宇宙空母 Spacecraft Carrier(F:Cosmocraft carriar)
なんたら機とか大勢
1/5000ガレージキット(提供ウォルフ(Wolfgang))さま
通称スパルタニアン空母、またはスパルタニアン母艦。その呼び名の通り、スパルタニアンを100機を集中搭載した大型艦である。正式名称はラザルス級宇宙空母となる。宇宙母艦ともいう。
空母の開発は戦闘艇の登場により同盟軍ではじまった。宇宙暦750年に竣工したワシントン級は戦闘艇を12機しか搭載できなかったが、戦闘艇の集中運用が帝国軍に対して有効であることが当時の宇宙艦隊司令長官ジャムナ大将の作戦によって実証されると、後発艦種は次第に搭載規模を拡大してゆく。
ラザルス級が登場する1世代ないし2世代前のホワンフー級はすでに80機ほどを収容できた。そして本級ラザルス級は100機である。搭載するスパルタニアンの正式採用は770年代であり、ラザルス級はそれ以後に開発されたと考えられる。 艦底に並ぶスパルタニアンは半格納の開放式なので、この部位は非常に防御が薄い。900mクラスの重量艦でありながらワルキューレのレーザー一発でも誘爆・撃沈される欠点を持つが、それでもなおこの設計が採用されているのは、完全収納式の帝国軍よりも迅速に戦闘艇を放出・展開できるからである。
乱戦に持ち込まれると弱いが、空母の形状は中長距離では合理的である。出撃するスパルタニアンは正面から見て空母の構造体に厚く守られており、帝国軍と比べて比較的安全に離艦できると思われる。敵に姿を晒したときにはすでに、加速移動状態となっており、狙い撃ちされづらい。
帝国軍の戦闘艇は一部を除き完全収納式であるが、ほとんどの艦種で出撃時の静止に近い姿を同盟軍に晒しつづけることになり、そこを撃たれると母艦もろとも撃破されてしまう。帝国軍艦艇で物理的な覆いが登場するのは艦尾スリット型の旗艦級大型戦艦群くらいで、量産艦艇ではバレンダウンでようやく、まだ完全ではないが実現できている。 [3枚目以降はバトルシップコレクションの写真を使用予定]
空母の装備はすべてスパルタニアンの管制と対空防御に向けられているようである。艦橋ブロック上部の形状はアイアース級(アキレウス級・パトロクロス級)に似ており、17本にも達するアンテナ群もよく似ている。アイアース級の情報設備が艦隊レベルの交通管制を目的とするなら、空母は空戦隊レベルの航宙管制を目的として、これらの装備を必要とするのだろう。
なお、艦橋直上構造部とアイアース級との形状的一致から、ラザルス級とアイアース級の登場時期はかなり近いと考えられる。
攻撃面は対空防御の充実が顕著である。側面の対空防御砲門は間口の大きさから、アイアース級の対空砲に匹敵する集束口径(12cmていど)と威力を想像できる。3ないし5門ずつが一塊になっているのは、それら一群でひとつの移動目標を狙うのが目的であり、その攻撃対象は高速飛翔物、すなわちワルキューレや移動機雷などである。
さらに真後ろにも5門の砲門があり、後方への攻撃が可能である。これは同盟軍ではほかに、トリグラフと駆逐艦にしか出来ない芸当となっている。
正面方向の火力もそこそこ高い。艦首主砲8門はビーム発生・集束装置の短さから見て自衛以上の威力はないようであるが、旗艦級戦艦並となる16門のミサイルポッドが、艦橋ブロック下部より左右に張り出している。資料では12門と記されているがどう見ても4門×4基で16門あり、誤記であろうと判断した。ミサイルは中性子ビーム砲より射程こそ短いが、ホーミング機能を持ち一撃も大きい。敵の接近を嫌う空母が、中距離武装のミサイルを多めに積むのは合理的なのだろう。
標準型戦艦や巡航艦が○○年型としか呼ばれないのに対し、空母は艦級で呼ばれているが、それには生産数の少なさが関係していると思われる。
宇宙空母はヒューベリオンやマサソイトに比肩する全長規模を持っているうえ、スタビライザーがかなり短いので、実情はアイアース級並かそれ以上の重量を有しているといえるだろう。生産にはかなりのコストがかかるはずだから、簡単に数を揃えられる艦種ではない。
