マザーボードのチップ故障で1TB近いデータの損失を招き(たまたま保存データ領域だったのでバックアップより復活)、マザボ交換が避けられない状況となった。2020年から5年ぶりとなるメインPC更新。intel CORE i9-14900K BOX
CPU(中央演算装置)は20年くらい最新モデルをチョイスしていたが、今回は資金上の問題から、珍しく1つ前のモデル。とはいえインテル最高グレードに近いやつ。平常で電力を使いすぎないタイプ。旧型とはいえインテル10世代から14世代へ4世代もジャンプ。おなじi9グレードで、処理性能差は状況により1.7~3.3倍。シングル処理&定格クロックで1.7倍、マルチコア処理&ターボブーストで3.3倍くらい。消費電力ほぼおなじで、けっこう速くなる。
最新のウルトラ9 285Kと比べ、性能差は10%ていど。
ただし実勢価格は10%差じゃ済まない。以前も書いたが、ハイエンドに近づくほどスペックをちょっと上げるたびに価格のほうはグンと上昇してしまう。たとえば今回購入した2倍速くらいのグレードで価格は200~300万円に達する。待ち時間を半分にするだけでコスト数十倍だ。
ASRock Z790 Pro RS WiFi
システムドライブSSDを再インストすることもなくそのまま使うつもりだったので、おなじアスロックのマザーボードで後継シリーズを購入。起動後は最低限のアップデートで済むはず。CORSAIR DDR5-5200MHz VENGEANCE DDR5 64GB
メモリは前とおなじ64GBだけど、5年経って高速化してる。光らないモデルでそのぶん安いぜ。詳しい身内がPCストアの自作キットやセットPCを参考にしてくれたので、相性問題は考慮する必要がない。
Ocypus lota L24 BK
簡易水冷CPUクーラーもピカピカ光らないモデルで安い。むろん相性問題は同上クリア。マザボ側のA-Tuningで静音コントロール。BENFEI SATAケーブル SATA3 6Gbps
機械側の対応により、主要ケーブル類もSATA2からSATA3へグレードアップ。これでSSDやHDDのデータ転送および処理の最大化が期待できるぜ。PCケースやグラボ、ストレージ類、PCファンに電源など使いまわしで、基盤&心臓部だけ交換。費用を大幅に抑えた。いつもなら20~30万かかるところ、今回は11万円。うち7万がCPU。ところで下の写真で、◯の空間がファンもないのにごっそり空いてるが、拡張ボード群を外したため。
種明かしは、マザーボードが最初からストレージ12台対応(SATA8台・M.2 4台)という、ぼくが考えた最強のって類のモデル。ついでに無線関連も複数規格内蔵。インテル最新CPU対応で同等の拡張性をもつ痒いところに手が届く多機能マザボは10万円もしてコスパ今一歩だ。高性能帯になるほど、わずかな性能上昇に求められる出費は3倍にも4倍にもなる。レビュー時点でつなげているストレージは7台。
内蔵のおかげでノイズやロスが少なく、対策もしなくて済むようになり、オーディオ音質改善などの副作用があった。ケース内配線も簡素化したぜ。写真はマザーボード内蔵BluetoothやWiFiをサポートするアンテナ。外したケーブルは新たにつなげたケーブルのざっと4倍で、電子ノイズもかなり減ったはず。
点灯。コスト対策でほぼグラボしか光らないけど、まあいいんじゃね? 今回はPCショップ中心に調べていたおかげで、一発起動した。おなじメーカーのマザーボードとCPUの恩恵で、マイクロソフト再登録、システム更新・再起動も1度だけというスピード引き継ぎ。
高機能化の影響でもっさりし始めてたフォトショップが再びサクサクに戻ったよ。
さらに直接的なCPU高速化の恩恵は、やはり処理関係。
AVIF画像(AV1フォーマット系)の出力が、レビュー記事1回ぶんで1/3近く、だいたい一桁秒に。ちなみにAVIFを使いはじめたときは変換に1~2分とか掛かってた。アルゴリズム進化とCPU進歩でずいぶん実用的な速度になったぜ。
CPUに対してGPUローエンドすぎ問題が再発しそうだが、システムドライブがM.2SSDなら大丈夫らしい。私の使い方だとGPUの出番はフォトショップ関係がほぼメインだし、ゲームもライトなのしか遊ばない。ボトルネックから看過できないふるまいが見られたらアップグレードするかも。