東方考古学 諏訪子のデタラメ散歩径

おでかけフォト
撮影:2010/12/12

「くーわーれーるーぞー?」

「今日は、考古学のお時間よ!」

香川県高松市 香川県立ミュージアム

発掘された日本列島2010 ※非発光で写真撮影可

「最近の成果が日本中から、来てるの!」

「旧石器時代は石だらけだね。あたりまえか」

「あーうー!」

「いきなりポスターの土人形があったわ」

「親鳥とひな鳥の土偶なんだって。かわいいわね」

「太古の埋葬はなんと壺に入れる!」

「縄文・弥生時代はどこを見ても土器と石器しかないわね。私もスワコと名乗ってた縄文時代は地味だったよ」

「黒曜石は、いまでいえばさしずめステンレスやセラミックみたいな位置づけね」

「女の道具だわ。遺構から見つかったからまだかろうじて見分けが付くけど、ちょっとでも離れたら、まったく判別が付かないわよねこういうの。ただの丸い石だし」

「狩りなどには必携ね」

「おっ! これは欲しいかも!」

「いやまあ、私は古い神だし」

「たんなる子供の玩具ね」

「あーうー! 古代のアクセサリー好き好き」

「……ちょっと取り乱してしまったわ」

「神代の古墳時代に入ると、金属を使い始めたわ。服も綺麗になって、私の服もこの頃にはいまみたいに高貴な色だったわ」

「勾玉の型まであったのね」

「さすがに鏡はこう錆びると、あまり欲しいとは思わないわね」

「宝玉の首飾りキタわ――――!!!」

「玉(ぎょく=翡翠など)は、日本でもっと古くから珍重されてきた宝石のひとつよ」

「きれいね〜〜うっとり」

「単純な作りでまとめて再現してるけど……あまりに雑で、当時の職人が見たら腰を抜かして気絶しそう」

「本当はもっと複雑で綺麗なのよ」

「素朴ながら、まさにこれぞ永遠の輝きね」

「私もかつてはけっこう持ってたのよ。いまの社は…………貧乏だし」

「私が諏訪王国の神だったとき、毎日これでお供え物が運ばれてきたわ。いまは漆器か陶磁器だから、懐かしいね」

「お面! あーうー!」

「古墳時代は無駄に巨大な土器もたくさん造られたわ。この子たちはレプリカだけど」

「動物を象った埴輪よ」

「攻めてきた神奈子の三下がこういうの下げてた気がする」

「すでにこういう凝ったデザインも普通に造っていたのよね、人間たちも」

「いよいよ焼き物も素焼きから一歩進んで防水性と発色がぐんと増してきたわ」

「お米は心のオアシスよ」

「奈良時代ごろには大陸から伝わった文字が広まって、私にも神奈子を通じて信徒の有力者から『諏訪子』って充てられたわ」

「 行灯用の油皿だけど、この焦げ跡は当時の使用感たっぷりね」

「ここから先はもういいかな。普通だし」

「これだけはいいね。初期のボーリング球」

「本展示場を抜けると、香川県のコーナーがあったわ」

「酒宴にはもってこいね。懐かしい道具よ」

「これ叩くといい音がするのよね。青銅器の新品は金色(こんじき)に輝いてとても綺麗だけど、100年と保たずにくすんだ色へと錆びるから、やがて使われなくなったわ」

「むかしの馬具! 最初にお馬さん見たときは驚いて水攻撃しちゃったわ」

「来たわ、宝物! 素晴らしい! 金に水晶もあるわ!」

「……ため息が出るわ。はやくかつての栄光を取り戻して、手放した数々の宝を買い戻したい」

「あーうー」

「いまは凄い道具があるのね。昔はほとんど人力よ。あと、たまに神通力」

「常設コーナーに、ゾウさんの象牙が」

「私が『発生』したころはまだいたわよ、こういう立派なのを付けてたゾウさん」

「そうそう、こんな光景ね」

「美味しそう。蛙の神で完全肉食だから、肉は好きよ」

「こちらも美味しそう」

「立派すぎないかしら。もっと適当でも案外快適に住めたわよ」

「もっと昔のものが見たくなったわ」

「浮き橋ね」

香川県三木町 太古の森

「あーうー、でっかい口」

なにか

「けっしてディメロドンじゃないわこんなの」

「でも口の中は大きくて涼しいわ!」

「こちらのお口も座り心地がいいわね」

トリケラトプスっぽいもの

「すでに葉が落ちた林の中に、謎の環状列石が」

「恐竜とおなじように、太古を無駄に表現しようとしたストーンサークルもどきね」

「右手になにかいたっ」

「大きな足ね」

「おー、でかいでかい」

ティラノサウルスに似たなにか

「これじゃ恐竜というより怪獣だわ。まあそれだけ古い模型ってことね。歴史ある公園だわ」

「メタセコイアって生きてる化石よね。古いわ、まさに2000年以上を生きる諏訪子と相性が良さそう!」

メタセコイアの森 (落葉中)

「季節は12月、残念ながらメタセコイアは99%落葉しちゃってたわ」

「夏に来たらこんな感じに緑にふかふか埋まって暖かいんでしょうね。それにしても針葉樹は葉がちくちくと痛いわね。刺さる……あーうー」

「用事を済ましてるうちに夜になったわ」

「帰り道の途中で、イベントがあったの」

「イルミネーション!」

「テーマはもちろんクリスマス」

「だからクリスマスツリー」

「田舎だけどそれなりに見応えあるじゃない」

香川県坂出市坂出駅前 光輝里フェスティバル

「規模は有名なものと比べたらささやかだけど、それでも100mほどに渡って光の並木道になってたわ」

「よいクリスマスを! ……そういえば後半って、考古学となんの関係もなかったわね」

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