ブリュンヒルト Brunhild(Z:Brünhild)

全長1007m 全幅264m 全高273m 帝国軍総旗艦
mp3
ラヴェル「ボレロ」第4次ティアマト会戦
ゲーム特典版は非パール塗装仕様。 1/5000ガレージキット(提供ウォルフ(Wolfgang)さま)
銀河英雄伝説を代表する白い大型戦艦である。主人公ラインハルト・フォン・ローエングラムが大将になった折に時の皇帝フリードリヒIV世より下賜され、以後覇道を共に歩んだ。戦いを嗜む皇帝を乗せ数多くの戦闘に参加し、最後となるシヴァでの戦いを除き、無傷を通した。 技術的に見たブリュンヒルトは、帝国軍艦が変革した初期に誕生した、転換点の記念碑である。防御思想を強化し、磁力場の防御スクリーンで弾くだけでなく、傾斜・湾曲した装甲と表面の特殊コーティング加工によっても逸らす発想は、原作版のイゼルローン要塞に近い。積極的な防御施策により、艦首主砲群も消えた。全砲門は斜面に分散配備されており、普段は格納されて隠れている。
数々の 配備価格7倍 大きさが2倍になれば建造費は10倍になるものだが、コストを度外視した部品が大量に用いられており、それらの開発価格は考慮されていない。ブリュンヒルトは新理論を形にした試作艦であるが、開発段階では試作艦の試作艦ともいえるものが何隻が存在している。
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同盟軍は試作艦と分かる外見的特徴を持つ艦を実戦投入せざるを得ない 余裕の差が伺える。 現行の艦船群を一掃する後にすさまじい影響を与える 直撃されたらそれまでよ 王虎直撃弾をすべて反らせるぜ 防御上の弱点は下部のセンサー群と、エンジン前部の左右に張り出した大気圏航行時しか使用しないエア・インテークくらいである。ただしいずれも被弾しても大過ない部位に配置されており、重要な設備を守るむしろ防壁として機能すると考えられる。
ブリュンヒルトは防御技術こそ最先端であるが、それ以外はまだ旧式的な部分を残していると考えられる。すでに述べた大気圏航行用の開口部は開放式で着弾を反らせないし、情報収集機能は専用の突出部を設けている。この突出配置は機関部より生じるノイズ対策であり、距離を取らないと満足いく各種観測が行えないのだ。 この2機能はまた、それぞれ標準型戦艦と巡航艦の配置位置をそっくりそのまま拝借しており、実動によるいわゆる最適化を受けていない。最後尾上方にあるフィン・アンテナも至近にノイズ源のエンジンがあるため、高速航行時はろくに働かないと思われる。
これら見た目からも分かる不具合が解消されるのは、ブリュンヒルトで得たデータを元に大胆な形状へとシフトした、パーツィバルの出現を待たなければいけない。そのパーツィバルにもまだ防御上の不安が残留しており、返答のひとつの形を示すのがニュルンベルグとなる。 ともかくも初実装艦ゆえの未熟な部分を多く残しながらも、開発当時はあまりに斬新な艦だったのは間違いない。いくら秘匿開発戦艦とはいえ暗黙のうちにかなりの注目を浴びたはずであるが、シンプルな外見で美しい船だというのにブリュンヒルトの御主人さまはなかなか決まらなかった。フリードリヒIV世のお声掛かりでラインハルトに与えられたときには、ブリュンヒルトはあらゆる試験を終えて完成しすでに一定の期間が経過してしまっていた。
このような艦は門閥貴族が欲しがるように思えるが、彼らはもっぱら堅実な標準戦艦やヴィルヘルミナ級に乗りたがる。どうも安全第一の保守的な面を、見栄より優先しているようだ。そういう気質でないと、500年にも渡って家名を維持できないのだろう。 新しい技術はたいていなんらかの弱点を抱えているもので、技術が体系として完璧へと至るにはどうしても、実地の運用と報告を受けての改良・最適化が必要になる。新造といえば聞こえは良いが、とどのつまりは実験台だ。ブリュンヒルトに前後して作られた数多くの個性的な旗艦群を、ローエングラム元帥府の下級貴族や平民出身の提督たちが一括して引き取ることになった背景には、そういった事情があったと推測できる。
それら新鋭艦たちの主上であり宇宙一高貴にして居城にして流麗だったブリュンヒルトは、その華麗な主人の病没によって、新首都星フェザーンで戦いの義務から解放された。 銀英伝では戦艦の運用寿命は25〜30年ていどのようだから、息子のプリンツ・アレクが成人の後、ブリュンヒルトを継承することはないだろう。また皇帝以外の者がこの艦に座して移動することなど考えられない。すなわち物語の終了と共に、ブリュンヒルトは波乱に満ちた5年に及ぶ航海の日々を終えたのであった。 ブリュンヒルトのその後を想像することは簡単だ。動く記念碑は文字通りの記念碑となり、ローエングラム朝初代皇帝の偉業を伝える巨大なモニュメントとして、永久に保存されることとなっただろう。 ブリュンヒルトは死者を運ぶワルキューレの1人であり、ニーベルンゲンの歌に登場するアイスランドの女王。崩御したラインハルトの御霊は、ブリュンヒルトがヴァルハラへと運んでいったに違いない。その傍らには、先に待っていたロイエンタール、キルヒアイスをはじめとする綺羅星の提督たちが脇を固めているはずである。
気になるのは、ラインハルトははたして、天上にてヤンやビュコックと友人になれたであろうか……同盟と帝国では天国が違っていそうだから、霊界の電話や手紙でやりとりをするくらいしかないかも知れない。
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