東方Project 知識と歴史の半獣 1/8 上白沢慧音 フィギュアレビュー
歴史を食べる程度の能力/歴史を創る程度の能力 けーねは人間が好きな珍しい妖怪で、人に混じって人間の里に暮らす。普段は寺子屋の先生をしているというから、代々けーね先生のお世話になってきた人間の家も多いだろう。 今回フィギュア化されたのは、普段の姿。この人間同然の姿のときの能力、歴史を食べるとは、記録を集める力に秀でているといった人間にも可能なレベルどころではなく、事実の認識をなかったことに出来るものらしい。 一方の歴史を創るとは、ハクタクへ変身した時のもので、視えてしまう事実の裏事情を記録に留める能力らしい。ありていに言えば、ソースなしに歴史の真実を記すことが出来るというものか。とんでもないその力は、あくまで人間のために行使されているという。 東方香霖堂で森近霖之助が幻想郷の歴史を書くと称して日記を付けているが、存在そのものが記録・編纂に特化している慧音のことを知ればどう思うだろうか。 フィギュアの仕上がりはi-conの原型が安定していて、けーねファン狂喜乱舞ものだろう。人気度的にリアルタイプのけーねフィギュアが今後ほかのメーカーより発売される確率はかぎりなく低いので、ファンなら買いだ。 完成度はフィギュアとして一定の水準に達している。先生キャラな慧音のロリ造形は賛否分かれそうだが、神主のかわいい系まっしぐらな服飾デザインを受けてか、東方のマスプロフィギュアは当初からロリ指向が強めだ。現状若年化を免れているのは、メイド長と八雲紫くらいだろう。 今回はもこたんと同時発売だった。2人は友人関係という設定なので、チョイスとしてはいい感じだ。2人とも入手する向きも多いと思う。 出来上がりは個人的にけーねのほうが満足度が高いかな。 無表情が先生らしい。 ハクタクに変身すると髪がやや緑がかり、頭から鬼のような角が生えてくる。その条件は満月の夜。月に1度しかないその貴重な時間に、集中して歴史を創り、編纂する作業に没頭するという。邪魔されたらさぞや怒るだろう。 そういえば変身すると服が緑色になっているが、能力的に自由に服の色をさっとコントロール出来るとも思えないから、わざわざ着替えているのだろうか。律儀な性格だ。緑色のけーねを見かけたら、用があってもうかつに話しかけてはいけないというのが、人間の里での、暗黙のルールなのかも。 知識を象徴しそうな、中国っぽい帽子。幻想郷でも指折りの、かなりの識者。 かみのけなど。 顔はロリロリだけど、胸は普通だよ。 腕 巻物 広がるスカートは1パーツだ。 靴は黒いね。 ネームプレートには巻物。指紋跡は瞬間接着剤の白化現象で、中国のおばちゃんがうっかり付けちゃったやつ。 すでに見えていたけど、スカートの中はズロース。ぱんつでないほうがけーねらしい。