スパルタニアン満載時と放出時の重量差が激しいので、空母には出力幅に余裕のある大型炉が詰め込まれている。戦闘運用時にも比較的楽に出力を制御できるということは、その最大出力が常になく高いことを意味している。高速道路の軽自動車は一杯一杯だが、普通自動車は難なく速度をコントロールできるのと一緒だ。
結果としてラザルス級の核融合炉はアイアース級以上のパワーを持っており、新型炉を開発する資金のなかったトリグラフにも採用された。ラザルス級のアイアース級と似通った各種設備や装置の運用は、高い機関出力に支えられている。
銀英伝の戦闘形態が大規模集団戦であり、標準型戦艦と巡航艦もスパルタニアンを持っていることをふまえると、空母は不要な存在ではないかと思えてしまうかも知れない。しかしバラートの和約で同盟が所有を禁止された艦種は、戦艦のほかには宇宙母艦であり、帝国より脅威として見られていた事実がある。
戦艦や巡航艦ごとにパイロットを分散させておくと、実戦時に集結したところで、連携が取りづらいのはいうまでもないだろう。作中でも艦ごとに出撃した空戦集団として格闘戦を行う描写が常で、一箇所にまとめることの意義は大きいと考えられる。
スパルタニアンの本格的な整備・補修を行うには広い空間が求められ、その余裕を確保できているのはアニメのシーンを見ても空母と旗艦級戦艦だけである。標準型戦艦や巡航艦は模型をいくら眺めてもスペースが不足しており、長期間の運用や反復出撃に艦載機が耐えられるとは思えない。
以上のことから、空母は必要不可欠な艦種として確固たる位置にいると考えられる。
通称スパルタニアン空母、またはスパルタニアン母艦。その呼び名の通り、スパルタニアンを100機を集中搭載した大型艦である。正式名称はラザルス級宇宙空母となる。宇宙母艦ともいう。
空母の開発は戦闘艇の登場により同盟軍ではじまった。宇宙暦750年に竣工したワシントン級は戦闘艇を12機しか搭載できなかったが、戦闘艇の集中運用が帝国軍に対して有効であることが当時の宇宙艦隊司令長官ジャムナ大将の作戦によって実証されると、後発艦種は次第に搭載規模を拡大してゆく。
ラザルス級が登場する1世代ないし2世代前のホワンフー級はすでに80機ほどを収容できた。そして本級ラザルス級は100機である。搭載するスパルタニアンの正式採用は770年代であり、ラザルス級はそれ以後に開発されたと考えられる。 艦底に並ぶスパルタニアンは半格納の開放式なので、この部位は非常に防御が薄い。900mクラスの重量艦でありながらワルキューレのレーザー一発でも誘爆・撃沈される欠点を持つが、それでもなおこの設計が採用されているのは、完全収納式の帝国軍よりも迅速に戦闘艇を放出・展開できるからである。
乱戦に持ち込まれると弱いが、空母の形状は中長距離では合理的である。出撃するスパルタニアンは正面から見て空母の構造体に厚く守られており、帝国軍と比べて比較的安全に離艦できると思われる。敵に姿を晒したときにはすでに、加速移動状態となっており、狙い撃ちされづらい。
帝国軍の戦闘艇は一部を除き完全収納式であるが、ほとんどの艦種で出撃時の静止に近い姿を同盟軍に晒しつづけることになり、そこを撃たれると母艦もろとも撃破されてしまう。帝国軍艦艇で物理的な覆いが登場するのは艦尾スリット型の旗艦級大型戦艦群くらいで、量産艦艇ではバレンダウンでようやく、まだ完全ではないが実現できている。 [3枚目以降はバトルシップコレクションの写真を使用予定]
空母の装備はすべてスパルタニアンの管制と対空防御に向けられているようである。艦橋ブロック上部の形状はアイアース級(アキレウス級・パトロクロス級)に似ており、17本にも達するアンテナ群もよく似ている。アイアース級の情報設備が艦隊レベルの交通管制を目的とするなら、空母は空戦隊レベルの航宙管制を目的として、これらの装備を必要とするのだろう。
なお、艦橋直上構造部とアイアース級との形状的一致から、ラザルス級とアイアース級の登場時期はかなり近いと考えられる。
