アスキー・メディアワークス よつばと! よつばとUSBメモリ 電撃大王誌上通販 フィギュアレビュー

発売:2011/05

最終サンプルがネット上でマジキチと評された首チョンパよつばちゃん、見参。 よつばと! 10巻到達を記念して企画されたよつばのUSBだ。3300円。 なにか法律にでも考慮したのか、全身が軟質素材で作られている。 見ての通り造形レベルも部品精度も雑誌付録ていどの仕上がりで、3000円以上の価値にはとても見合わない。よつばとを仰ぐサイトでなかったら、まずレビュー対象とはならなかっただろう。値段の原因は選択した素材が高価なシリコーンゴムだったことにあると思われる。 どのみち受け付け時点ではこうなってしまうとは予測できないので、誌上通販物はまさに博打だ。CAD原型とおぼしき積層構造を髪などで残してしまっている。サンプルならともかく、製品版でこれはいけない。 アスキー・メディアワークスの通販物には外れが比較的少ないので、この失敗を糧にして欲しい。もっともどういう意味で失敗かどうかは視点によって変わるわけだから、観賞用だけでないこういうタイプのフィギュアは難しい。 顔アップにすると、いきなり目立つチリや汚れがいろいろ付いている。軟質素材ゆえ、これを掃除するのは水洗浄以外は難しい。だがいかんせん、この子は水気厳禁の精密機器なのだ。なのに表面は汚れが付きやすく取れにくい、軟質樹脂。 つまりこの白く綺麗な服も、USBとして使うと、もれなく灰色へ薄ら汚れてしまうということだ。素材選択の失敗につきる。軟質のせいで細かい造形の再現にも向かない。 シリコーンゴムの有利な点は長持ちすることくらいか。それだけはコレクショングッズとして評価できる。 柔らかいからよつばを足で挟めるぜ。あまり意味ないな。厳しいことしか書いてないけどフィギュアレビューの観点ゆえで、実用や安全性は軽視している。実用品を兼ねる特殊フィギュアは純造形的にどうしても純粋な玩具品より不利だ。だが過半の人が未使用で留め置くキャラクター商品である以上、本来加点要素となりうる実用面の評価などどうでも良いだろう。あくまで値段に相応する造形かが肝要だ。 USBの容量はいまどきの4ギガ。実際に使うとすぐホコリを吸い寄せ、一ヶ月と経たず汚れてしまうのが分かりきってるから、使う予定もなく、ただコレクションのひとつとして埋もれゆくのみだろう。

よつばと!レビューリスト
2011年発売フィギュア レビューリスト

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