絞りF10だとさして問題ないが――
F22まで絞ると、なにやら妙なものがチラチラ浮かんできた!
そんなときはクリーニングキットの登場だ! レンズの光を受ける撮像素子を掃除する。正確にはイメージセンサー上のローパスフィルタに付着したごみを取り除く。レンズ交換式カメラでセンサーの汚れは避けられない。ズームレンズ付けっぱなしですら。理由はズームレンズが伸び縮みすると、空気と共にホコリも出入りするからだ。
ペンタックスの乾式クリーニングキットは、短時間で作業が済み、先端がゴム状なのでセンサーを誤って破損したという事故もほとんど聞かない。いつのまにか知る人ぞ知る定番ツールとなっている。ニコンやキヤノンも出せばいいのに。
開封した写真やクリーニング作業はうちの撮影環境ではとても写せない。そのためのセッティングや固定した状態が、イメージセンサーおよびクリーニングキット双方にホコリへの露出的な意味でまったく良くないからだ。
幾度かやって、私の場合クリーニングの手順は以下のようになっている。
1:イメージセンサーをクリーニング
2:試写してゴミが写らなくなるまで繰り返しクリーニング
3:どうしても取れないゴミはたいてい可視できるレベルなので、拡大鏡で特定してハサミなどで直接擦る
(ローパスフィルタは堅いのでこのていどで傷は付かない)
4:ミラーアップした状態でAFセンサーのスペースにブロアー
5:ミラーアップした状態でミラーボックス内を掃除(ペンタプリズム下面やミラーは触れない)
(4~5で将来のゴミ付着を減らす)
で、下がためしの絞り開放F2.8。背中リボンやアクリルブロックがボケでちょっと幻想的。
F10。問題なし。あればこの先だね。
F22だぜ。よろしい、これでしばらく安泰だ! このクリーニングキットひとつで数年はレンズ交換をどこでも躊躇わず行えるようになるだろう。