年間1400万人も訪れる伊勢神宮は平日の早朝参拝だと楽だったよ 漫遊 おでかけフォト よろずなホビー
日本神道最高神の御鎮座する神社も、朝なら人が少ない。
三重県伊勢市豊川町
05:40に到着。
外宮
マイカーで移動してると先に訪れる場所かな。
伊勢神宮は2つの正宮を中心に、数十キロ範囲に分散する125社の総称。
豊受大神宮
2宮ある正宮のひとつ、外宮の中心。祭神のトヨウケビメは食物の神。
宮のとなりにはおなじ面積の石で葺かれた広場がある。
風宮土宮多賀宮(トヨウケビメの荒魂)
社の読み方は飛鳥奈良時代あたりにスタンダードだった「○○のみや」が多い。上代日本語。
月夜見宮
06:20に到着。
参道は途中で中折れ、神域を直接外より見れないようにしてある。ほとんどのお宮が森林に埋もれ、深緑の奥へ隠れるよう配置されている。
左の空地が式年遷宮で入れ替わる用地。伊勢神宮は20年ごとにお宮を作り替える。125の社すべてが。日本神道でもっとも費用と人員を必要とする神事。
大半の神社では代理としてご神体を祀るが、伊勢神宮のお宮は「神ご本人」が暮らす家だから、定期的に作り直してるとも。いろんな説あり。
ツクヨミさん。アマテラスさんの弟で、月の暦を読み取り農耕の時期をどうたらする。
次いこう。
三重県伊勢市宇治館町
07:00に到着。
内宮観光客の多くはここしか来ない模様。私が今回用事ついでに伊勢神宮へ来たのも、外宮を含むほかの社群を以前の集団旅行では訪問できなかったため。
宇治橋を渡って――
参道が広い! さすが年間1000万人以上が訪れる一大観光地。
平日の早朝もあり、人がほとんどいない。伊勢神宮の授与所(売店)は06:30くらい(夏期)に開くので、極端に早くなければお守りなどの頒布を得られる。中央にラインが引かれてあるのは、基本右側通行のため。
通常の神社の何倍も広い手水舎。
五十鈴川 御手洗場トイレじゃなく、神と対面する前に身を清め手を洗うための場所。
参道の中央分離ラインは途中で消える。
風日祈宮元はただの神社だったけど、元寇のとき勝利を祈ったら神風が吹いちゃったので、急ぎお宮へと昇格し、以来ずっと安置。
さて、内宮の最奥だ。撮影時刻は07:30。
最高神のおわす場所。
皇大神宮
2つある正宮のひとつで、太陽神にして最高神アマテラスさんの家。撮影可能なのは階段の下まで。
伊勢神宮の早朝参拝は観光ツアーにもなってた。そのひとつを途中で追い抜く。
アマテラスさんのお宮の周辺には、神のお世話をするいろんな付属施設のうち、宮の外部に設置されたものが点在。下はそのひとつ。
荒祭宮
アマテラスさんの荒御魂。
神さま用の倉とか御神酒の保管所とか。いずれも門の正面に一般人より隠すような衝立がある。式年遷宮や月夜見宮の中折れ参道と同じく、神々が人の身を持って存在し、この場に降臨してることを前提とした設計。似たような実在的配慮は出雲大社でもしてた。
一転して人の領域。神楽殿。
帰路に突然、通常の神社と同類の建築物が建ち並ぶ区画があらわれる。外宮にもあった場所で、神職など管理者側、すなわち人の領域。参拝者の祈祷なども一括してここで執り行う。
んなぁ、満足。
ナナチから見れば美味しそうに肥え太った鯉が泳いでる。
08:25、内宮の別宮へ到着。
四つの宮があり、参拝する順番を指定してあった。
ここは式年遷宮の場所が4宮同時に移動する仕様で、密集している。
月読宮
ツクヨミさん。役割は月夜見宮とまったく同じ。外宮と内宮でそれぞれ個別にツクヨミの別宮がある詳細は、伝わってない。
月読荒御魂宮
ツクヨミの荒魂。
伊佐奈岐宮
アマテラスとツクヨミの父。
伊佐奈弥宮
おなじく母。
08:50に到着。ここも内宮の別宮。
倭姫宮
神格化した皇族を祀る。伊勢神宮の創建者とされるが、実話か不明。
ほかに2つほど別宮を残してたが、離れすぎており時間切れ、参拝はここで終わり。神宮に与えられていた御料地跡などに、飛び地のお宮が点在している。
下は倭姫宮に隣接する神宮徴古館と同美術館。
駆け足で見物。大半の物件は撮影禁止だが、一部だけ可能。
2つの正宮の見下ろし模型などが撮影可能だった。
美術館を出て09:30、4時間あまりの伊勢神宮参拝を終えた。個々の移動こそマイカーだったが、境内はずっとのんびり散歩しながらであり、早朝でなければ4時間でこの内容はよほど急がないと無理だと思う。
買ったもの。早朝参拝が一部で流行ってるようで、朝早くてもお伊勢さんは授与可能。