KADOKAWA KDcolle Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 1/7 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン Prisma☆Klangfest Ver. フィギュアレビュー

発売:2019/09 原型:エムアイシー

ライブでアイドルなイリヤ。 ライブイベントのキービジュアルを立体化だ。 描いたのはプリズマイリヤ原作ひろやまひろし氏。 フィギュアの正式タイトルにKADOKAWAコレクションが付く寸前の1体。 角川が手前のコンテンツから企画監修し、GSCが開発生産を請け負う。 版権管理のプロとフィギュア制作のプロがタッグを組んだ、Win×Winなブランドシリーズ。 監修100パーセントでファンに優しいシリーズとなっている。 一般に監修したとされても、某ラブライブ!のジャケットイラストシリーズのように、実際は制作側の時間が足りず、メーカー側の解釈や造形師の味が強く出ることも多い。 その点KDcolleは少なくとも原作やアニメ側のファンにとってはいいシリーズだろう。造形師の作家性に期待する価値観から見れば反対かもしれないが。 だがこの動きのメリハリはじつに良い再現度だ。角川とGSCは連携してるだけで、グループ企業でも子会社の関係でもない。 馴れ合いのおそれがなくなるぶん、監修の目も厳しくなる――すなわち完成度が磨き上げられるプラスの成果が期待できる。 少なくともいまのところ、KDcolleに外れといえるようなフィギュアはない。 角川がGSCと協調しようとしはじめたのは、GSCが「やらかした」君の名は。スケールフィギュア辺りがおそらく発端だろうか。君の名は。のマルチメディア展開は角川がになっていた。 人気のあるうちに発売を――促成開発生産の結果が、肌色がイマイチなスケールフィギュアだ。GSCブランドにしてはAmazonなどの評価も芳しくない。 だがKADOKAWAが完全に手綱を握って以降、KADOKAWA名で出されるGSC提供のスケールフィギュアは外れがほとんどない。慎重なときの実力を発揮しているグッスマのままだ。 ゆえにこの躍動感。細部の塗りはさすがに生産コスト厳しい今時なので探せばアラもあるが、そこは数年前が異常だっただけと思ったほうがいい。あと最近の日本人のクレーマー根性というか、値段が高いのにクオリティが~~と、やや神経質すぎるんで。 フィギュアの値段は1万円を超えてるが、日本経済が沈んでるせいで高く見える錯覚で、じつは欧米だと感覚的に半額くらい相当だ。あちらの時給っていまや日本のざっと1.5~3倍だし。欧米のアルバイター収入は日本の正社員のそれと同額だったりする。ヤバいね、失われた20年。 だから私もレビューでは視点を変えて、造形を見ることが多くなってるかな。多少のアラは突っ込むことも減ってる。 てなわけでフィギュアは同額での完成度は造形レベル的には今後も上昇と進化はするだろうけど、塗りに関してはどうしても手作業の領域があるぶん、クオリティの横ばいと維持が精一杯で、すぐなにかあれば下がる。それが今後の塗装済み完成品フィギュアの流れだ。 1万数千円だけど、欧米では2005~2010年くらいの感覚(4000~7000円)で売り買いされてるぜ。たぶん。 なんかイリヤと関係ないことずらずら書いてしまったけど、いつものこと。 髪の毛 塗りレベルは普通だ。最近のGSCクオリティ。造形の細やかさはすごい。 羽根のところなどディテールを捨ててでもPVCを採用するなどし、壊れにくいフィギュアに仕上がってる。 台座 純白ぱんつ 食い込み アイドル衣装なれど、見せパンじゃなく生パンだ。 そして食い込ませるよき眺め。 オーバーパンツでなく下○であることを示すリボンがワンポイント。

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