超高演色LED照明のみで写す環境だぜ。
メインライトを色評価用LEDにして発色精度は向上したが、かわりに表現の幅が低下した。レフ大量で撮影にも時間が掛かるようになっていた。スタンドライトではやはり撮影専用にはかなわない。そこで「光源が色被りしてない」高演色LEDを使用できるライトバンクを導入した。被写体がちっこいフィギュアだから、RIFA-Zシリーズの最小モデルだぜ。
こいつに付けるランプはギリギリで「超」高演色を名乗ることができる東芝のキレイ色-kireiro-だ。
RIFA-Z 40cm×40cmの全景だぜ。アームやスタンドはRIFA-Fのものを継承する。
ディフューザーなしの中身はこうだ。銀色で効率よく反射する。炭素化繊維で不燃性。
キレイ色は赤が鮮やかに出るぜ。導入したのは密閉器具対応で一番明るいモデル。それでも40ワット相当で550ルーメンしかない。CRI Ra90を超えるような高演色になれば、LEDも蛍光灯も2~4割ほど暗くなる。
ディフューザーを付けると、じつに均一な面光源が出現した。これがRIFAシリーズの評判に繋がっている。安価なライトバンクでは明るいのは中心だけで、ライトバンクをすこし動かしただけで光量が大きく変化してしまう。これでは撮影が制限される。
ディフューザーは定期的な買い換えが推奨だぜ。RIFA-Fのを4年半使ったらアンバーに変色してた。光源に余計な色成分が付加されるため、正確な色を出すのが難しくなる。RIFAを発売してるSD(写真電気工業)では、ディフューザーの小売りを行っている。
宙に浮いてるレフが減ってずいぶんすっきりした。
上のほうにごちゃごちゃレフがあると、やはりさまざまに制限も出来てくる。とくに背景紙の交換が難儀していた。
だから上のライトだけ既製品にしてみたんだぜ。光がよく回って気持ちよい。とりあえず様々に試行錯誤中だ。
※追記
どうもしっくり来ないのでSoraa社の超高演色LEDを試したところ、キレイ色より良かった。
こんなに差が出るんじゃ仕方ない。主婦の味方のキレイ色は、高演色というより美演色だった。
でもSoraaは暗いぜ。面光源としては弱くなったのでもう一灯スポットを追加した。とりあえずこれで行く。キレイ色は撮影用としての使用をやめた。演色をとるか利便を取るか。ランプとしては優秀どころか万能だが、いかんせん合わないものは仕方ない。色作りにけっこう手間が掛かるようになってた。キレイ色だけで環境を組むならむろんアリだろう。
※2016/04/25追記
拡散性の低さからたびたび撮影に失敗しており、ライティング見直しで電球型LEDの乳白色カバーをSoraa Vividに移植した。LEEフィルタの件もあったし、素材は厳選したほうが良いと判断した。LEDで使うならLED用だ。
いい感じだ。
均一の面光源が半年ぶりに復活。RIFA-Z本来の性能を発揮させてあげるには、やはり電球型がいいな。