シヴァ Shiva
1/5000ガレージキット(提供ウォルフ(Wolfgang)さま)
動くシャーウッドの森の旗艦として初登場し、後はエル・ファシル革命予備軍で活躍した。ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ、ついでエドウィン・フィッシャーの座乗艦となる。ヤン艦隊に所属してバーミリオンを戦っていたようだが、工兵部隊用といういかにも独立戦隊っぽい出自から、ヤンの麾下に加わったのはイゼルローン要塞放棄後だと思われる。 アイアース級(パトロクロス級・アキレウス級)大型戦艦の改装亜種(バリエーション艦)で、両舷のナンバーペイントはメルカッツ潜伏時に消され存在しない。工兵艦隊の旗艦として開発され、自身も工作作業に従事可能なよう、30本ものクレーンが艦の中央部に分散設置されている。
クレーンは通信アンテナも兼ねているようだが、途中にくびれを持つ可動式のクレーンでは正直、狙った周波数を拾うのは難しい。じつはクレーン群のうち最上部の2本と最下部の2本、計4本にはくびれがまったくない。この4本が超光速通信用のFTLアンテナを兼ねている可能性が考えられる。
アニメではクレーン群を操作して無人の艦を複数掴み、運んだシーンが実際にあった。ほかに要塞再奪取作戦で軍港突入時にクレーンはおろかアンテナ類までほとんど折れ飛ぶなど、ど派手な演出もあった。後の整備シーンではまだ直ってなかったが、次の戦闘となる回廊の戦いには再生が間に合っている。 重装備ゆえ遅い機動性をカバーするため、正面の主砲は同盟軍最高の80門を装備しており、斉射の破壊力は凄まじい。ただしパワープラントは通常のアイアース級と同程度だと考えられるので、高い攻撃力はごく短時間しか持続しないと思われる。同じ欠点はクリシュナにもいえる。
主砲ブロック後方、指揮ブロック上部には他の艦にない、長方形をした特殊センサーらしきものが2つ、正面を向いている。これはクレーン群、主砲群、麾下の工作艦いずれかに関係した装置だと思われる。 クレーン設置の影響と思われるが、側面上部砲塔が通常の半数ほどしかない。後部のスタビライザー構造は簡素化されており、ヒューベリオンやマサソイトなど古い世代の旗艦に似ている。上下方向で通常6本のFTL通信アンテナは4本しかない可能性があり、アンテナ類の数も限定的といえる。エンジン下部の横方向FTLアンテナはディオメデスなど末期のアイアース級とおなじ、板状アンテナが採用されている。
正面火力を強化して他を削るのは、突破力を重視した艦艇に見られる傾向にあるが、シヴァの目的は敵の撃破というよりはむしろ、防御が主体とされている。 なぜアイアース級のような巨大戦艦をわざわざ、実戦機会の少ない配置の艦艇に採用したのかは想像するしかない。ゼッフル粒子の登場など、工作艦が実戦に直接参加する例を受けての試みかも知れない。
シヴァが戦闘部隊を率いるのに向いた艦だったかどうかは不明だが、名人フィッシャーは戦隊個々に座標レベルまで含めたきめ細かな指示を出しており、分艦隊の連合として全体を管理することで、艦の性能に頼らない艦隊集団の運営統括に成功していた。 前線での活躍を通常意図しない船を旗艦として動員せざるを得ない窮状から、メルカッツ提督らの苦労が想像できる。バーミリオンで帝国軍と停戦したヤンに請われ、秘かに脱出することとなったメルカッツだったが、帝国軍に怪しまれずに調達できる旗艦級戦艦はシヴァくらいしかなかったようだ。
本艦は回廊の戦いの終盤戦で黒色槍騎兵の猛攻を受け撃沈され、生きた航路図と運命を共にした。 シヴァはインドの戦神でとても人気がある。あきらかに前線向きでないこの艦が大層な名を得た理由は想像に任せるしかないが、第一印象的にいかにも強そうな目立つ外観に由来しているのかもしれない。
