築城の名手・藤堂高虎の城 大洲城&今治城

おでかけフォト
撮影:2017/04/07

 四国にある藤堂高虎の城。おまけで最後に宇和島城もあり。

ソメイヨシノ満開

 天候不順で遅咲きとなった桜の景色を楽しむついでに、テーマで四国内をドライブ。

 築城の名手、藤堂高虎だ。生涯に何度も主人を替え、出世のため武芸以外の道をさぐり築城の名手となった。宇和島城・今治城・篠山城・津城・伊賀上野城・膳所城……写真は高虎の銅像。

 地味にこいつも関係する城。

愛媛県大洲市大洲

大洲城


 石垣を見て分かるように、江戸時代のまんまだ。

 いい感じに時代を経過した石垣だよ。

 高虎は大洲城を築城まではしていない。

 ただの砦だったのを近世城郭化していく大造営の一番手となった。

 これがその成果だ。

大洲城・天守そのほか
 本丸の構造が保存&再現されている。

 天守は明治中頃に老朽化から解体された。平成の再建で、往年のスタンダードであった連結式をちゃんと受け継いでいる。戦後、初めて「完全復元」された天守だ。総木造で釘まで昔の太いタイプのを使っている。こういう「学術的に正しい」天守は現存を除いてほとんどない。珍しい。

 城に入った。

 よくあるやつ。大洲城では火縄銃のパフォーマンスをよくやっているとか。

 完全復元がかなったのは、建造当時の雛形がずっと保存されていたため。それと明治時代の写真が残っていた。

 写真と設計図があればなんとかなる。

 この狭間は――

 すごく厚い壁だ。「完全復元」なので、大砲の直撃に耐えられる分厚い壁も再現されている。

 桜が咲いてるよ。

鉄砲狭間

 江戸時代の階段。

 天守以外の構造は江戸時代から。虫食い。

 大洲城の歴史

火縄銃

甲冑

築城の図

 太い梁。おおざっぱな造りは城らしい。

 ビデオもあった。

 吹き抜け。珍しいぜ。

 遊びじゃなく研究による再現。

心柱

 由緒あるところから切り出した。

 完全再現なので、階段も戦闘向け。

 すげえ急角度。スカートはヤバい。

 内部構造はまるでログハウス。平成の大洲城天守閣はまだ新しい。

 最上層の天井。

 神に奉って復元を祈ってる。

 きわめて珍しい「完全復元」の城ゆえ、構造的な展示が多い。

 木の組み合わせも。

 ほらこういう感じ。微調整のあとがそのまま残されている。

 神社仏閣なら綺麗に均すが、城郭はその対象ではない。現存天守の梁や柱にも似たような調整・修繕の痕跡が残っている。戦闘用だから「化粧」は表だけで良い。そういう性格も含めての「復元」だ。

 往年の構造。大量の狭間が用意された、超実用的な城だ。下の屋敷から中腹の城門まで一本道で、この門前に砲を配置しておけば、寄せ手はいいようになぎ倒される。両側は石垣、逃げ場所すらない。

 漫画家の寄贈。

 この構造は――

 リアルお城のステータス構造、石落とし。

 再建じゃなく現存部分の櫓にあった。

 城からの景色。桜だらけ。

 サインいっぱい。

 大洲城は総木造の珍しい城のうえ、江戸時代の姿を完全に再現してるので、地方にありながら著名人がたくさん訪れている。

 千年釘・和釘。金閣寺や平等院鳳凰堂の大改修番組でも使われているのを見た。

遠景

 雨に濡れた満開のソメイヨシノ。

 城下の一部が古い景色のまま保存されている。

 丸いポストが現役。すごくどぎつい濃い赤。

 落ち着いた町並み。江戸時代当時の姿かはしらん。保存地区とかはとくに名乗ってはいない模様。

 水路で鯉を飼っている。



 午後はちょっと離れて――

愛媛県今治市通町

今治城


 ここはガチで藤堂高虎が築城した城。日本三大水城のひとつ。水堀はなんと三重にもなっておりきわめて防御力が高い。

 ここもソメイヨシノが見頃だった。

 門をくぐると――

 高虎像と天守(準ファンタジー)。鉄筋コンクリート。

 この天守はあれだ、模擬だ。建造からわずか6年で解体され亀山城へ移築されたと伝わる。その亀山城にあった天守(いまはない)を参考に再現されたのがこの準ファンタジーな天守。

 最上階より。かつての今治城に天守があった期間はわずか6年。その当時はこの高さで海を見れた。

 いまは神社などがある。なお再建天守の場所は本来の本丸からズレているので、やはり準ファンタジーだ。大洲城を訪問したのは情報レベルで完全なため。この天守の階段はとても登りやすかったが、昇降が楽な階段は本物の「城」ではありえない。楽では攻めやすいゆえ、そうであってはならないのだ。

 天守以外の構造は江戸時代のとおりに再現されている。

 実際にこういう感じだったという。藩医などの家に図解や記録が残っていた。

 城の隅にはこういう構造物があり、いろんな用途で使用されていたとか。倉庫や詰め所、監視そのほか。

 城門を内側から見れば、思いっきり防火構造。平成に入って再建されたこの門はとくに徹底的に研究され、忠実に再現されたという。これで本丸と周辺構造が一通り揃い、2007年に日本の城100選へ選ばれた。

 四国にある高虎の手が入った城には、ほかに現存天守の宇和島城がある。

 2008年に訪れたときの写真。

愛媛県宇和島市 宇和島城
 この天守は伊達氏の建造というが、縄張りその他はすべて高虎時代のものが残っている。伊達氏が手を加える必要がないほど完成度が高かったとも。五角形の死角なき全方位防御が特徴。宇和島城も水城だ。
 おしまいっ。


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