ガルガ・ファルムル Galga Farmr(Z:Garga falmul)

全長1210m 全幅420m 全高320m 乗員986名 帝国軍レンネンカンプ艦隊
mp3 チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」第1楽章より
mp3 チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」第3楽章より
1/5000ガレージキット(提供ウォルフ(Wolfgang)さま)
ガルガ・ファルムルは性能的に宇宙最強クラスの戦艦で、ヘルムート・レンネンカンプ艦隊の旗艦である。系統ではヨーツンハイムの発展型で、門閥貴族の没落によって途絶えた超巨大戦艦群の、最新にして最終の新造艦であった。 数千から1万余隻を指揮する船に、自衛以上の攻撃能力を与える意味はほとんどない。虚栄と見栄の化合物が咲かせた最期の大花火といえよう。
全長1210mは最前線用の戦闘艦として帝国軍史上最長を誇り、4基のエンジンは合計で帝国軍標準型戦艦8隻ぶんもの推力を持つ。 エンジン性能を実現する核融合炉の出力は規格外で、その巨大なパワープラントに支えられた主砲は砲門こそ4と少ないがいずれも砲口径5m以上・集束ビーム口径40cm以上と、並はずれたサイズだ。この巨砲はブリュンヒルト型を除き、狙った敵艦の防御を簡単に突破できると思われる。通常の砲撃戦においてガルガ・ファルムルに撃ち勝てる戦艦はほとんどいないだろう。 艦本体後部には180機ものワルキューレを格納しており、最後尾にある開放式のスリットから出撃する。単艦としての艦載機搭載数は無論宇宙最大で、近接攻撃・防空性能においてもガルガ・ファルムルに勝てる艦は滅多にいないはずだ。 左右に張り出したエンジンは旋回性能を向上させ、被弾時にはブロックごと綺麗に切り離して、本体にある動力炉への誘爆を防ぐ。若干ながら傾斜装甲も採用しており、高い機関出力が生み出す防御力場の性能まで含めると、総合的な防御能力はかなり高い。 宇宙一のタイトルホルダーリストに複数名を連ねるデタラメにハイスペックのガルガ・ファルムルであるが、実戦にはまるで恵まれなかった。唯一の戦歴であるラグナロック作戦では、戦闘に直接参加した諸艦隊の旗艦にあってただ一隻、勝利を得られなかった。2度あった敗北はいずれもヤンが相手。ラグナロック作戦後まもなくの動乱でレンネンカンプが無念の自殺を遂げしてしまい、個人旗艦の慣習に倣ってハイネセン係留のまま除籍となった。 艦名は性能にふさわしく、北欧神話の主神オーディンが数多持つ別名のひとつである。ただしその翻訳は「絞首台の主」とかなり不吉なもので、タロットカードの「吊られた男」に通じているとされる。絞首台は独語でGalgenと呼ぶので、Galgaは絞首台を意味している。ガルガ・ファルムルの名付け親によると資料がタロット経由なのか、「木に吊される者」との解釈だった。
10世紀の北欧神話「古エッダ」によると、オーディンは世界樹ユグドラシルで首吊りの苦行を行い(神なので死なない)、その自己犠牲によって冥界でルーン文字と魔法を手に入れ、「絞首台の主」「魔法の父」との異名を得た。レンネンカンプが首吊りで果てたことと符合している。
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