シャイニング・ウィンド 1/8 ホウメイ フィギュアレビュー
アルターの本気の業を、ここに観た。
露出窓が小さいのはごちゃごちゃした内装を隠しつつ、ホウメイの仕上がりをアピールするためだろう。アルターの自信だ。
デザインはこんな感じ。ロリロリ中国系幼女仙女に、天女をイメージさせるぶかぶか羽衣。そしてすこしの色っぽさ。
飾るには数十分を要するが、それだけの時間をかけるに値する大迫力フィギュアだ。顔はキャラデザのTONY絵(のアニメ描写)によく似ており、その時点でポイントは五つ星。
原型の矢遠双嗣氏はなにかしらの目立つ特色を造形に込める傾向がある。テーマやドラマ性とか、そんなものかな。
このホウメイではそれはどれかというと――
この角度の見応えがまさにそういうものの一種だろう。まさに天女だ。背後に隠れた、感銘を受ける造形バランス。
どこから見ようが、おかしなところは見あたらぬ。
ただ、アルターは脱がし機構にさほど慣れてないようで、ちょっと残念になってる部分がいくつか。だが作品全体が発する情報量と色の洪水に圧倒され、簡単に覆い隠されてしまうところは、さすがアルター。
この角度もなかなかのものだと思う。原型師は絵的に魅せる、見せ方を心得ている。足の動きとか性的にしか見えないし。
斜め方向ではF14にまで絞ってようやく、ピントを合わせたい範囲が収まってくれる。
どうでもいいけどよつばちゃんを除けるのをずっと忘れていた。例によって再撮影はしないけど。
すでに書いた通り、TONY氏の特徴が出ているご尊顔だ。
すなわちホウメイ好きならば、買わなければ損をするフィギュアともいえるかな。1万円もして高いけど。
アルターのスケールサイズフィギュアの商品展開は、このホウメイのような大ボリューム装飾系と、通常のフィギュアとに二分できる。価格の関係からうちで取り上げるのはどうしても通常系が多いが、このように手間がやたらとかかっていようが、外れはほとんどない。
ちっちゃな冠だ。
このように外すことができる。磁石なのでバランスが悪くて滑り落ちるといったことはない。
髪の毛はPVCだ。いつものアルターならこういう壊れやすいところでも長期ディスプレイへの配慮を優先してあえてABSで成型してくるが、今回は衣服と干渉する部位は巨大パーツを除きPVCとなっている。
前髪の長い垂れ部分もPVCなので、部品精度はいつものアルターより落ち、コトブキヤクラスのシャープネスだ。それがちょと残念。キャストオフはなにかしらの代償を要求し、職人気質メーカーといえども回避できない。
脱がしギミックがあるため、お腹部分をクローズアップすると、ちょと違和感を覚える服の盛り上がりとなる。離れればさして気にならなくなる。隠すなら森の中というように、全体の造形情報が多すぎて欠点も埋もれてしまうのだ。
こんな力の入った印刷を随所にされてしまってるしね。もちろんデザインに忠実だ。
背中のちょっとした部位にも、こんな感じで印刷がチラっと。
天女を想起させる最大のパーツはこれだね。色もそれっぽいし。
その末端。
大袖に印刷された目出度い鶴。鶴は千年というように、ホウメイの実年齢は千年単位だ。ロリ長寿キャラ。
袖より除く腕。脱がせると分かる分割があるね。
ホウメイの羽根扇子。西洋の魔導文字っぽいものが刻まれている。ちなみにこの飾り方は間違っている。正しいものはチャイナへ脱がした状態で掲載している。
反対側は凝った造りで目を見張る。どれだけ工程数あるんだろうね。紐の部分にも当たり前のようなグラデーション塗装が施されている。
着物の裾ががばっと開く。ホウメイの着崩しは艶やかで様になっている。
鳳凰か孔雀か、それとも朱雀か?
裏地の造形も質感がすばらしい。
長くてかわいらしい素足。
けしからん足コキを妄想する輩は数千人を下るまい。
フィギュア本体はわずか3点で支えられている。その一箇所がここ。フィギュア本体にダボや穴は一切無く、エフェクトパーツもごく自然に見える。それでいて安定はばっちりだから、アルターおそるべし。
キャストオフ
大仰な一重を脱ぐと、ラフなチャイナ服が出てくる。
こういう脱がしはバランスが悪くなって飾りにくくなり、このホウメイも重々しく着飾ったほうが安定する。
チャイナでホウメイを安定させるには、アルターが書く正しい飾り方をさせるしかない。説明書をちゃんと読まないとちょっと分かりづらいので、破損事故を起こしたくなければしっかりの熟読をオススメする。
チャイナ服はいいねえ。
しかも足の露出がすばらしい。
おまけギミックとしてはレベルの高い中身だ。
イラストではぶかぶかな服を、フィギュアでも再現している。やや大きめ。
これはいいホウメイだ。
チャイナ服正面全景。
横にはパーツの分割線がある。これまでのアルターの例から、中身はおそらくないだろう。あったとしてもダボにより視覚的ショボーンは拭えない。したがって強制キャストオフなどに挑戦して、せっかくの造形を台無しにする必要はない。
ワキのくぼみはあるかな~と注視してみたが、隠れてるね。
背中
この前垂れを上げてみたい漢は何百万人もいることだろう。でも実行すれば、ホウメイに殺されても文句はいえまい。
扇子の正しい付け方。キャストオフ前は適当で正しい置き方をさせていなかった。でもチャイナ服ではこうして飾らないと、ホウメイを支えることができない。
台座と支柱を兼ねる水流エフェクトパーツ。盆型の余計なものが付いてくるよりよほど良い。軽いしバランスも取れている。つくづくアルターには感心させられる。別格だな。
エフェクトの末端は魚の尾びれを思わせるが、ホウメイは仙術で人魚に化ける。
飾っている状態は防御が堅く、じつは変態紳士を苦悶させるだけなのであった。
フィギュアだけになったらとたんにこの通り。
設定通りのふんどしスタイル。
アルターの下○は細部の造形にこそ凝ってはいても、直線的なエロを持ってくる率は低い。それでいて今回は、スージー造形がくっきり走っている。たんなる紐のへこみといえばそれもあるだろうが、箇所が秘所なだけに。
ふんチラ。ふんどしチラリズム。お子様体型だし、お尻は健康的だね。
あとは直球ど真ん中な欲得写真で終わりとする。