動くシャーウッドの森の旗艦として初登場し、後はエル・ファシル革命予備軍で活躍した。ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ、ついでエドウィン・フィッシャーの座乗艦となる。ヤン艦隊に所属してバーミリオンを戦っていたようだが、工兵部隊用といういかにも独立戦隊っぽい出自から、ヤンの麾下に加わったのはイゼルローン要塞放棄後だと思われる。 アイアース級(パトロクロス級・アキレウス級)大型戦艦の改装亜種(バリエーション艦)で、両舷のナンバーペイントはメルカッツ潜伏時に消され存在しない。工兵艦隊の旗艦として開発され、自身も工作作業に従事可能なよう、30本ものクレーンが艦の中央部に分散設置されている。
クレーンは通信アンテナも兼ねているようだが、途中にくびれを持つ可動式のクレーンでは正直、狙った周波数を拾うのは難しい。じつはクレーン群のうち最上部の2本と最下部の2本、計4本にはくびれがまったくない。この4本が超光速通信用のFTLアンテナを兼ねている可能性が考えられる。
アニメではクレーン群を操作して無人の艦を複数掴み、運んだシーンが実際にあった。ほかに要塞再奪取作戦で軍港突入時にクレーンはおろかアンテナ類までほとんど折れ飛ぶなど、ど派手な演出もあった。後の整備シーンではまだ直ってなかったが、次の戦闘となる回廊の戦いには再生が間に合っている。 重装備ゆえ遅い機動性をカバーするため、正面の主砲は同盟軍最高の80門を装備しており、斉射の破壊力は凄まじい。ただしパワープラントは通常のアイアース級と同程度だと考えられるので、高い攻撃力はごく短時間しか持続しないと思われる。同じ欠点はクリシュナにもいえる。
主砲ブロック後方、指揮ブロック上部には他の艦にない、長方形をした特殊センサーらしきものが2つ、正面を向いている。これはクレーン群、主砲群、麾下の工作艦いずれかに関係した装置だと思われる。 クレーン設置の影響と思われるが、側面上部砲塔が通常の半数ほどしかない。後部のスタビライザー構造は簡素化されており、ヒューベリオンやマサソイトなど古い世代の旗艦に似ている。上下方向で通常6本のFTL通信アンテナは4本しかない可能性があり、アンテナ類の数も限定的といえる。エンジン下部の横方向FTLアンテナはディオメデスなど末期のアイアース級とおなじ、板状アンテナが採用されている。
正面火力を強化して他を削るのは、突破力を重視した艦艇に見られる傾向にあるが、シヴァの目的は敵の撃破というよりはむしろ、防御が主体とされている。 なぜアイアース級のような巨大戦艦をわざわざ、実戦機会の少ない配置の艦艇に採用したのかは想像するしかない。ゼッフル粒子の登場など、工作艦が実戦に直接参加する例を受けての試みかも知れない。
シヴァが戦闘部隊を率いるのに向いた艦だったかどうかは不明だが、名人フィッシャーは戦隊個々に座標レベルまで含めたきめ細かな指示を出しており、分艦隊の連合として全体を管理することで、艦の性能に頼らない艦隊集団の運営統括に成功していた。 前線での活躍を通常意図しない船を旗艦として動員せざるを得ない窮状から、メルカッツ提督らの苦労が想像できる。バーミリオンで帝国軍と停戦したヤンに請われ、秘かに脱出することとなったメルカッツだったが、帝国軍に怪しまれずに調達できる旗艦級戦艦はシヴァくらいしかなかったようだ。
本艦は回廊の戦いの終盤戦で黒色槍騎兵の猛攻を受け撃沈され、生きた航路図と運命を共にした。 シヴァはインドの戦神でとても人気がある。あきらかに前線向きでないこの艦が大層な名を得た理由は想像に任せるしかないが、第一印象的にいかにも強そうな目立つ外観に由来しているのかもしれない。