見られたがそれは別の機種で、このスタンダードタイプはワープ能力を持たない。

小型高速艇 Kleine Schlachtschiff(Z:Kleiem schnell Schiff)
補助艦艇
全長135m 全幅41m 全高53m 乗員12名 帝国軍


艇と名が付くが単独ワープ能力を持っており航続距離も長い。戦場と本国の緊急連絡などに使用される。
バーミリオンの死闘時ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフがミッターマイヤー上級大将へ献策した折に使用した。ドイツ語で「船」と表記されているように、通常の連絡艇よりはるかに大きい。
艦首下部に6門の正面火砲を装備しており、おそらく同盟軍の特務通報艦とおなじく、緊急突破用の短距離砲(レールガン等)だと考えられる。
編集の都合から便宜的に連絡艇の一種として記載しているが、実際の分類は不明である。

長距離連絡艇 Kosmische Kahn mit Strahlmotor(Z:Kosmish kahn mit strahlmotor)
補助艦艇
全長51m 全幅8m 全高14m 乗員2名(客席60名) 帝国軍


ワープ装置を搭載したタイプで、通常の連絡艇より20m近くも長い。恒星間航行が可能であり、オーベルシュタインやオフレッサーを乗せて宇宙を旅した。同盟軍の画一的なシャトルはワープ能力を持たないので、単独戦場離脱能力を持たせた帝国軍は万能を自負するだけはある。
似た船としてハーメルンIIへ赴任するラインハルトらを乗せ、イゼルローン要塞に入港した小型船があり、長距離連絡艇の一種かもしれない。