たまらん鬼ヶ島 たまらんモアイ 漫遊 おでかけフォト よろずなホビー
讃岐富士(飯野山)
「香川県に来たわよ!」
「高松市にょろ」
高松駅/港沖 女木島
「話によると、じつにたまらない鬼のフィギュアがたくさん置いてあるんだって」
「女木島は鬼ヶ島の伝説が残る島にょろ!」
めおん2(雌雄2)
「たまらん航海に出発よ!」
「鬼ヶ島に行くにはやはり桃太郎。この剣は私が桃太郎の証……だったら犬、猿、雉がいないとおかしいわね?」
「そこの適当な動物と鳥!」
「あんたら今から私の家来よ! 異論は認めないわ」
「のこる猿はもしかして私かにょろ? 女豹ってイメージなんだけど……ていうか、服装的にハルヒにゃん、桃太郎というよりむしろ鬼のほうに」
「シャラップよ鶴屋さん!」
「とにかくこれで、Q-joy戦隊たまらん桃太郎結成よ!」
「私たちはQ-joyという場末のアクションフィギュアブランドだよっ」
「Q・J・O・Yをキーボードで見ると『た・ま・ら・ん』になるにょろ」
「萌えフィギュアなのにプロレスラーというか類人猿みたいで到底萌えられない体格とか、こんなので定価800円とか」
「顔に手を挿したり足へ手を接いだりできる超フリーダム設計とか、とにかくあまりの出来のたまらなさに、日本全国で投げ売り叩き売り大繁盛!」
「でもでもね、ごくごく一部で大人気なんだよっ!」
「夏の贈り物にはたまらんが最適、もうね、みんな手を叩いて喜ぶよ! 涙を流しながらね! 確定っだね!」
「超人気の、たまらんをよろしくにょろ、よろしくにょろーん!」
「鶴屋さんが宣伝してる間に、女木島に到着したようね」
「この剣でたまらん鬼たちをばっさばっさよ!」
「港の建物はセンスいいわね」
「さっそく鬼がいたけど、これは石像ね、フィギュアじゃないわ。それにバランスいいし、たまらん造りじゃないわね」
巡回バス
「鬼の大洞窟への登り口!」
「ここにもいたわね。矢印が上向いてるわ」
「芸が細かい道しるべだねっ」
「これよ! 私が求めているのは、こういうたまらなさよ!」
「うまへただねっ」
「あれは……」
「なによこれっ! ぜんぜんたまらなくないじゃない! むしろ格好いいわ!」
「…………」
「話が違う!」
「味があって面白い造型じゃない! これじゃたまらんを名乗らせるわけにはいかないわ」
「ハルヒにゃん、やっつけに来たんじゃないのかにょろ?」
「きびだんご?」
「お腹空いたにょろ」
「いいわ、食べていきましょう。犬と雉がぜんぜん自己主張しないから、気付けよ」
「いろんなサインがあるわね。有名なのかしらここ」
「サインなんかどうでもいいから、きびだんご食べようよハルヒにゃん」」
吉備団子
「私の奢りなんだからね、ありがたく食べなさい!」
「おいしそうにょろ!」
「金がないゆえ頂戴仕る、御免」
「!!!!」「ハルヒにゃん、ちょっとやりすぎじゃない?」
「食い物の怨みは恐ろしいのよ」
「こ、この団子を彼女の元に……」
「あ、死んだにょろ」
「横取りした悪は滅んだわ」
「もしかして今のって、桃太郎じゃなかったかにょろ?」
発見者 橋本仙太郎
鬼の洞窟 全長400m 面積4000平米
入口
「これよ!」
「ひょうきんだね」
「私が望んでいたのはこういう奴よ! 噂は本当だったのね!」
「この奥に……もっとたまらんの世界が」
「待ってる!」
「どうでもいいから、たまらん出しなさい」
「どこよ! どこにいるのよたまらんは」
「ん?」
「わぁ……」
「……これって」
「絵じゃない!」
「うーむ」
「こちらもただの絵!」
「遺跡なのねここ」
「!?」
「やったわ、見てよこれ! たまらん鬼よ! かわいいわ」
「またいたっ!」
「3匹もいたわ! たまらん! じつにたまらん!」
「ハルヒにゃん、退治するんじゃなかったの?」
「そんなの無理よ!」
「だってこんなにたまらないのよ?」
「いまは鬼も象徴化されてるけど、悲しい歴史もあったのね……」
「あれ?」
「なにこれ」
「だめっー!!」「この!」「必殺、鼻の穴ダイブ!!」「悪は退治したわ! そこの少女、こっちへ来なさい。もう大丈夫よ」
「ねえハルヒにゃん、さっきたまらんから何もしないみたいなこと言ってなかった?」
「……ア・リ・ガ・ト・ウ」