Western Digital HDD Gold WD4002FYYZ & HDD Black WD5001FZWX ×3台 機材 ホビーレビュー

機材
購入:2017/10 分類:ストレージ

綱渡りエコノミーからビジネス&ファーストへ。 やべえ、ハードディスクが2~3年に1度の注意報だ、パークの危機なのだー。 いまや個人向けデバイス&ガジェットのメインストリームは携帯スマホやモバイル。デスクトップ用3.5インチHDD(ハードディスク)を見たことのない人が増えている。なのでコミック単行本(高さ17~18cmくらい)と大きさ比較。写真は今回注意報がでた、故障寸前のやつ(2011年製)だ。こうなったらもはや寿命とみていいぜ。 注意報がでたのを除いた、まだ健康な使用HDD群。故障か壊れるつど買い換えており、購入時期は2011・2013・2016年とバラバラだ。ここ何年かは4台態勢で、1台を作業用、2台を保管・整理用、1台をバックアップ用(優先データのみ)としてるぜ。基本的に安いのしか使ってない。以前は東芝だったけどすぐ壊れる悪名高いモデル(なんかの2TB)にぶち当たって以降ウエスタンデジタル。 ベンチマークを取ってみたら、96%まで使用してるHDDの成績が酷い。ここ数年の3.5インチHDDはローエンドでも一番上が100~200くらいに達するのが普通。ヤバいほど遅い。 2016年購入の86%まで使った青ラベルだぜ。あるべき性能をやはり落としてる。 86%のをデータ移しフォーマット、0%にした直後にベンチマークを取ったもの。環境が同じではないのでスコアを落とした項目もあるが、8割で上回った。調子が良い個体でマザーボードがハイエンドであれば、安定して200~250MB/sに達するそうだ。なんにせよHDDで使用率による処理鈍化を確認できた。 おまけでSSDを。HDDと比べたら別次元の速度だ。SSDはすでに秒速2000~3000メガの次世代が幕を開けているが、寿命など信頼面の検証が取れておらず、システムドライブとして採用するのに不安があり購入してない。処理速度より安全を優先とし、10年保証のハイグレードなモデルにしている。速度だけならミドル以下でも同等かより高速なSSDがあるが、評価・通販サイトなどの点数はわりと低めだぜ。故障したユーザーが怒って低評価し、平均点を下げるからね。 というわけでSSDの速度へ少しでも合わせるには高速・高信頼でより容量の大きなHDDが必要だ、という結論に。HDDを一斉に新調することにした。ニコンD850用にプールしてた資金を使う。 ウエスタンデジタルより、「ドライブで保護」のゴールド金色ラベルと、「ドライブでパフォーマンス」のブラック黒ラベル。容量は4TBと5TBを選択した。これまで2~3TBだったから余裕一杯だけど、ベンチマークテストにあったようにストレージは空き容量が少なくなるほどパフォーマンスを落としていく。スペックオーバーなほど良いのだ。 Western Digital HDD Gold WD4002FYYZ
お値段3万也。ローエンド同容量が2~3台は買える。日常的によく使うものを少しずつ高級モデルに置換しており、その一環だ。安い代わりに信頼性が低く故障しやすいものを我慢して使うのか、それとも安全を金で買い、リラックスして使うのか。 24時間365日5年の使用が想定されている。まる5年間、スイッチ入りっぱなしでも壊れないかもってメーカーは言っている。レビュー時点で大手通販サイトおよび評価サイトでこのゴールドモデルは「ほぼ無傷」だ。発売から1年半以上が経過しており、世界中で過酷な環境へ実戦投入されているというのに、悪い評価がほとんどない。おそるべしハイエンドHDD。ライバルおよび傘下メーカー群も対抗モデルを発売しており、SSDに負けじと「安かろう悪かろう」からの脱却とイメージ払拭へ懸命になっている。
