色を管理するモニターだぜ。使用時間や周辺環境に合わせて自動で調整・補正してくれる賢い奴だ。フード追加購入。
5年以上使ってきたBenQの格安モニター(コスパは最高)に不満が出てきていた。当初から四隅の減光が目立ち、中央だけ明るい。それに加え経年劣化により発色薄くなったのできつめに調整するしかなく、飽和してないのに色が飽和してるみたいな状態になっていた。写真右下の覆いは調色用のカラーチャートだ。モニターとしてはまだ使えるだろうが、フィギュア写真の現像や細かい調色にはもう耐えない。運用レベルで寿命なんだぜ。
というわけで遅きにすぎるが本格的な色管理モニターを導入したぜ。EIZO(旧ナナオ)の定番カラーエッジ、その中級モデルだ。24.1型、お値段一挙に5倍。痛い思いや遠回りを散々してきたので、安すぎる機材は見向きもしなくなっている。仕事の現場でも使用されている割高な機材が安全確実だ。
縦とか簡単に取れる。ついでに左右にも自由自在にぐるぐる回る。上下移動も角度取りもなんのその。便利そうな奴だぜ。
モニターのボタン、たくさんあるよ。シンプルにまとめられて押しやすいぜ。普通のモニターだと微妙に隠されてたりするんだよね。
接続関係も充実だぜ。さまざまな運用が可能になっている。
カラーマネジメントモニターは細かい色調整が可能だ。装置を使ったキャリブレーションで最適化する。とっても暗いが環境光の影響を抑えるため以前から二段ベッドの下にPCを配置している。しかも部屋側へ開けた部分にデスクトップを置いてさらに遮光してるので、かなり暗い。
結果がでたぜ。三角形の範囲を再現するぜ。意外と狭いが、これが一般的なモニターに表示可能な色空間の範囲(sRGB)だ。プロ仕様のモニターだから本当はもっと広い空間(AdobeRGB)を識別できるけど、理由があって狭くしている。
プロファイルの名称は「Web」で始まる。つまりインターネット写真用に調整した。このモニターが真価を発揮するのは印刷用の写真やグラフィック、あるいは映像を扱うときだ。いまのところWeb用が99%以上というか限りなく100%なので、これで良い。
キャリブレーションした状態でBenQとおなじ条件で写してみた。中央から四隅まで均一、発色も落ち着いており、飽和は起きてない。フラットな明るさはカラーエッジシリーズの特徴で、画面の隅々まで使えることを意味している。また表示領域も縦にすこし伸びた。独特の縦横比は画像編集作業に便利なため。このモニターの特色はほかにもあり、目が疲れにくい、周囲の明るさに合わせて光量を調整してくれる、ムラを監視して適宜補正する、環境光の反射を抑える、急な角度から見ても均一な発色を維持するなど、徹底的にユーザーフレンドリーだ。
このモニターの性能保障寿命はなんと3万時間。毎日8時間使っても10年は持つ計算だぜ。バックライトの光源は高演色・広色域LEDだ。AdobeRGBの99%をカバーする。
アクセサリもあったが未購入。モニターの設置場所が暗いのでフードは不要、蛍光灯スタンドはちょっと欲しいと思った。おなじ色温度の高演色蛍光灯だけは導入したけど、天井なんだよね。おかげで壁の色にすこし被ってしまう。そこは反省だ。折を見てスタンドを買うかも。
デスクスタンドを買ったらこいつを填めるぜ。高演色性とか格好いい文言が並んでる。
※追記 高演色デスクスタンド追加でPC周り、とくにモニター上部が明るくなりすぎたので、遮光フードを導入した。結局は定番中の定番な装備に落ち着いた。いい感じに暗くなったぜ。照度センサーが感知してくれて、周囲の暗さに合わせて画面まで自動で明るさを適度に落とす。目に優しいオート機能。
内側は全面張りの植毛だよ。これが環境由来そしてモニターからの乱反射をできるだけ防ぐ。
キャリブレーション時はフードの一部が開いてくれるぞ。おかげで付けっぱなしに出来るぜ。なおこのフードは縦置きにも対応している。
200時間おきに電源オフ時、センサーがにょきっと出てきては自動調整してくれるぜ。
セルフコレクションというらしい。むろんキャリブレーションとは違うので、正確にきれいな状態としたいならキャリブレーションを行う必要がある。