あくまでも有線式にこだわったぜ。 こういう見下ろし構図だと―― 三脚のエレベーター部分がにょきにょき伸びきってることが多い。 でもこれでケーブルレリーズを使うと、マイクロ105mmやマクロプラナー2/100では2割くらいの確率でブレてしまう。三脚の脚のほうを伸ばせば解決するが、なにせ「三」脚なので手間は単純比較でも3倍だ。実際は10倍以上かかる。それだけ撮影時間が延び延びになってしまう。 そこでこれだ。ニコン純正のリモートコード、MC-DC2。 ニコンDfの左に挿して、コードがのびている。コントローラーは下の黄色い○のところ。ついでにケーブルレリーズも付けたまま。 ケーブルレリーズでなぜブレてたのか、下の写真で一目瞭然だ。コードと比べケーブルそのものに「保持力」がある。つまり手の微ブレをカメラへ伝えてしまいがちだ。もっともエレベーター伸ばし&重いレンズとダブルに悪条件が重なってはじめて出てくる症状なので、普段使いで困ったことにはならないぜ。 ケーブルレリーズAR-3はFUJIFILM X100Tで使う。カメラもレンズも軽いうえパーツの小さなレンズシャッターなので、メカ由来のブレとほぼ無縁だ。 物理接続のコード式にしたのはじつはリモコンがおおげさなプロ仕様しかなかったからでもある。ニコンDfでは小さくてかわいいリモコンML-L3がなぜか使えない。10倍も高価なガチプロ用の複雑なやつしか選択肢がなかった。とりあえずケーブルレリーズの後釜におなじ有線式をあてがうのは、ニコンDfというクラシカルなデザインのカメラを運用するにあたって気分的にも重要な要素だ。あくまでも利便より「楽しく不便」だ。
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