ベンチマーク。この数値は項目によってはミドルクラスより低かったりする。あくまでもデータ保護へ重きをおくシリーズがゴールドラベルだぜ。なおすでに容量の半分を使用した段階でのテストなので、0%であればより高いスコアが出ると予想できる。マザーボードとかも安物だし。 Western Digital HDD Black WD5001FZWX ×3台
5TBを3台、金ほどではないにしても安くはない。ニコンD850用プール資金が10万の大台に達してたから今回は集中購入できたぜ。D850は遠のいたが、レビュー時点でフォトショップが対応しておらず、またAFユニットの弱点(動体追尾性がD5より弱い)が露見したので意欲が下がってた。
※追記 残ったお金もフィギュア撮影ツール周りへ再投資し、D850は凍結。 ベンチマーク。例によってデータを移しすでに45%まで使用した状態での数値だ。よくすごい環境や0%で高性能と騒いでるのを見かけるが、ピーキーな整備環境であって実状と離れている。一般ユーザの手が届きやすい適当な性能のPCで複数のプログラムを動かし、かつストレージの何割かを使った状態――それで計測しないと泥臭い「実態」にならないぜ。
平均的にはゴールドラベルより良好な成績に達してる。一番安いブルーラベルでもこれと同等かより高いスコアになることもある。単純にグレードが高いからといって高速とは限らない。歴史の長いHDDはすでに最適化が相当に進んでおり、安いのも高いのもコストの許すギリギリまで高速になっている。ゆえにグレードの差は故障率の見込み差や、酷使への耐性と考えるのが妥当だろう。金と黒は厳しい使い方が前提であるにもかかわらず、WD社HDDで最高の5年保証だ。 これでストレージ群が一新されたぜ。SSD含めすべて高信頼・高耐久モデル。PCケースでの配置も空間だらけで空冷的に余裕をもっている。ケースは温度管理を優先させたクーラーマスターだ。本音をいえばすべてSSDで行きたいところだが、いかんせん高すぎる。容量あたりの値段はノーブランド級に安いSSDでもHDDのハイエンドくらいだ。しかもローエンドSSDはHDDより短期間で壊れやすいうえ、死ぬ兆候すらほとんどないという。いくら高速でもそんなものに大切なデータを任せられないぜ。 HDDは4台とも振動への対策を物理レベルで施した上級グレード。ローエンドが何気ない振動や電力落ちで突然死してしまう状況でも、しぶとく足掻いてくれるはずだ。10TBから倍近い19TBへ。ストレージ容量に余裕をもたせて速度を維持する。システム入れてるSSDも240GBを薦められたがあえて480GBを買っている。このレビュー時点で使用してるのは140GBあまり。240GBのうちの140GBと、480GB中の140GBとでは、ハード側の余裕も違うだろうと思う。もっともSSDにそういう特性があるか知らん。 クーラーマスターに格納した高グレードHDD群の温度はアクティブ時38~40度に留まっている。外付けでデータ移動させてる間は50度近くにも達してたので、クーラーマスターの性能がしっかり示された。ノート型モバイルやパッド系と比べても、タワー型ケースのデスクトップは温度上昇を抑えやすい。 ※2017/10/16追記
PCケース前面に Coolermaster MasterFan Pro 140 Air Flow ×2枚 を増設。純正14cmファンで隣接するストレージ群の空冷能力を高めた。さらにPC本体を床へ直置き。冷暖房を通気やエアコンに任せてる場合、室内でもっとも気温が低いのは一般的に床付近(ただし日陰条件)となるため。
これまでHDDを冷やしてきた12cm(1枚)は天板の排気口へ。ホコリ侵入を嫌って貼ってた不織布も外し、風通しを良くした。 空冷改善後、PC連続運転1時間経過したストレージ群の温度。25度から30度と、明らかに良好な案配。室温のほうは23度だったので、プラス2~7度。これなら真夏でも十分に耐えられるだろう。7200回転のHDDは5400回転より数度高くなるので、環境をきちんと整えないといけないとか。


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