ローゼン麻生VS水銀燈 漫遊 おでかけフォト よろずなホビー
高知城(水銀領)
「ローゼン麻生が来るらしいわ」
「会場はこの高知城よ。国会議員の大先輩たる板垣退助の像がある縁からよ。自由民権運動や『板垣死すとも自由は死せず』の名言で有名なおじさんらしいわ。でもそんなもの、私のほうがずっと凄いわよ。なにしろ私ってば――」
「あら、アイスじゃなーい。ちょっと待ってなさい」
「あ~ん、おいしい。ああ、それでね、私ってば、ローゼン派最大の勢力、水銀党の党首様だから、とっても偉いのよ」
「ローゼン麻生ってのが日本の首相なんて、目じゃないわよ」
※注意:撮影は2008年9月→しかしアップは2009年1月。
「あら、ローゼン麻生一行が到着のようね」
「ぞろぞろいるわね。みんな燃やしちゃおうかしら。ジャンクみたいに」
「あら、さっそくローゼン閣下がおいでね。でも赤いし、なんとなくアンニュイな気分。真紅め、まさか麻生太郎さんを陥落してたなんて」
「ローゼンさんだけじゃなかったようね。なんて恐ろしい子かしら……真紅」
「わぁ……」
「なんという数かしら」
「これみんな、水銀党員よ」
「自民党総裁選挙? なによそれ。この国はまもなく私の水銀党が支配することになるのよ。それも裏からね」
「ローゼン閣下ね」
「かわいらしい幼女さんと手をつないじゃって」
「私という者がいながら……」
「まあいいわ」
「私にはね、見なさい!」
「すごい数でしょう? みんな私の信奉者よ!」
「秋葉原の寵児、ローゼン麻生太郎幹事長といえども、これだけの水銀党員を前に、どこまで偉ぶっていられるかしら?」
「さあローゼン麻生さん、私の元に来なさい」
「……石原伸晃元政調会長って誰よ。そんなこわっぱに興味なんかないわ」
「小池百合子元防衛相なんかおいでじゃないわよ、私から見たら赤子のような歳じゃない」
「あ!」
「ローゼン麻生閣下だわ!」「いやーん、なんて凛々しいお顔♪ ――じゃなくて! あやうく暗黒面に落ちるところだったわ……まったく、真紅の格好なんかしちゃって、どうしちゃおうかしら」
『――であるから、日本の将来……ん? キミは誰かね?』
「わたくし? 水銀燈よ。見れば分かるでしょ? ローゼン麻生さん」
『え? あああ! 本当だ! 本物の銀さまだ!』「ねえローゼン麻生。ちょっとお願いがあるの」
『はいなんでしょう』
「この国をちょうだい」『はい! 喜んで!』
自民党は真党紅から水銀党へと鞍替えた!
『銀さまに栄光あれ! 水銀党ばんざい!』「石破茂前防衛相? 自衛隊の元ボスってわけね。いいわ、水銀党政権では裏の軍隊の元締めに抜擢してあげる」
「与謝野馨経済財政担当相? もしかして衆院戦であの唯一神・又吉イエスさまの邪魔をした、腹を切って死ぬべきである、只、死んで終わるものではない、地獄の火の中に投げ込むものである、あの与謝野馨――どうでもいいわ」
「ようやく終わったようね。水銀党の恐ろしさをとくと味わったかしら?」
「これからの日本は水銀燈の水銀燈による、水銀燈のための政治が実現――うふふ」
「さあローゼン麻生さぁん」
「永田町に帰ったら、真紅のおバカさんに私の素晴らしさを宣伝なさい」