ク・ホリン Cú Chulainn(F:Ku Horin)
ルフェーブル提督指揮する第3艦隊の旗艦。
アイアース級(パトロクロス級・アキレウス級)には特徴的なコンセプトを掲げた設計の艦がけっこう見られる。ク・ホリンもその一隻であり、合言葉は「軽い」ことである。 ク・ホリンの艦首砲門は通常より10少ない30門である。中央部には余計なオプションは一切付けず、むしろ側面砲塔が減らされている。艦尾は上部の横面砲塔が一列に抑えられ、シャトルハッチも小さい。シャトル運用力低下による情報伝達能力の減少を補うため、下部に中型アンテナが増設された。 軽量化はこれら目に見える部分だけに留まらず、内部構造も色々と簡素化されていたようである。装甲厚は不明だが、全体の構造的な強度面は不安視されていた。動力・推進機関はほかのアイアース級とおなじであるから、ク・ホリンは相対的に加速力と機動性能で秀でた艦となった。旗艦がすばやく艦隊陣形内を移動できるのは、つぶさに戦況を見守る提督にしてみれば都合が良いのだろう。逆に攻撃性能は低くなったが、1万数千隻の集団戦であるから、一騎打ちの局面も生じ得る乱戦にでもならない限り、ほとんど影響はない。 ク・ホリンの不幸は、アイアース級のフォーマットそのものだった。整備の都合とはいえ、全長1150mを超える長大な艦体で横幅わずか72m止まりの本級に、防御上の余裕はない。その屋台骨を削ぐとどうなるかは考えるまでもなく、ク・ホリンは自身の軽さが徒となって沈んだ。
ワーレン艦隊と対峙したレーシング軌道上の戦いで、行動不能となった僚艦と小惑星に挟まれ、ク・ホリンは輝く光球となった。帝国軍の砲火を直接受けることなく散ったのである。通常の強度レベルであれば持ち堪えたであろうというのが、専門化の意見であった。 ク・ホリンはケルト神話の英雄クー・フーリンの呼び方のひとつである。帝国軍にもキュクレインがいて、現代語の綴りはほとんど同じである。
アイアース級(パトロクロス級・アキレウス級)には特徴的なコンセプトを掲げた設計の艦がけっこう見られる。ク・ホリンもその一隻であり、合言葉は「軽い」ことである。 ク・ホリンの艦首砲門は通常より10少ない30門である。中央部には余計なオプションは一切付けず、むしろ側面砲塔が減らされている。艦尾は上部の横面砲塔が一列に抑えられ、シャトルハッチも小さい。シャトル運用力低下による情報伝達能力の減少を補うため、下部に中型アンテナが増設された。 軽量化はこれら目に見える部分だけに留まらず、内部構造も色々と簡素化されていたようである。装甲厚は不明だが、全体の構造的な強度面は不安視されていた。動力・推進機関はほかのアイアース級とおなじであるから、ク・ホリンは相対的に加速力と機動性能で秀でた艦となった。旗艦がすばやく艦隊陣形内を移動できるのは、つぶさに戦況を見守る提督にしてみれば都合が良いのだろう。逆に攻撃性能は低くなったが、1万数千隻の集団戦であるから、一騎打ちの局面も生じ得る乱戦にでもならない限り、ほとんど影響はない。 ク・ホリンの不幸は、アイアース級のフォーマットそのものだった。整備の都合とはいえ、全長1150mを超える長大な艦体で横幅わずか72m止まりの本級に、防御上の余裕はない。その屋台骨を削ぐとどうなるかは考えるまでもなく、ク・ホリンは自身の軽さが徒となって沈んだ。
ワーレン艦隊と対峙したレーシング軌道上の戦いで、行動不能となった僚艦と小惑星に挟まれ、ク・ホリンは輝く光球となった。帝国軍の砲火を直接受けることなく散ったのである。通常の強度レベルであれば持ち堪えたであろうというのが、専門化の意見であった。 ク・ホリンはケルト神話の英雄クー・フーリンの呼び方のひとつである。帝国軍にもキュクレインがいて、現代語の綴りはほとんど同じである。