ベルファイン ふしぎの海のナディア 1/7 ナディアやすらぎVer. フィギュアレビュー
2004年ごろの古いガレージキットが10年以上を経て、PVC完成品となって登場。
寝姿のフィギュア、観賞するなら真上からだぜ。
箱
ナディアってもう26年前なんだな。
一周撮影は見下ろし構図。いきなりパンチラ。
ふしぎの海のナディアは奇跡のNHK放送と呼ばれたアニメだ。なにせ性的なものを感じさせる衣装を着たヒロインが、OPアニメからパンチラしながら走ってる。
ガイナックスの出世作だぜ。
このPVC完成品の元となったガレージキットはすくなくとも2004年ごろのレポに登場してる。このサイトができる前の年で、私がワンフェスに初参加した年でもあった。
2004年前後はPVC完成品の量産技術が発展途上で、ガレキ完成模型のすごいハイレベルな造型美群が綺羅星のように模型雑誌のカラー誌面を飾っていた時期だ。
いまとなっては自分で塗るよりPVC完成品のほうがいいんじゃね? ってとこまで水準が伸びてしまい、ガレキを実際に組み立てる人はますます減っている――
つまりは、2004年の造型であろうとも、ガレキというだけで時の風化に容易に耐えてしまえるレベルの高さだってわけで。
2016年現在のほかのメーカーのいろんなフィギュアに混ざっても、なんの違和感もない。
原型をつくった桜坂美紀氏の実力もさることながら、ペイントマスターの星名詠美氏も見事なカラーで鮮やかなナディアを起こしてくれている。
コントラスト強調
今回のレビューは特殊三脚マンフロット190シリーズ+ギア雲台の試用でもあり、おかげで真上からの撮影が実現した。通常なら上下にしか動かないはずの三脚センターポールが最上部から折れて横へうにょんと伸び、さらにギア雲台が万力のような固定力でカメラを保持する。
ただし撮影に2時間以上も掛かったので、レギュラー使用するか不透明だ。ギア系+マンフロットはブレない代わりに操作性というか、欲しい構図や画角を得るために必要な動き(作業)が多すぎて、ぶっちゃけトロい。撮影ペース(集中力)が保てない。せめてセンターポールが30cmあれば三脚足を何度も上げ下げしなくて済んだのに。
私の撮影速度を維持してた意外な伏兵が三脚だったぜ。日本メーカーの三脚は重さのわりに耐荷重が低くブレやすいが、かわりにセンターポールが総じて長いぶん上下昇降がやりやすく、横方向(パン)の操作性もすこぶる良好だ。マンフロット三脚+ギア雲台の5倍から数十倍はやい。あまりの差に正直驚いてる。マンフロットと並ぶ海外三脚ブランドのジッツォなど、センターポールすら廃して強風に耐える超耐荷重を実現してるが、欲しい構図を得るために必要な時間はスリックやベルボンとは比較にならないくらい悠長で冗長となるだろう。
頭を後ろから――これは仕方ない。近年のフィギュアは床と接してる部分も丁寧に造型するが、なにせこいつは2004年前後の作品だ。
胸と腹。
なやましい13歳。
腕とワキなど。
ブルーウォーターとか。
背中
足
いい形をしてる。
キング
ロゴ
ぱ○つ
設定じゃ見せパンらしいので、ぱんつとしてのクロッチなどのディテールは皆無。これはアニメの描写とも一致する。
それでもこの白い三角形は目を引き寄せる。
このフィギュアは寝そべってるから、簡単にいいものを拝めて良いフィギュアだ。