ホビーマックスジャパン 聖伝-RG VEDA- 1/7 阿修羅 フィギュアレビュー

発売:2025/03 原型:三吉 彩色:三吉

汝ら天を滅ぼす『破』とならん 36年の時を超え、精巧なフィギュアに。 コミック8巻表紙絵の、隠れていた箇所もみんな造形。 往年の聖伝ファンにとって歓喜レベルのフィギュアが発売された。 主人公の阿修羅ちゃん。 男でも女でもない。生えてたり穴がどうのこうのは秘密。 ここ数年、CLAMP原作の続編アニメやキャラデザの新作アニメが相次いでいる。CCさくらやコードギアス等。 その影響ないし刺激によるものか、とくに周年記念でもないタイミングでデビュー作のフィギュアが登場。じつは2体目くらい。 完成度はいまどきのフィギュア普通。 とはいえ平均クオリティが上昇しまくってるので、あまりフィギュアを買わない層からみれば「なんだこりゃ!」レベルの神作品に見えるだろう。 この阿修羅ちゃんフィギュアを購入した人にはけっこうな割合で、そういうたまにしかフィギュアを買わない層が含まれているはずだ。 なにしろ超ベテラン作家グループで、そのデビュー作で、じつに久方ぶりの、しかもなかなかのクオリティでの立体化だ。 デフォルメフィギュアで満足してると、後悔するかも。 前回のフィギュア化は調べると孔雀だった。2021年くらい。 なんにせよ30年以上経過での量産スケールフィギュア。古いフィギュアにはデフォルメ等もあるけど、2020年代の技術水準と比較したらクオリティは問題外だ。 当時のファンでいまだに新しいグッズを購入するほど意欲や物欲が残っているオタクがどれほど残っているかわからないが、写真で伝わるだろう。 もし場所があって金もあるなら、ぜひ買うべし。 フィギュアは滅多に再販されない。一期一会だ。 初期CLAMP絵の特徴を、うまくいまの造形ラインへ落とし込んでる。 デジタル原型のおかげで、時代や絵柄を飛び越えた「似せる造形」の難易度は大幅に下がっている。デジタル化前にもしこの阿修羅が出てたら、奇跡の造形としてすさまじい話題になっただろう。いい時代になったものだ。その代償は造形師の作家性の希薄化だが。 修羅刀 台座は古い仏具をイメージしてるね。いかにもな質感。 下着っぽいもの。 ぱんつ造形はとくになく。 ただの布をパンツ的に腰に巻いてるみたいな感じか。 幼いおしり。

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