Manfrotto XPROギア雲台 MHXPRO-3WG (2代目) + Haoge クランプアダプター CP-MA50II 機材 ホビーレビュー

機材
購入:2022/02 分類:雲台/クイックシュー

イタリアのマンフロット製品。三脚を使っての静物撮影で、構図を微調整できるギア雲台だぜ。レバー握って大まかに粗動、回して微動と、わかりやすい。世界でもっとも売れてるギア雲台のひとつ。 じつは数年ぶりに再購入した2代目。2台目じゃなく代替わり。 2016年に購入した同品が壊れた。スプリングがすっぽ抜け、ギアの破片が飛び散り、故障じゃなく破損レベル。修理より買い直したほうが安いと判断した。 壊れたのは3軸のうち左右振り以外の2軸。この特徴的な破損は、すなわち特定方向からの負荷によるわけで。 じつはギア雲台にカメラとレンズを装着したまま放置する癖があって、重めの70-200mmを導入してからギア雲台の調子が急速に悪化していった。カメラと合わせたらゆうに2キログラムを超える。 この雲台の耐荷重は公称4Kgで10年は使えると宣伝していたが、さすがに耐荷重の半分に達する重さを24時間四六時中受け続けることは想定外だったようだ。70-200mmF2.8導入後4ヶ月で死亡。ただし2020年ごろからレンズ単体で1キロに達するキヤノンのティルトシフトマクロもずっと載せっぱで、その頃から負担かけっぱなしだったはず。 Haoge クランプアダプター CP-MA50II
マンフロットが軽めの雲台で採用しているRC2システムをベースに、アルカスイス互換へ換装するアダプター。Amazonでは2016年末ごろから発売してたようだが、知ったのは今回のリサーチ。届いたのは型番にIIが入っており、改良された新型のようだ。 左が今回購入したもので、型番は「クランププレート・マンフロット×アルカスイス50mmサイズ2型」の頭文字かな? 右は2020年に購入した、ちょっと高級なアルカスイス互換のやつ。60mmサイズで多機能。値段は2.5倍くらい違う。 最大の違いは裏側にあり、CP-MA50IIはマンフロットRC2のクイックシュー200PLの形状で固定されているのに対し、普通のやつは純正のクイックシューを取り付ける必要がある。 装着イメージ。 以前の純正シューとの組み合わせだと、重いレンズを付けて斜めに倒しすぎるとカメラ自重により200PLがすこしずつズレ、微ブレてたりしてた。一体型のアダプターならそんな心配もなく安全に斜め構図を攻めれるぜ。アダプターの形状や固定方向から、右手でカメラを、左手で雲台を操作するバランスになる。 これが回転三脚座つき70-200mmになると、カメラも三脚も右手かな。重いレンズでは、さすがに同時操作は難しい。というかうっかり転倒事故とか怖いし、どちらも片方の手で行うってのは、事故防止において合理的だろう。 このギア雲台だと、シューは横方向になる。 ギア雲台もカメラも右手操作になる根拠は、RC2システム200PLプレートの付属パーツにあるぜ。黄色の◯の、小さい突起。通常の雲台購入の付属品にはなく、プレート単体で買えば付いてくる。 プレートに3つある穴のどれかにハメて、三脚座の底の穴と合わせたら、ガッチリ固定でズレないぞ。その調整が、ギア雲台が右手操作になるバランスでしかできないようになっていた。少なくとも私の機材の組み合わせだと。 逆に軽めのレンズを前提とするアルカスイス互換クランプアダプターのほうは、雲台が左手、カメラ右手で、両手同時操作を前提とする。より重い耐荷重の雲台を買う手もあったが、そうなると今度は雲台そのものが重くなり、腱鞘炎と肩の痛みを抱えてる身にはきつい。 ようは重いレンズ+カメラを付けて放置さえしなければ済む話だ。みんなも気をつけよう! というか、耐荷重4キロの雲台にナナニッパ乗せて常用するとか、普通じゃ考えられないそうだが。風吹く屋外だと耐荷重の半分以下でないと安定せず、4キロの安全マージンは実質1.5キロくらい。カメラとレンズ合わせて2キロ超とか、完全にアウトだぜ。望遠レンズ向け雲台の耐荷重はおおむね7キロ以上だ。値段も自重もすごいぜ。5~30万くらい、1~3キロほど。まさに筋トレ。


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