攻撃面は対空防御の充実が顕著である。側面の対空防御砲門は間口の大きさから、アイアース級の対空砲に匹敵する集束口径(12cmていど)と威力を想像できる。3ないし5門ずつが一塊になっているのは、それら一群でひとつの移動目標を狙うのが目的であり、その攻撃対象は高速飛翔物、すなわちワルキューレや移動機雷などである。
さらに真後ろにも5門の砲門があり、後方への攻撃が可能である。これは同盟軍ではほかに、トリグラフと駆逐艦にしか出来ない芸当となっている。
正面方向の火力もそこそこ高い。艦首主砲8門はビーム発生・集束装置の短さから見て自衛以上の威力はないようであるが、旗艦級戦艦並となる16門のミサイルポッドが、艦橋ブロック下部より左右に張り出している。資料では12門と記されているがどう見ても4門×4基で16門あり、誤記であろうと判断した。ミサイルは中性子ビーム砲より射程こそ短いが、ホーミング機能を持ち一撃も大きい。敵の接近を嫌う空母が、中距離武装のミサイルを多めに積むのは合理的なのだろう。
標準型戦艦や巡航艦が○○年型としか呼ばれないのに対し、空母は艦級で呼ばれているが、それには生産数の少なさが関係していると思われる。
宇宙空母はヒューベリオンやマサソイトに比肩する全長規模を持っているうえ、スタビライザーがかなり短いので、実情はアイアース級並かそれ以上の重量を有しているといえるだろう。生産にはかなりのコストがかかるはずだから、簡単に数を揃えられる艦種ではない。
スパルタニアン満載時と放出時の重量差が激しいので、空母には出力幅に余裕のある大型炉が詰め込まれている。戦闘運用時にも比較的楽に出力を制御できるということは、その最大出力が常になく高いことを意味している。高速道路の軽自動車は一杯一杯だが、普通自動車は難なく速度をコントロールできるのと一緒だ。
結果としてラザルス級の核融合炉はアイアース級以上のパワーを持っており、新型炉を開発する資金のなかったトリグラフにも採用された。ラザルス級のアイアース級と似通った各種設備や装置の運用は、高い機関出力に支えられている。
銀英伝の戦闘形態が大規模集団戦であり、標準型戦艦と巡航艦もスパルタニアンを持っていることをふまえると、空母は不要な存在ではないかと思えてしまうかも知れない。しかしバラートの和約で同盟が所有を禁止された艦種は、戦艦のほかには宇宙母艦であり、帝国より脅威として見られていた事実がある。
戦艦や巡航艦ごとにパイロットを分散させておくと、実戦時に集結したところで、連携が取りづらいのはいうまでもないだろう。作中でも艦ごとに出撃した空戦集団として格闘戦を行う描写が常で、一箇所にまとめることの意義は大きいと考えられる。
スパルタニアンの本格的な整備・補修を行うには広い空間が求められ、その余裕を確保できているのはアニメのシーンを見ても空母と旗艦級戦艦だけである。標準型戦艦や巡航艦は模型をいくら眺めてもスペースが不足しており、長期間の運用や反復出撃に艦載機が耐えられるとは思えない。
以上のことから、空母は必要不可欠な艦種として確固たる位置にいると考えられる。
スパルタニアン空母の登場機会は多かったが、ほとんどが戦闘背景で終わっている。その中でドラマが語られ、名前も出る唯一の艦がアムルタートだ。
宇宙暦798年初頭、イゼルローン回廊で訓練兼哨戒任務中だったアッテンボロー分艦隊が、ケンプ大将麾下で哨戒中のアイヘンドルフ艦隊と遭遇、戦闘状態に入った。
初陣のユリアンが乗り込んでいた初陣のユリアンが乗り込んでいたことで、ドラマの舞台となった。
艦名はゾロアスター教の神で不滅を意味する。不沈を願って付けられたのだろうが、叶うことはなかった。
宇宙暦798年初頭、イゼルローン回廊で訓練兼哨戒任務中だったアッテンボロー分艦隊が、ケンプ大将麾下で哨戒中のアイヘンドルフ艦隊と遭遇、戦闘状態に入った。
初陣のユリアンが乗り込んでいた初陣のユリアンが乗り込んでいたことで、ドラマの舞台となった。
艦名はゾロアスター教の神で不滅を意味する。不沈を願って付けられたのだろうが、叶うことはなかった。