小学館 からかい上手の高木さん 第8巻フィギュア付き特装版 フィギュアレビュー
twitterとウェブ上で男性諸氏をニヤニヤさせた、バレンタイン高木さん。 本編の高木さん(マフラー付き)と、番外編の高木さん(直接手渡し)がコラボした高木さん。 フィギュアと単行本が一緒になってる特装版。値段の8割がフィギュアなので、どちらがおまけなのか。 付録つき書籍は明治時代からある伝統。日本人だけでなく人間ってのは「その場、その時だけ」って付加価値に弱い。 6巻の高木さん(右)と、8巻の高木さん(左)。足のパーツを使い回してるといった手抜き疑惑がネットで流れてたけど、実際に並べると別の造型と一目で分かる。それよりも夏服と冬服、両方の高木さんが揃ったことのほうが嬉しいぜ。肌色も夏の小麦色と冬の透明肌だ。人間の肌色は夏と冬で違っている。髪のほうも強い日差しの濃い茶髪に、弱い日照のつや消し髪。夏と冬で異なる魅力を放つ高木さん。 高木さんの姿は単行本8巻1話扉絵をそのままフィギュア化。しっかりした台座付きで6巻版より進化。 ただし西片へリボン結び箱入りチョコを手渡したのは巻末収録の「おまけ」、本編では実現しなかった「アナザー高木さん」だ。 本編時空で高木さんは義理チョコを手渡しであげ、本命チョコの贈り主を誤魔化している。 おまけの手渡しは、2017年辺りに小学館がWeb上で仕掛けたバレンタイン企画によって描かれたものだ。 むろん原作本編でそれやっちゃうと告白と同義、さすがのニブチン西片も気づくだろう。だから番外編は番外編で終わった。 フィギュアの完成度はアニメ企画前の6巻付属より向上してる。動かすことを前提とするアニメ絵は立体化とわりと相性が良い。漫画絵だけから立体化するより「らしく」なる傾向が高い。 フィギュアはちょっとしたトラブルですぐ延期されるけど、うまいことアニメ放送期間に合わせられた。それもバレンタインへタイムリーに商品投下。この辺りはさすが経験豊富な小学館編集部スタッフ、有能だったぜ。 原型は6巻付録にひきつづきM@ito氏が担当、製造はアクアマリンだ。 この顔、じつに高木さんである。アニメと原作、双方に近い。 実サイズは10cmちょいなので、細部のディテールはこんなもの。 それでも往年のガシャポンで売ってるフィギュアと比べれば完成度はずば抜け。とくに塗りの精度はこれでも雲泥だぜ。 このサイズのミニフィギュアが200~300円で手に入ってた時代でも、この高木さんのクオリティで出すとなればその手間は間違いなく500円級になっていた。 その意味では疑いなくハイクオリティを名乗れる水準なので、フィギュアを買い慣れてない高木さんファンは安心して購入して欲しい。これ以上を求めるのは量産フィギュアでは難しい。 今回の下○もなんかエロいな。中1のショーツじゃないぞ。 変態紳士も満足させるだけの魅力を持ってる高木さんだぜ。