四月は君の嘘 1/8 宮園かをりフィギュア プレミアムBOX ≪永久保存版≫ フィギュアレビュー
僕らは誰かと出会った瞬間から、一人ではいられないんだ。
日本中を感動と涙に濡らした名作より、薄幸のヒロインがフィギュアとなった。
原作やアニメの雰囲気が一発で伝わる。
箱はブラインドだ。永久保存版と銘打つように、こちらのほうが箱の強度は確保され、長期保存は利きやすい。中が日焼けもしない。
アニメ版キャラデザ書き下ろしによる色紙。
再現手紙
中身も完全版。私もこのシーンだけ五回は見たな。
よほど力を入れた企画だったようで、フィギュアの完成度は完璧。ホコリ飛ばしだけでほぼ終了し、現像後のゴミ消し――レタッチはほとんどやらずに済んだ。まるでアルター並のキレイさ。
たまたま良い個体を引いたのか、それとも検品体制がしっかりしてるのか。どちらにせよしょっぱなから「作品」が出てくれてラッキーだぜ。
フィギュアのディテールは背中を見れば分かる。顔に注目がいかないからね。
髪のメリハリある彫り、ヴァイオリンケースの細やかさ、スカートの立体感。
服のしわもリアルだ。一周撮影時は4灯すべて付けることが多くのっぺりになりやすいが、それを感じさせない。
つまりそれだけパーツのエッジが立ってるってこと。凹凸の表現やグラデの入れ方がしっかりしている。
原作の雰囲気によく似せてきたね。いい仕事してまっせ。
胴体がやや長い感が再現率の高さに繋がってる。ただの萌えフィギュアならこういうリアル寄りの頭身バランスにはならない。
彼女がそこにいるぜ。
斜め上より。雰囲気出したくてわざと絞らず。
コンパチでこんなお茶目な表情。どちらも笑顔なので、かをりの性格によく合ってる。
二灯
一灯+レフ
バストアップ
このフィギュアは美少女ものとしては珍しく鼻の穴が再現されている。原作もアニメも鼻の穴を描く作品だったので、これが正解。クラシックが流れるアニメだ。
鼻の穴があるので普通のフィギュアと比べて鼻が丸い。こういうのはプライズのいまいちなフィギュアに多いものだが、このかをりの場合はアニメや原作単行本を開いて見ればすぐ頷けるだろう。
むしろ四月は君の嘘を忠実に再現しようとあっぱれな造型だぜ。胴長といいね。
じつに表現力豊かなフィギュアだぜ。いい買い物をした。
髪パーツの細かさを横からアップで。
忠実な胴長。なおあくまでも主流の表現&バランスに準拠したフィギュアが欲しければ、2016年1月予定のグッスマ版が待ってるよ。グッスマ版は鼻が尖ってて足が長くなってる。ファンなら両方とも買おうぜ。
似せることを意識した造型。服の「揺れ」まで原作コミックの雰囲気を再現した。
シールまみれ
背中
足
台座は一心不乱な演奏シーン。
うむ、白い。
フィギュアはここが容赦せず赤裸々に造り、見せてくる。
まるで萌えアニメヒロインのようなこだわりショーツ。
原作しらずともこのぱんつのために買うのもアリとか?
原型師がよい仕事をしてる。さすがに「すじ」なんてものはない。原作の内容からしてもガチエロ系は私個人としてもなしだ。
それでもこの股間の作りはなかなかご立派。萌えフィギュアとは業の深いジャンルだ。亡くなってしまうヒロインだからこそか、立派なぱんつを降臨させる。
死亡ヒロインのこういうものを見たくない人はすまなかったね。