FLARE ローゼンメイデン RozenMaiden 水銀燈 フィギュアレビュー
時をこえて銀さま決定版。 i-con造形 再アニメ版にみえてそのじつ原作寄りデザ。 箱 いろいろと作家的な作品色を好むフレアより、ローゼンメイデンの銀さまがピンポイントで発売。 最後のアニメ化より年数も経過してて、なんでとも思うかもしれないけど、これもフィギュア業界。 とにかく水銀燈のフィギュアとしていきなりすごいのきたな。 全身につや消し黒塗装で銀さまのゴシックな装いを再現。 ブーツや頭飾りなどはツヤ入り。 ドールの中でも等身も背も高い、ちょっとお姉さん仕様。 原型は実力派のi-con氏だ。 i-con氏は近年、古いコンテンツのフィギュアをたびたび手掛けることがある。 それは氏が自身でガレージキットのテーマに選ぶというよりは、メーカー依頼かな。 たぶん東方フィギュア時代からの活動履歴により、そういう立ち位置として業界より認知されている可能性がある。 なんにせよアルル・ナジャや今回の銀さまなど、商業ベースのPVC量産フィギュアとしてそのキャラの決定版と呼べる作品を高確率で叩き出す。 名作打率の高いi-con氏の、ローゼンメイデン原作版寄りご尊顔を見よ。 i-con氏の造形をしっかり量産できたフレアの企画担当と工場にも感謝。 バストアップ 原作寄りのアイプリはドール製品に多かったので、フィギュアでやってくれるのは嬉しい。アイプリそのものは再アニメ版の銀さまに近いように見えるが、実際はイメージ画など力入れて描いた風味のものに近く、実際の作中絵よりは原作のほうに寄っている。 それがゆえの原作版という個人評価。アニメに違和感があって原作がいいという古株ファンにとっては、よい銀さまだろう。むろん再アニメそのものが原作のほうに寄せてくれてたのもあるが。 残念ながら当時ファンだった古いオタクがいまもフィギュアを買うかどうかは不明だけど――アルル・ナジャのフィギュアでは、普段フィギュアを買ってない往年のぷよぷよファンが、ピンポイントでi-conアルルのみを買い求める例も起きてる。 細い胴体。 横。胸がささやかながらあるのは銀さまの特徴。大方のローゼンメイデンはつるぺただ。 独特の羽根。パーツの扱いは注意。あ、球体関節の足がしっかり見えてるね。ディテール細かい。 スカート ゴシックな台座。 ズロース