ストロンガー うらら迷路帖 1/8 千矢 フィギュアレビュー
進化をつづけるfigureneet造型。
こう見えて日常系アニメ。
占いがテーマだよ。
ストロンガー自社生産フィギュアとして2体目の購入、初レビューとなる。(1体目はまだ積み状態)
ストロンガーは購入&レビューだけならすでに二桁だ。このメーカーは当初「メーカー」ではなく、「原型提供」とか「原型協力」をやってた。造型データの外注として2014年ごろに始まった異色の玩具系会社だ。
販売を一手に引き受ける東京フィギュアの登場で零細メーカーの参入障壁が大幅に緩和され、自社ブランドでフィギュアを開発しはじめたのが2016年。
Amazonやヨドバシなど、玩具を専門としない大型通販サイトだとこのフィギュアは東京フィギュアのブランドで販売されている。ワンフェスでも東京フィギュアの名で参加しており、東京フィギュアはただの販売担当ではない。
私は玩具メーカーないし玩具通販専門の視点で業界を見てるので、東京フィギュアの名はタイトルにも一切含めてない。あみあみ・駿河屋といったオタクショップでもあくまでストロンガーだ。
こういうブランドのややこしい重複や視点による変化はカメラや自動車などの世界でも普通に見られる。分業とかOEMとかいろいろ。
やべえ、フィギュアそっちのけだった。千矢はうらら迷路帖のいちおう主人公でヒロインだが、作品自体は群像的。
千矢は山育ちのはっちゃけヒロインなので、語りの視点が分散している。
その尋常でないさまは服装を見れば分かるだろう。あの異様なアニメでは気にならなかったが、こうして見るとすごい衣装だぜ。日常系なのに。
この露出で女の子ばかり出てくる日常系って分かりそうにない。でもハーレムアニメでも俺Tueeeでもなく、女の子たちの掛け合いと占い修行を眺める日常系なのだ。
その千矢がいつも着てる服をそのまま立体化。山より出てきた姿でずっと。性格含めモチーフは金太郎。
造型を担当したフィギュアニート氏はネットで修行からデビューまでの流れをリアルタイムですべて公開して有名になった。プロデビュー直後は単純なフィギュアだったが、今ではこのような難しいフィギュアも造型できるようになっている。
片足立ちで、重心が大きく偏り、さらに着てる服がヒラヒラで難しい。強度と破損リスクと量産の並立。考え悩むのはメーカー側だろうけど、まず原型を提供する造型担当にもそういうのが可能なものを用意するという役割がある。
ドヤ顔に見えていつもこうだ。単純にただ日常がなにもかも楽しい。
山より下りてきた千矢はなにもかもが初体験。
バストアップ
アニメのほうが顔はもっと丸い。フィギュアニート氏は似せるよりも作家性の造型師だ。けいおん5thシリーズのころから顔造型の特徴はだいたい同じ。
アイプリはアニメのだね。
ABSパーツが多いよ。
髪。尖った箇所が多く扱いは注意だぜ。冬場は毛糸系の長袖でこのフィギュアを触ると引っかけたりして壊すリスクが生じる。
おなかなど。
あちこちに細かいABSパーツが。開封して飾るならケース内で。外だとホコリ掃除だけで壊す確率とのにらめっこだ。清掃作業そのものが危険で危ない。
棒と下駄。
背中のホクロっぽいものは塗料のゴミではなく、アニメ4話ホクロ占いで判明した千矢のホクロ。
この頼りないスカートもどきがずり落ちたら大変だぜ。
足はすべすべ。このフィギュアの肌は特殊研磨されており、AMAKUNIとおなじ技術。PVCパーツと研磨用のなにかをドラムに入れ、ぐるんぐるん回す。あるいは研磨用の粉っぽいのをジェットで吹き付けるといった工程。手触り感最高だし、写真で写してもつや消し感と同時に適度な反射でまるで真珠や貝のような生命的な優しいテカりが出てくれる。つまり「理想化された本物」っぽい。
台座は和のテイスト。雲模様だ。
胸の谷は見えにくい。
だが横乳は拝めるぞ。
股間は――!
はいてない。
どう見てもはいてない。どこまでも金太郎だな。
たしか設定ではスパッツだったと思うがなぜかはいてない。やべえ箇所がチラっと。