maxray TRI-R LEDランプ VIVOLUMO LDA9L-G ME93233-99 & 山田照明 Z-LIGHT Z-108LED B

東方光画機
購入:2016/02 分類:光源/照明器具

 太陽光のスペクトルを大真面目で再現しようとしてるLED、東芝TRI-Rの電球色。撮影用とモニター用で併用するぜ。

 VIVOLUMOは2013年秋くらいに登場したハイエンドLEDだ。お値段もむろんぐ〜〜んと張っており、超高演色LEDの多くにならってあまり売れてない。ついでに一般的な知名度もない。

 セール的にアレなせいで、第一弾の電球色でストップしてる。パッケージは明らかに電球色以外も展開できるデザインなんだぜ。でもその展望は価格競争の壁を越えられなかった。

 放熱部の側面に「3R」という文字がある。これはTRI-Rと書き、読みはトライアールだ。3色励起を意味している。通常のLEDは1色、ちょっと高級なのが2色、最高ランクは3原色すべて使う。最近フィギュア撮影の光源としてよく購入報告を見る東芝キレイ色は、2色励起の中級にあたるぜ。

 TRI-Rのホームページに行くと、VIVOLUMOの寸前に買ったSTROKE2が記事として紹介されていた。STROKE2はTRI-Rの6000Kモデルを採用している。VIVOLUMOは2800Kだ。

 TRI-Rの特徴は特定スペクトルの突出を抑制する平坦なスペクトルの確保にある。これは私が撮影用に採用してるLEDでも実現できていない。超高演色LEDは2色励起でも作れるが、TRI-Rのような極めて綺麗なスペクトラムは、3色の独擅場だ。2色だと白色LEDでもすこし偏りが生じ、たとえばおなじ東芝のキレイ色は赤成分がやや強い。これが光の質の違いなんだぜ。

 左が東芝キレイ色、お値段1500〜2000円くらい。右が同社のTRI-Rを採用したVIVOLUMO、同5000〜7000円。そりゃみんなキレイ色を選ぶよね。価格差ほどの性能を実感できる人はほとんどいないだろうし、私もそうだぜ。撮影用LEDが良質だから、普段使いをさらに上等なものとして「勿体ない」感を薄める目的があった。むろんほとんど自己満足の世界で、実効的には投資ほどのリターンなどない。

 TRI-Rの演色は平均Ra97(最高100)に達する。下の図にある一般LEDはキレイ色のことだ。Ra91はすでに少数派だ。Ra70〜85くらいの光源に慣れてると、キレイ色でも世界が変わったように見違える。でもさらにその上に Soraa GaN on GaN Vivid や東芝マテリアル TRI-R、シーシーエス自然光LEDのような、紫色発光+3原色励起による最高ランクのLED群が存在する。

 電球色で撮影ブースを照らす。5000Kからの補正による演色よりも、本物の電球色で写したほうが自然に見えると思う。たぶん。

 作例はこんな感じ。

 むろん普段は5000Kのほうだが――

シャキーン

 VIVOLUMO導入に合わせ、Z-108を買い増した。

 こいつには理由というか事情がある。

 VIVOLUMOを付けたほうは本来なら白熱電球用だ。いちおうLEDも取り付け可能って仕様になってる。ノーマルのZ-108だ。

 ただこいつには欠点があって――高い角度なら保持するが。

 ちょっと下げると止まらず、この角度までだらりと下がってしまう。LED電球が白熱電球に比べ重すぎるためだ。Z-LIGHTはすっと動いてぴたっと止まる絶妙なバランスを実現しており、そのため意外に保持力の余裕がない。いちおう調整は可能だがそれでも限度がある。

 仕方ないのでモニターを照らすときはクリップに引っかけてる。

 じつは普段の撮影でもRIFA-ZやZ-80PROに引っかけたりしてた。Z-LIGHT Z-80PROは最新型だけに調整への遊びが大きく、かなりのおまけをくっつけても保持力を失わない。

 そこで買い増したZ-108は――品名がZ-108LEDに変わっていたぜ。こいつはLED専用なので、LED電球の重さを前提とした加重耐性になっていた。

 これまですぐ落ちてた中間の高さで――

 しっかり保持してくれる。すっと動いてぴたっと止まるZ-LIGHT本来の姿だぜ。

 だから撮影用のSoraa Vividとディフューザー布をLEDモデルに付けた。VIVOLUMOは保持力のない旧型にお下がりだぜ。

 まあZ-108LEDもZ-108も見分けはまったく付かないんだけどな。でも細部は違っていた。ネットではそれと知らずに「おなじくせに値上がりした!」と酷評してるレビューばかり、可哀想にLEDモデルの評価は散々だが、少なくともLED電球を使うならZ-108LEDのほうが良い。すっと動いてぴたっと止まる快適スムーズな機動力のために、必要な投資だぜ。

 白熱電球用だったデスクランプに、太陽光を意識したLED電球が灯る。紫外線と赤外線は出ない。可視光線領域で太陽光を目指す。

 これでモニター周りの日常環境光は最上質のTRI-Rに統一された。昼間はSTROKE2の6000K。

 Ra98のニュートラルな白い輝き。

 寝る寸前やリラックスしたいときはVIVOLUMOだ。モニターも色温度の低い読書モードとし、ブルーライトを極力カットする。世間には1000円前後でRa95オーバーの電球色LEDがたくさん存在するが、スペクトルレベルで美しいLEDとなればVIVOLUMOのような最高級品こそが正しいと思うんだぜ。

 色温度が低くなるほど高演色は容易に作れる。短期間で開発可能だから、自称高演色の格安LEDはその大半が電球色に集中している。難易度の高い5000K以上でもRa90以上をコンスタントに叩き出せるLEDシリーズこそが本物だ。まだまだ発展途上のLEDでは、安かろう悪かろうが普通だ。良いものは高い。安くて良いものは適度に良い止まりで、最高に良いものは高いやつしかない。それでもせいぜい数千円から器具込みでも数万で済む。カメラやレンズと比べたら高価すぎるわけじゃない。


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