ギルティクラウンGUILTY CROWN 1/8 楪いのり フィギュアレビュー
ギルティクラウンのヒロインがスケール初マスプロ。
このレビューはいつもとちょっと違う。
元イラスト
すべての写真をほぼ絞り開放付近で写しており、くっきりよりふんわりと写してる。
というのも、そのほうがこの作品には合いそうな気がするからだ。その代わりライティングなどは変えていない。
そういう変則的な写し方をしたのは、原型担当がガレージキットディーラー植物少女園の石長櫻子氏だからだ。
彼女の作風はややダウナーな幻想色。それでも商業原型では一般化とでもいうべき作用が働き、作家性が相殺されてしまい、残念ながら普通っぽくなってるものが多かった。
ところがこの蝶いのりでは、氏のガレージキットで見せる独自の世界がにじみ出ているように見える。もちろん良い意味で。
それゆえポートレイト(人物写真……というか私の場合コスプレ)を写すときの絞り値でぱしゃぱしゃ。
四方にひらめく布の群れは、アニメ以上にゆらめいて表現に富む。
なお蝶いのりはけっこう胸を強調しているキャラ(巨乳ではない)だが、それでも今回このフィギュアを買ったのは、見ればわかるように貧乳補正されていたからだ。
今回のフィギュアはキャラクター原案のredjuice氏による元イラストが存在するが、顔はおそらく似ているほうだと思う。おそらくと断ってるのは、ギルティクラウンという作品は残念ながらアニメやイラストの絵柄が安定していないからだ。
造型師・石長櫻子の評価視点で見れば、顔は商業原型に徹していて、普段の彫りの深さが影をひそめ、アニメキャラらしいあっさりした顔立ちだ。
それでもイベントレポなどの展示サンプルではアメコミヒロイン調に見える写真もあり、製品版ではちゃんと調整が利いたと見られる。なんにせよグッスマの決めた落としどころが、この顔なのだろう。
ここからいつもの、細かいところだ。だがやはり絞りは浅いので、全体的にボケボケだぜ。
部品精度はさすがのグッスマ、十分に高く、ダレたパーツは見られない。髪の毛も先端までシャープだし、塗料の厚さも均一だ。
胸の周辺。アニメほどのエロスをこのフィギュアからは感じない。どちらかというと神聖を帯びてるような印象だ。
その演出に一役買ってるのが、この重力を無視するかのような、ひらひらの群れ。
ひらひらだぜ。
まるで天女の羽衣のごとく。
無表情な顔立ちと合わせ、この部分が与える印象はかなり大きいと思う。
背中の塗りから、筆塗りはほとんどやっておらず、もっぱらマスク吹きつけのようだね。
へそが大胆に覗いている。
足も肌の露出のしかたがやや扇情的だね。
台座は別パーツによるロゴを用意していて、けっこう凝ってる。重心の偏りを考慮して足との接合部には金属の軸が打ってあった。
エロパートみたいなもの。まずは目立たぬバストだ。アニメだと下乳のラインを強調するのがこの衣装でのお約束みたいなものだったが、フィギュアではない。おかげでずいぶんと貧乳にみえる。
下の方は意外とエロい。
足を閉じてるので前はほとんど隠れてしまってるが――
おしりが全開だ。
ついでにあそこのスジさんもくっきりだ。