東方Project 1/8射命丸文 Rev.TOKIAME

2011年発売フィギュア た行タイトルフィギュア
2011/07:一迅社/コトブキヤ 原型:ケロリソ(XELFLEX) 素材:PVC/ABS 分類:塗装済み完成品

 河童が復元した名機ライカM3を武器に、幻想郷を飛び駈ける新聞屋。東方フィギュアでも間違いなく過去最高クラスの出来だろう。おかげで撮影も編集も力が入った。

 出版社の一迅にフィギュア作りのノウハウはないので、開発はコトブキヤが担当した。そのため事実上のコトブキヤブランドだ。

 TOKIAME氏独特の太線による大胆な構図。これをどう料理するのか――それはすでに魔理沙で実力を示したコトブキヤであるから、まったく不安も心配もなかった。

 ホビーストック特典のテレカ。特典は店舗によって異なる。すくなくとも、あみあみ・アニメイト・一迅社・とらのあな・ホビーストック・ホワイトキャンバス(以上五十音順)の6種類。ほかは知らない。

 製品版の情報量劣化は、サンプルを直に並べないと分からないほど抑えられていると思う。萌えフィギュア好きであれば一目で魅入られる者続出の、素晴らしい作品になっている。とくに正面から見たときの、全体のバランスがすばらしい。

 箱に印刷された写真をはじめ、ネット上の企業サイトサンプルもなぜか顔へスポットを当ててないのがほとんどで顔面パーツが影になっており、個人的にそれが気に入らなかった。顔は人形の命だというのに。それで今回の撮影ではサイドのスポットライトを顔へ向け、きちんと照らすよう運用してみた。そのためいつもの撮影と異なり、副光源が左から右からと、目まぐるしく変化している。

 下の写真では左足が骨折しているように見えるがフィギュア独特の誇張表現だ。ベストアングルの視線正対だとこれが不思議と迫力ある力強さとなって写る。

 射命丸文がフィギュアとなった回数は主役2人につぐ第3位。それだけに名作が生まれるチャンスも多く、私個人では2011年7月現在で、この作品をあややフィギュアの決定版と判断する。

 後ろより。髪や翼の凹凸にある陰影がしっかりくっきりと浮き出ているのは、部品精度の高さか、もしくは原型のシャープさを示す。悪いが東方フィギュアに多大な貢献をしているグリフォンエンタープライズのフィギュアでは、コトブキヤほどのメリハリはなかなか出てくれない。

 メリハリがあるということは、彫りや刻みがしっかりしているということで、TOKIAME氏の太線で構築される絵柄とマッチする。

 今回のフィギュアは迫力を持たせて写したいため、一周には SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM を使い、ほとんど17〜20mm近辺の超広角域で写している。おかげで下の一枚は天狗の扇がぐわっと広がった。このレンズは最新のF2.8通しモデルだけあって中央部の解像力が単焦点レンズ並に高く、マクロレンズの写真と混ぜてもさほど違和感がなく便利だ。

 あややの視線に近いこの角度もなかなかいいね。原作好きゆえフィルターがかかっているのかも知れないが、とにかく眺めていて楽しい作品だ。その魅力をきちんと写真に収められたかどうか。

 こういう本当に気に入った作品と出会ったとき、つくづく力不足を実感する。だが技術やセンスに恵まれたサイトは意識の高さが邪魔をして同期間内のレビュー件数が相対的にすくない。それゆえうちのような時間をかけない――というか、かけてもたいして変わらない普通水準のサイトが代わりに頑張って数を稼ぐしかない。

 やや下から。あやや、さまになってるね。この角度だと見え放題だけど、パンチラはわざとさせてない。

 可愛らしく、凛々しく、精悍で、勇ましい。そんな表情。

 この顔は正直なところTOKIAME氏に似ているのかどうかという視点では疑問の余地があるが、フィギュアはまず可愛い・キレイなのが一番だ。原作を含め定番絵柄の存在しない東方は似てなくとも良いので、フィギュア原型師にとってこれほど理想的な表現の場もそうあるまい。

 すくなくともアクセサリー類や服の装飾はTOKIAME氏の大雑把ながらも魅力的な荒々しいラインをきちんと反映できている。そういう積み重ねがこのあややをRev.TOKIAMEの名に恥じない作品とした。

 髪の毛にはスプレーガンによる塗装の粒々が浮き上がっているが、こういうツブツブはグラデ処理でよく見えやすくなる。一見では分かりにくいグラデーション処理が施されている。天狗の被り物の紐が一本しかないのは仕様だ。

 あややの上着。昭和時代の香りがする。

 原型担当のケロリソ氏は東方フィギュアを何体か担当しているが、そのいずれもがおっぱいだった。だからこの胸を見て心の底より安堵した。ロリコンなもので。

 新聞屋には見えない細い腕。

 このカメラはずばりライカM3だ。1954年誕生の古い機種だから、幻想郷入りするにはもってこいだね。おそらく錆び付いて完全に壊れたM3を分解して構造を調べ、部品を削りだして再現したのはもちろん河城にとりに代表される河童たちだ。

 絵師によってデザインがおおきく変わる天狗の扇。とりあえず基本はモミジ。

 シンプルな背中。

 カラス天狗の翼だ。

 こんな広がり方。

 はだけたスカート。東方キャラにしてはとても短いのはいつものこと。

 そういえばこれだけスカートがおおきく広がってしまっているのに、パンチラしちゃった写真はこれまで数えるほどしか掲載してないね。どうも作品性を認めるとエロを写したくなくなってしまうようだ。もちろんエロパートに入ったらたちまち限定解除だけどね。

 きれいな足。女の子らしいやわらかそうなラインだ。

 この足と翼が幻想郷最速のスピードを生む。

 普通の靴になぜか高下駄加工は、あややフィギュアの共通解釈だ。

 風とツムジとカエデでデザインされた台座。

 ちょっとアップにしてみた。フィギュアの動きとじつによくマッチしている。

 ここよりぱんつパート。あややは台座と一体化しており、分けることは出来ない。ネジ穴すらないし。

 あっぴろげスカートに純白のぱんつが眩しいね。でもこの下着、じつは普通の体勢だとさほど露骨には見えない。ところが見ようと思えばとたんに、下のようにぱんつ全開と、面白い仕様だ。

 健康的で良いおしりの形をしている。

 すじ造型やエロいシワなどの性的興奮を刺激させる要素はない。シンプルなものだが、欠点にはならない。このフィギュアの魅力をいつもの2倍の濃さで述べてきたと思う。

 正面はちょっとエロそうだな。


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