Myethos 1/7 曙光 フィギュアレビュー

発売:2023/09

少女は星の光を探し求めて。 天球儀 擬人化 ミートスの文化財擬人化シリーズ、今回は大英博物館。 数学者ウィリアム・オートレッド(1574-1660)作の天球儀がモチーフ。彼の業績にはほぼすべての人がお世話になっている。なにしろ四則演算のひとつ、掛け算記号X(デジタル時代は*)の提唱者だから。 天球儀にも種類があって、地球儀みたいにボールへ夜空の星々をそのまま貼り付けたシンプルなものや、太陽系の運行を機械的に再現したものや、さらにそれに主要な恒星の背景を加えた複雑なもの、あるいは魔術要素を重視したスピリチアルなものなど、いろいろ。 ウィリアム・オートレッド作の天球儀は、星座や惑星を観測する実用物だった。 フィギュアの天球儀は実際に動かせるらしいが、撮影時は気づかなかった。 全体的に金~茶っぽい配色。 イギリスのネタだけど、フィギュアの細部で中国っぽさも出てる気がする。雲っぽいパーツのデザインとか。 デザインセンスのよさ。 ミートスはこういうタイプのフィギュアが大得意。 というか、かつて日本メーカーも一部がやってた趣味全開系の非エロ要素の萌えフィギュアの恒常ラインアップは、もはや海外メーカーしかやってない。ましてや小情景ヴィネットともなれば。 それだけ難しいジャンルだけど、ミートスは徹底によって固定ファンとリピーターを獲得し、いまのところメーカーとして生存しつづけてる。 X(twitter)をみても、ミートスと聞くと反応するあきらかなファンがいる。私も購入確率がそこそこ高い。 こういうフィギュアは明るい照明も暗めの照明も似合いそう。 適当ななめアングル バストアップ 大きく拡大すると、細かいディテールは並くらいとわかる。 それでもやはり全体のもつ雰囲気の良さはしっかり表現されている。 その辺りはアクションシーンを再現するバンナビのフィギュアとおなじで、純粋な完成度というかパーツ精度や塗りの緻密さよりも、とにかく雰囲気の演出がどうであるかのほうが優先されるタイプの商品。 一般的な萌えフィギュアは通常の量産玩具とは評価ベクトルが違っている。そういうところから離れて、一般玩具の評価軸、重箱の隅より全体の空気、らしさ、雰囲気。そちらこそが大事なアイテム。 ゆえに買う側もちゃんと見る目やモードを変えて観賞する必要があるだろう。 髪など 地球儀本体 エロはたぶんないかもしれないが未確認。尖ったり細いABSパーツが多用されており、スカートの中を覗こうとするだけで破損の危険を伴うため。

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2023年発売フィギュア レビューリスト

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