Leofoto ギア雲台 G3 + SWFOTO GC-01 ギアパノラマクランプ 機材 ホビーレビュー

機材
購入:2023/09 分類:ギア雲台

コンパクトな2軸ギア雲台を3軸化。写真の構図を1度単位で精密に。 メーカーはベースがレオフォト、ヘッドがサンウェイフォト。 G3ギア雲台(左)はアルカスイスD4ギア雲台を模倣したレオフォトG4雲台が本家より売れて好評なのか小型化してみたモデルだぜ。2023年の春ごろに発売。右は水平360度方向にギア駆動を内蔵したクランプ。 この2製品のヘッド部分はメーカーが異なるのに、固定ネジのサイズとホゾ溝の深さや幅が等しいという特徴があり―― 簡単に置き換えることが可能だぜ。ギアクランプを発売してるサンウェイフォトは自社のギア雲台にこれを載せて3軸ギア化したモデル(GH-PRO+など)を発売してるけど、サイズ大きめで重いのに価格が安いためか肝心の耐荷重が低いので敬遠した。 とりあえずマンフロットの「軽量」ギア雲台とおなじ3軸ギア仕様で、さらに圧倒的に軽量な雲台となった。耐荷重4キロ→12キロと3倍、ただし操作性というか即応性はダイヤル&レバーサイズの制約から低下。可動自由度は対称性を得て上昇、重心確保もちょっと改善。マンフロットのギア雲台は水平状態でも重心が常にズレており、センターポール昇降で簡単に水平が崩れる。G3ではカメラを前後左右へ振らない限り、水平の変異は起こりづらい。補助具なしで重心を確保しつづけられるギア雲台もあるけど、操作性・即応性を大幅に犠牲とし、レビューごとに数十枚から100枚は写す私との相性が悪い。 ギア雲台は、普通の雲台とおなじく緩めて大まかに動かして締めるレバー(ツマミ)と、締めた状態で精密にギア駆動させるダイヤルのセットで軸ごとに操作系が配置される。G3では90度配置。 この軸では、前後におじぎと上向きと。 ほかの軸も90度配置で―― 左右に首振り。ギア雲台の世界では、大まかな操作を粗動、細かい操作を微動という。 最後の3軸目は、操作箇所を配置自体で180度にも90度にもできるけど、ほかの2軸に合わせて90度としたぜ。こちらのほうが感覚的に理解しやすい。 ただし実際の運用では、水平ぐるんぐるんは最後のギア微動しかしない。 おおまかな粗動は、ロックしないで開放させっぱなしの雲台の根本側を使う。この箇所は屋内のフィギュア撮影だと99%以上のシーンでおおむね水平だから、自重で勝手に回ることもなく、ロックしないで放置しておける。三脚を揺らすほどの風など吹かず、床も日本全国的に水平で保たれてる住環境ゆえの恩恵と時間短縮。 今回ギア雲台を新調したのは、耐荷重に優れたシステム三脚を導入した流れ。耐荷重25キロの三脚に、耐荷重4キロの雲台はどうもバランス悪かったので。なおマンフロットも予備として控える。サブ機のAPS-Cカメラ+軽量レンズなら、耐荷重をあまり意識する必要もない。 カメラから手を離してブレが収まるまでの時間は、体感でマンフロットX-PROの半分以下。なにより雲台そのものが400グラムも軽くなって、センターポールの上下運動も楽になった。ついでにセンターポールもカーボンで軽くなってる。 実地のフィギュアレビュー撮影では、予備写の数が大幅に減った。 耐荷重の低い雲台だと、ポールを高く伸ばした不安定な見下ろし構図において、微ブレ対策として同一構図で2枚以上写す予備が欠かせなかった。 それをさほど気にせず済むようになったぶん、撮影行為へ集中できるようになった。これが大きな収穫だぜ。大は小をなんとやら。 購入からレビューまで一ヶ月かかったのは、効果を体感できる慣熟に時間を要したため。慣れるまでは逆に撮影時間が伸びたり、失敗することもあるだろう。そこをすぎれば期待された利点がリターンとして返ってくる。ギア雲台とはそういう類の特殊アイテムだよ。最初は扱いづらいけど、まずは先達を信じて練習だ。


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