化物語 八九寺真宵[ウエダハジメVer.]&戦場ヶ原ひたぎ[ウエダハジメVer.] フィギュアレビュー
名エンディングのイラストレーター、立体化。
二体同時発売
キューズQのガレキ商品化ラインより、異色の作品が出てきた。
すくなくとも化物語を知っているなら、この作風に見覚えのある人も多いだろう。それが立体化したのが今回のフィギュアだ。
八九寺真宵[ウエダハジメVer.]
ワンダーショーケース第23期プレゼンテーションの作品が基本にあると思うが、ポーズやディテールがおおきく変わっている。個人的にはこちらのほうが良くなってる。
真宵らしい動きのある作品だ。レジンが基本のガレキと違い、丈夫なABS素材が使える商業原型であるから、こういう前傾も可能なのだろう。
この造形では、ABSが主体となるのは仕方がないだろう。それだけに衝撃には弱く、事実上ポリレジン(ポリストーン)と同等のつもりで、慎重に扱うべきフィギュアだ。
個人的には、飾るのには向いていない。軽く引っかけて倒しただけで、壊れる可能性を持っている。コレクターズ的な箱で置いておくか、もしくはディスプレイケースに飾るのが向いているだろう。
ポトレ的に。
顔アップ
顔露出や表情はガレキ版よりもウエダハジメ氏の特徴を掴んでおり、向上している。
ディーラー月桜工房は化物語のヒロインをほかにもウエダハジメVer.で立体化しており、真宵とひたぎが売れればシリーズ化されるかも知れない。撫子や忍や翼を欲しいと思う人は買い支えておこう。
ツインテール
キューブリックな感じ。
丸いぜ。
すんげえ細い体だな。でも中身に真鍮線とか入ってないので、脆いかもと常々心がけたい。
スカート
この細い足で全体重を支えている。よくぞ商品化できた。これほどの細身も珍しいので、フィギュアコレクターとして記念に手に入れておくのも乙だろう。
パンツはあっさり。
体の細さを考えれば、中身が埋められていてもおかしくないフィギュアだ。ぱんつだけでなくへそ位置まで造形されてるだけでも感謝ものだな。
戦場ヶ原ひたぎ[ウエダハジメVer.]
ワンダーショーケース第23期プレゼンテーションの作品が元になっているようだ。細部が異なる。部分的によりシンプルに、部分的により複雑に。バランスが良くなってる。
うしろ。ぱんつ見えとるがな。
見ていて、かなり面白いフィギュアだ。
斜め撮り
見返り風
作り直しといってよい真宵とちがい改修レベルなので、顔の露出面積は小さめ。真宵も元は小さかった。
イラストがおもいっきり二次元の嘘に依存してるので、視線正面を離れればお顔はやや角度限定か。
髪にはグラデ入り。
真宵とおなじく直線的にデフォルメされたボディライン。
細い腕。ちょっとの衝撃で折れることは間違いないので、扱いは繊細丁寧に。
この足、全高5cm足らずの浅井よつば(いつも一枚目でスケール指標に使ってるやつ)の足より、ほんのすこし太いていどしかない。驚きの細さだ。
パンツは真宵とおなじく適度。
ぱんつあるだけでも良しだな。個人的には続きが出てくれればうれしい。このようなレアなフィギュアを商品化してくれた、キューズQのチャレンジに感謝。ニッチはマイナーメーカーの挑戦でこそ保っている。