ニコンZ純正レンズ最小・最軽量ながら、わりと高画質。 箱も小さくてかわいいぜ。 パンケーキレンズという種類で、設計段階から小さくすることに特化している。 マウント面からの厚みは2.3cmで、パンケーキのような形状になる。右は比較用として用意した本物のパンケーキ。撮影後にスタッフがおいしくいただきました。 パンケーキレンズの利点は、小さくて軽いことに尽きるぜ。野外メインのZ24-120mmと比較したら赤ちゃんと大人くらい差があるよ。 手首や肘などを慢性的にやられている私には、Z24-120mmの長さと重さでは写せない構図も生じる。たとえば料理の写真は、下のような斜め構図がやっとだ。 Z26mmであれば軽くて取り回しもよく、真上からの撮影も楽勝。これは26mmと入れ替えたほかの軽量単焦点でもできる共通の特徴。 Z26mmは広角なので、斜めで寄れば端がぐんと伸びる感じのやや変わったダイナミック写真も得られる。 軽いだけでなく薄くて、ほぼグリップの高さとおなじ。カメラを横にしてカバンへ収納できる。ついでに出っ張りが少ないほど目立ちにくい。 すると最近スマホで写すことも多かった映画鑑賞の記録写真も、高画質なデジイチで得られるよ。 グッズ販売の様子もスマホと違ってキビキビとパシャパシャ。 デジイチとスマホには、どうしても画質格差があって、できるかぎりイメージセンサーの大きいカメラで写したい。下の比較はスマホでは分かりにくいかも。 画質で劣るスマホの写真はあまり切り取りできないが、デジイチのほうは大胆なトリミング(クロップ)が可能。広めに写して、小さく切り取る。あるいは最初から狭い範囲を写すモードに設定して撮る。フルサイズ機であれば、光量条件さえ良ければ90%を捨ててもなおサイト掲載用途で使用可能。 寄って写すほど、にょきにょき伸びる仕様。通常の撮影だとこの出っ張りはほぼ生じない。かわりにモーター音がけっこう目立つ。薄さだけでなく画質までも求めた結果、しわ寄せとしてモーターに制約が生じ、Zマウント自慢な静音仕様モーターを積めなくなった。 マクロ域の画質は、サイズを考えたら良好。 ボケの質はZ24-120mmより上。二線ボケはなく四隅の流れもない。ついでに色収差も小さく、Z35mm以下。 マクロ域が強くて最短撮影距離20cmというのは、フィギュアレビュー撮影でも使える場面があるかもしれない。アップ時点ではまだ本番未登板。下はレビューメインのMC105mmによる、三脚センターポール最長高からの俯瞰。これより急な角度となれば、カメラ手持ちか、三脚の脚側を伸ばすしかない。 三脚の脚を伸ばさずとも急なアングルを写せるのが、Z24-120mmの広角側やZ26mm。Z24-120mmの最短撮影距離は35cmなので、20cmまで寄れるZ26mmはさらに急なアングルを三脚の再セッティングなしで得られる。さらに被写体の先端部の拡大感や遠近感は、実際に寄ることでしか得られないぜ。 普通の写真を見るか―― ただの桜。街なかの。 それ以外はブツの真上撮影用。 料理もね。 Z26mm購入時点でのレンズ構成は5本。用途が重なったり、使う見込みのないほかのレンズはすべて売った。というか、暗いレンズしかねーな。体力が持たないし仕方ないけど。 直近半月での使用率。フィギュアレビュー点数のわりにマクロの枚数が少ないのは、Z24-120mmをフィギュアレビューでも使ってるため。名目上Z24-120mmは野外メインとしているけど、タムロン70-300mm購入後はZ14-30mmと70-300mmセットでのおでかけも増え、完全な使い分け状態にあるぜ。レビューはマクロとZ24-120mmというふうに。そして重いレンズを使いづらいピンポイントなシーンおよびスマホ撮影(画質をデジイチと合わせる補正作業が大変)を減らすためのZ26mm。