国宝なりたて松江城+小泉八雲 漫遊 おでかけフォト よろずなホビー
国宝なりたて松江城。
岡山県高梁市連休に休暇が取れたので、中国地方の現存天守を見ようと予定組んだけど、備中松山城は大混雑で断念しスルー。天守は40分待ち、往復に2時間くらい掛かると聞いた。中国地方といえば大変に有名な姫路城は、国外からの観光客が大量に押し寄せ、超混雑で最初からスルー。
飯
大山(鳥取県)
山の右上に月が見えて――
ひょうきんな顔をした銅像(松江城を建てた人)の上にもおなじく掛かる。
島根県松江市殿町
松江城
2015年、国宝なりたて。訪問時点ですでに2年が経過してるが、文化財のタイムスケールは数十年・数百年。人から人へ受け継がれていくのが普通のもの。ゆえに「なりたて」で合ってる。史談・歴史関係は「ほんの10年前にも記念イベント開いたばかりだろ」という台詞が普通に飛び交う。
城は要塞、戦うための施設。壁面にずらりと並ぶ穴。
広場へ寄せた部隊はたちまち鉄砲で駆逐される。
大手門跡
500万円の懸賞金で史料を探してる。
上っていく。階段の間にさらに階段があるのは、バリアフリーを考慮して。中世・近世城郭の石段はわざと登りづらく、しかし降りやすくデザインされている。むろん有事を考えてだ。
木材のような石の継ぎ目。現代建築だとコンクリートで簡単に固められるから、こういうカクカクはあまりない。
上に行くほど反りがきつくなる石垣。
石落とし。
荘厳な天守が見えてきたけど、ちょっと寄り道。
興雲閣
洋風な建物が本丸の前、ちょっと隅のほうに建てられている。
行幸のためだけに建造。
皇太子が実際に使った部屋。
いい感じに柔らかい日差しが差し込んだ階段とホール。
神社も併設。
東照大権現……家康さんだな。
やはり。
松江神社
縄張りに藩の神社を備えた城は意外と多い。高知城などにもかつて神社があり、明治時代に郊外へ移築された。寺のほうはさすがに城内は少ないね。神社の管轄は現世のご利益だけど、死後の眠りを管理する寺が城にあるのは精神衛生的にもアレだ。
本丸へ入る門。木材は新品なれど、鉄の保持具は江戸時代なりや。
来たぜ、国宝。
独立楼
5年で築城したのか。
松江城に入ろうと思ったら小泉八雲関連も合わせて割引き券があったのでそれで求めた。
入るぜ。
入るぜ。
城が好きだし国宝なもんで、何枚も写すのは定番だぜ? 現存12天守のひとつ。
やっと入るよ今度こそ。
鎧だ。
ほかにもいろいろあって写したけど掲載は見送った。あまり長くなってもね。階段はすげえ急峻。
松江城の特徴は複数の木材を組み合わせて一本の柱としてるものが多いこと。
合わせてなくとも頑丈に保護している。
しつこく鋲打ちして補強を重ねてる。築城当時のものだ。
当時、城の建築ラッシュで木材が不足し、ほかの建物などの再利用でまかなったそうだ。
防御重視の設計により、採光はとても悪い。
城内はこんな感じ。
矢を射るための狭間。
外からはこんな感じ。
なにか運ぶための奴だよねこれ。
最上階でニコンがお出迎え。
日本海側をみる。
中央の奥、地平近くに薄い大山が。
じゃあさよならだ千鳥の松江城。
備中松山城をスルーしたので時間がすこし余った。
よし、小泉八雲だ。
ここから案内フィギュアは東方Projectのあややだぜ。
飯を食って移動。
小泉八雲旧居
小泉八雲記念館
2施設の撮影は「カテゴリー夢中」に属するいわば聖地巡礼なので、おりを見てまとめるかも。
八重垣神社
さらに30分ほど余ったのでラスト。
「八雲立つ 出雲八重垣 妻込めに 八重垣造る その八重垣を」
東方のスキマ妖怪、八雲紫(ゆかり)のガチネタ元だ。「八」は古代日本で単純に「たくさん」という意味だった。
境内
門など。
ここにも小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が。
本殿の屋根には出雲式のアレ。弥生・古墳時代、西日本で一部の高床倉庫にあった構造がそのまま残ったものとされる。オオクニヌシ系だ。