2016年8月に三脚&雲台を拡充し、フィギュアレビュー撮影で標準マクロの出番が激減している。それでもあえて購入したぜ、ミルバス・マクロプラナー。いちおう標準&中望遠マクロの2セット態勢を維持だ。
最近民間のレンズテストでハイスコアを更新してるレンズの半分がカールツァイスの様相だぜ(★マーク)。これを支えてるのがツァイスの厳しい許容公差だ。コシナのことを調べると、わずかな精度向上あるいは維持のために、ほかのメーカーが手を出さない工程をガシガシ挟んでいる。
レンズテストで数値化されたミルバス2/50Mと2/100Mのスコアデータ。注目どころは解像力で、透過・歪曲・周辺減光・色収差などは考慮しなくていい。これらはフォトショップで簡単に補正できる。解像もシャープ処理であるていど補完できるが、解像感だけは元のソースデータがしっかり解像してないとどうしようもないぜ。
マクロプラナーは元からニコン純正を上回ってたが、新モデルはさらに大きく突き放した。これ見てマクロプラナー2/50と2/100を両方ともミルバスへ置き換えたぜ。
箱はシンプルでレンズサイズのわりに大きい。
ツァイスのマークが眩しいのだ。コンデジのツァイスマークにうっとりしてるなら、いつかは欲しいマジモノ。
ニコンDfにつけた正面外観。レンズ表面に一切の文字表示がないのはマクロ描写を追求した結果とか。
穴の奥が小さいね。
こんな感じで反射防止対策がかなりすげえ。段々畑だ。レンズフィルターはいつもの安心EXUSだぞ、泣けよ。
フルサイズ対応の標準マクロ現行モデルとして世界最高の明るさをもつ。ZEISSマークにニヤリ。
レンズ名から消えたマクロプラナーは、レンズにいちおう残してある。ほかのモデルもレンズに刻まれてる。メイドインジャパン。金属鏡筒だ。
防塵防滴で見えないところをまんべんなくシーリング。見えてるのは唯一、マウント部分の青いゴム。
ニコン用は絞りリングがある。絞りを手作業で操作したいときはカメラ設定変えると自己満足ヒャッハーだぜ。ダイヤル使うより不便だけど知るか。この無駄と遠回りがいいのだぜ。
ミルバス・マクロプラナーの光学性能を支えているのは、全群繰り出し式だ。ホコリが入りやすくなるが描写性能はより高まるし、実売品で公称値に近い光学性能が降臨してくる。
撮影現場での混乱を防ぐため、レンズキャップと底蓋をニコンのに置き換える。コシナのは箱へ保管だ。
マクロレンズ4本態勢。いずれも一長一短で完璧なレンズではないが、描写レベルはフィギュア撮影環境ではニコンFマウントで最高峰だ。標準&中望遠コンビにより、ほとんどのシーンに対応可能。さらにそれが2セット。高精細だがマニュアル専用でハーフマクロのカールツァイス、解像では譲るが逆光耐性ですぐれAFもあり等倍マクロなニコン純正。その時々や気分で使い分けるぜ。
マクロ4本の値段は購入額ほぼ50万円。ズームレンズのほうがレビュー時点で2本合わせて6万円だ。サイトに載せる写真の9割がマクロレンズなので、価格バランスは取れている。並の高級ズームレンズではミルバス2/50Mや2/100Mに勝てないのが現実だ。ズームが進化すれば単焦点も進化する。ゆえに単焦点はいましばらくズームに勝利しつづける。写すものが決まってるなら、システムは単焦点が勝利の鍵だな。
ミルバス2/100の世界。最近のメインレンズ。ノートリミングでこれ。レビューに使うときはトリミングしてすこしでも被写体を大きく見せる。
2/50だとおなじ撮影距離でこうなる。ちっせえ。広い。
50mmでないと写しづらい角度。100mmではこの角度が撮りづらい。三脚高くすると安定しない。
外でのサンプル。色乗りよし。
ボケはおだやか。
絞り開放近くで後ボケを。なかなかいいねこいつ。
コシナツァイスの色のりで古い公衆電話機が雰囲気だしてるよ。
左の木のボケが煩いね。マクロレンズは中間距離の描写が苦手だ。近くの後ボケなら得意だよ。
なんでもないものをぱっと写せるのが50mmという画角。
マクロの本領、花だぜ。
ちょっとボケテスト。まずミルバス2/50M。
安い標準ズーム。ピント内の解像感は単焦点マクロが勝ってる。ボケ味は正直分からんが、点光源の再現性はミルバスが良さそう。
飯テロだ。ミルバス。ピント部分の解像とアウトフォーカス部のボケ。
こちらはフジフイルムのX100T。ちょっと色が濃い。コンデジだがセンサーはAPS-Cサイズで単焦点。
さらにアップで。ミルバス2/50M。
しまったX100Tのほう、同じもの写してなかった。見比べても分かりづらいかのう。
ボケありで無機物。
これも無機物。マクロレンズの大接近。
マクロプラナー2/50やミルバス2/100Mのときより掲載サンプル多いけど、理由はレビューで使ってないから。外へ連れ出す野外撮影要員になってる。
フィギュアレビューの95%以上はミルバス2/100Mかマイクロ105mmで写せてしまう。
だから標準単は外へ連れ出す。
いい感じの写真が写せてるかもかも。近くも遠くも良好だぜ。中間距離はちょっと苦手。
細かい緑の描写。
鳥の群れ。光条がニッコールとコシナツァイスでは写り方が違ってくる。
下のは8割を切り捨て、わずか2割くらいまでトリミングしている。解像度が高いほどトリミング耐性も高い。
いい仕事してくれそうだ。出番こそミルバス2/100Mより少ないので導入も後回しとなったが、ハイエンドレンズを持ってるというのは安心感にも繋がる。あとはニコン純正のリニューアル待ちかのう。さすがにミルバス2本に届くのは難しそうだが。