ラストエグザイルLAST EXILE 1/8 アルヴィス&ラヴィ フィギュアレビュー
完璧なる仕事、完璧なる監修。
村田蓮爾氏の画集表紙が立体に抜け出す。
おおむね隠れた佳作といえるだろうラストエグザイルより8年。まさかの続編アニメ「銀翼のファム」が放送されるに合わせ、このたびのフィギュア化となった。
こういったフィギュア化は周年記念や続編などのカンフルがない限りなかなか出てこないので、その意味で恵まれた作品だろう。
なにしろアルターだ。細部に凝る造型レベルはもちろん、妥協のない塗りも安心して見ていられる。
イラストでは分からないこういう裏側も、フィギュア企画に際し村田蓮爾自らのデザインがなされ、完全な仕事となっている。
萌えフィギュア業界でもっとも完璧な仕事をするアルターに、おなじく完璧主義なイラストレーターによる監修が入るからには、二重の意味でパーフェクトだぜ。
ぱっと見だと、このフィギュアにはあまり華がない。
それもそうだ。それこそが村田蓮爾なのだから。基本彼の作風は、その線も色も地味さによって逆に彩られている。抑えられているからこそ、そこに淡く柔らかな美を見出させるのが村田蓮爾なのだ。
このフィギュアも原色の類は面積比でほとんどない。もっぱら中間色ばかりである。濃い系の色はワンポイント的な使われ方だ。
よつばとフィギュアはここ何年か黒背景しか使ってないが、その色に合いそうな雰囲気だ。
アルヴィス・E・ハミルトン
マスコット&重要キャラ。
個人的にはラヴィのほうが高評価かな。
監修によりデザインされた髪。
幼女だな。うむ、幼女。
ぬいぐるみ
背中は地味だ。
横長椅子はいうまでもなくクラウスとラヴィのヴァンシップがモチーフ。
これはパンチラといっていいのかな?
アルヴィスは大胆に見せまくるかぼちゃパンツなので。
ラヴィ・ヘッド
こういうおちゃらけ舌出しはフィギュアとしてはマイナスに作用することもあるためか、元イラストでされていてもオミットされることがけっこうあるが、さすがアルター、しっかり再現して、かつ「どうだ、難しいけど魅力的に完成させたぜ」と、企画者のドヤ顔が見えてきそうだ。
実際のところ、大成功してると思う。私個人の評価はラヴィのほうがアルヴィスより高いし。
ショートヘアだけどリアリティを求めるならパーツ分けによる多層構造は基本。
ラヴィは完全に下○姿だ。こりゃいいね。
15歳が着るジュニアスリップは実用一点張りで、艶やかさとはまだまだ無縁。
背中
ブーツは忘れず。
こちらは嬉しいショーツだな。
でも残念ながらほとんど見えないんだぜ。足を寄せてるところや腕の組み方といい、案外クラウスの野郎に舌を出してからかってるシーンなのかもな。主人候補正でうらやましい奴だ。