レジカラット『ようこそ了法寺へ』1/8とろ弁天像 縮小版 フィギュアレビュー
寺ズッキュン! ようこそ愛の了法寺へ!
萌え寺としてその筋に有名な了法寺のマスコットキャラクター? とろ弁天のフィギュアがキットになった。
箱
こんな感じで最初から細かく色つき。個々のパーツは細かく梱包されていて破損や擦れなどの心配はない。
普通に接着しただけでは時間が経つと外れたり落ちたりするので、要所に穴を開けて真鍮線を軸打ちしている。また部分的に湯煎などで修正など。
レジンキャストキットは型が柔らかいシリコンなので、どうしてもパーツにばらつきが出る。レジンそのものはしなやかな素材だから多少のずれは大丈夫。
一度組み立てると箱には戻せず飾りっぱなしとなるので注意だ――と思ったら箱がやや大きめに作っていて、いちおう収納可能になってた。ブリスターなどないから、クッション材を詰めて保護する必要があるけど。
このフィギュアは了法寺の本尊「弁財天」を萌えプロデュースしたもの。元から人間型なので擬人化といって良いのか分からないが、あえて言うなら萌え化か。
その萌え化した弁天さまは、声優&歌手&コスプレイヤー&イラストレーターとやたら多芸多才なマルチオタクパーソナリティー「とろ美」さんによる、デザイン&ボイスキャラクター。彼女の起用は弁財天が芸能の神であるため、一芸より多芸をイメージしたそうな?
とろ美さん自らコスプレして了法寺のイベントに出演する感じで、中の人とキャラが同一化して売り出した。ゆえにその名も「とろ弁天」。
看板からCDからDVDとマルチメディア?展開し、企画のひとつとして立体化されたのがこれ――の大きなやつ。スケールは1/4とかなりボリュームあった。
2010年11月7日に了法寺で行われた奉納祭。ただの「寺興しイベント」じゃなく、マジで奉納祈願をやった。真似じゃなく本当に奉納された。もちろん世界初で前代未聞。日本は今日も平和です。
イベントでは少数ながらキットも発売されたようだ。それから4年――フィギュアを作ったクレイズが自社でレジカラットというブランドのラインアップに、ついにとろ弁天像を加えたぜ。
スケールは半分の1/8へとダウンサイジング。手頃な大きさになって発売だ。ネット通販ではあっというまに売り切れたが、大人気というほどではない。レジンだから最初から量産に限度がある。数百とか。
三面
とろ美さんデザインのイラストと比べたら目が普通のアニメ顔というかぽよよんろっくテイストになっている。とろ美さんの絵柄はもうすこし丸くて目も離れる印象がある。
個人的にはどちらでも良い。この手の絵柄はかなり好みだ。なにせロリ専のフィギュアコレクターだし。
頭のシニョンは仏教っぽいもの。
胸元に弁財天と書いてる。蛇は「財」の象徴。
この宝剣は魔法少女っぽいデザインになってるけど、法具としての利剣から来てる。
後輪であり光臨。聖人が背負う後光とかってやつ。キリスト教の聖人画や仏教の仏像によく出てくるもの。でも弁財天は仙女&天女(てんにょ)でもあるから羽衣付き。仙女は道教であり、天女は神道。
弁財天は日本の2大宗教である仏教と神道に、さらに道教(ただし日本アレンジ)も混じったにゃははな女神さま。道教は日本では古代のうちに廃れてしまい、陰陽道が取って代わった。
宝玉
剣の鞘だね。
光輪と羽衣。
スカート
足
赤と白の境目は仏像が背負ってるやつによく見られる模様だね。
台座はじつにコンパクト。場所を取らない。
ぱんつは純白だ。
レジンのせいかディテールがあまり分からないぜ。
いちおうクロッチや横方向のしわなどのディテールはあるよ。
萌え仏像フィギュアは大々的な形としてはこのとろ弁天像が初らしいけど、とくに由来を持たないコンシューマーで回天堂が「もえぶつ」シリーズを2011年から2012年ごろにかけて展開した。ただしモロエロ&巨乳すぎてうちでは購入対象外だった。仏像の女性性(母性)を示す観音像や菩薩像は基本、貧乳&美乳揃い。