世界遺産の白鷺、国宝・姫路城&日本三大山城の備中松山城 漫遊 おでかけフォト よろずなホビー

撮影:2017/06/05

西日本の現存12天守、未訪問を連続訪問。 岡山県と兵庫県。 ちょうど休暇が取れたので―― 2011年以来となる撮影機材フルセットで県外へおでかけ。カメラ2台・レンズ4本。目指すは岡山・兵庫・京都。 6月7日には梅雨入りし、しばらくまとまった晴れがない。そのため3つのテーマを1回で巡った。この記事ではそのうち「現存天守」を扱う。 ようこそ!! 日本一高い―― 山城へ。
岡山県高梁市内山山道を進む。ご年配のための杖サービス。 なんだこの男心をくすぐる石垣は! いきなり現れる。 2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」で使用されたとのこと。あー、見たことあるかも。 これって守る側には心強いけど、攻める側には命の不安しかない絶壁だね。 石垣の表面は数百年の風雪ですっかりボロボロ。 備中松山城江戸時代から継続して現存する城郭建築として日本一高い場所にある。標高430メートル。 一ヶ月前の連休に観光しようときたけど、2時間待ちだったのでスルーし今回リベンジ。平日は人も少なめでいいよ。 平成9年くらいにいろいろ復元してる。 史料に基づいており、いちおう忠実とのこと。 たしかにまだ新しそうな狭間だ。 いよいよ入るよ。日本三大山城のひとつ。 岡山城と比べてかなり小さい。城の中心はふもとにあり、山の上にある楼閣はシンボル的な役割へ。 昔の木材。重要文化財だし、ボロくてもしっかり保存される。いつ必要になるか分からない。 いろんな解説。 実用重視で囲炉裏を実装。格好や面目より実利。 修復された細かい情報を掲載している。現存天守ならではの展示だ。 石落し 2階へ。 もう最上階。小さい。 窓から外を見る。よつばちゃん休憩。 古い建物っぽく床の隙間から光が。 山の稜線に沿って縄張りが張られ、複数の櫓が組まれている。天守はそのうち最大のもの。 中世以前の山城の様式からそのまま近世城郭へ発展した山城だ。塀の縄張りはもっぱら防衛の都合を優先し、形状も自然に左右される。 下山 大儀であった。 途中の展望よりかつての城下。 よくある買い物。 高速道路でつぎの城へ――途中でロールケーキの展示。うむ、けものフレンズだな。 めし 兵庫県姫路市本町姫路城
白い! 堀の橋を渡り、最初の門を通過。 豊臣氏の家紋。姫路城の天守を最初に築いたのは豊臣秀吉。 平成の大修理により、往年の姿を取り戻した白鷺の城。 定番構図のひとつ。 この立派で堂々とした姿は池田氏の時代に完成。 姫路だからお姫さま。 歴史 途中の櫓にあった構造。豊臣氏の家紋と摂津池田氏の家紋が混じる。 姫路を治めた氏族は江戸時代以前から江戸以降もコロコロ変わったので、いろんな家の家紋が無数に刻まれている。城代が変わったからといって、以前の家の紋を削るといったことはしてないみたい。 水場のよつば。 見事な石垣。 歴史ある古い城、場所によっては隙間もある。 当時の石工が手作業で削った跡だ。 これは石を割った痕跡。 石垣を積み上げた職人集団のマーク。まるで化石のように当時のものが残っている。 交差する塀と城。いい構図だ。 姫路城はいろんなドラマや映画の撮影で使われてきた。この道も暴れん坊将軍が歩いてる。 たくさんの狭間。 弓矢や鉄砲のための窓。 内側からは狙いやすく、外側からは当たりにくく。 石を落とすやつ。 掲載はほぼ撮影順だ。 門と道と立体交差。難攻不落の二の門。 どういう効果があるか「分からない」が、当時の事情によりわざと露出させてきた土壁。1580年代当時からずっと。 もしかして実情はただの塗り忘れかもしれないが、天下の秀吉さまの時代にとにかくこの状態で固定化された。後世の誰も手を付けなかったのは、やはり施工主がネームバリュー抜群の秀吉だからだろう。 いよいよ入城。 柱が太くて立派。 明かりも上品。 国宝&世界遺産のダブル指定で、細かいところまで配慮されている。 連続性のある構造。 通りの奥にあるのは姫路駅。姫路駅から眺める姫路城も定番の展望。 お城らしい急峻な階段。 この構造は―― 有事のために槍などを置いてた。 消火栓も世界遺産仕様。景観美が優先される。 姫路城は派手な城だが、解説プレートもゴージャス。 中は地味で落ち着いてる。質実剛健。 天守最上階 小さな神社があった。 なんだこれ。 幻の窓か。 最上階全景 姫路市街をのぞむ。 そろそろ降りる。 漆塗りの飾り。 謎の中空スペース。 武者隠しだ。「出合え! 曲者だ! 出合え!」 城内にはあちこちにARマーク。 たとえば武具掛けだと―― こんなふうに使ってましたと動画解説などが流れる。 姫路城の歴史。長いわ! 姫路城の特徴は大天守と小天守の複合連結。 小天守は展示スペースになってた。 昭和の大修理で使われた模型。 こんな感じ。 発掘品 姫路城ジオラマ 当時の城下町。 国宝の城から出たぜ。 中は実用優先、外は見かけ優先。実用美の融合だ。 大天守と小天守。小天守のサイズは最初に訪れた備中松山城くらいか。 石垣の密度も高い。 下から。 実用の狭間。 壁に対して斜めの穴。見かけじゃなく用途のほうを重視した結果。 お菊井戸 お皿が1枚……足りない! の怪談で有名なやつ。 いまは封印された井戸。 しゃちほこ 時代によって違うものが飾られた。 どこを飾ってるかというと―― 大天守のてっぺんだ。 城を降りながら所々でぱしゃり。 池田氏(1603~1617)の家紋。姫路藩の藩主だった期間は短いが、いまの姫路城を築城した家らしく建物にしっかり形跡を残してる。 撮影に向いたスポットだらけだ。 黒田官兵衛の石垣だと? ふむ、積み方が荒いな。初期のもの。 めし まだ時間がすこしある。 姫路城に隣接する好古園という大名庭園で時間を潰す。 いきなり落ち着いてゆっくり。 庭園なので撮影もゆったり。 写し方が変わった。城は記録優先だが、こちらは景色を楽しむ感じ。 城のすぐ隣なので、白い姫路城の構造が木の向こうにみえる。 たんぽぽ 高そうな鯉。 マイクロ60mm カエデやモミジは季節に関係なく見栄えいいね。 季節の花。 平日なので人の数もあまりいない。 ゆっくり観賞できた。 最後はコケ。 この手の適当なグッズ。


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