Canon RF85mm F2 MACRO IS STM & INPON 汎用L型ブラケット 47160410 MPU100 機材レビュー

機材
購入:2020/10 分類:マクロレンズ/ブラケット

キヤノンRFマウント初の中望遠マクロだぜ。短期間に乱立したフルサイズミラーレス規格でようやく2本目となる純正系の中望遠マクロだ。魔性の大口径ハーフマクロ。 このレンズは趣味の玩具ないしドール撮影クラスタだけでなく、玩具系の企業サイトでも注目されていた。なぜ「中望遠」のマクロが重視されるのか―― それは中望遠が「1体の玩具」を写すのにちょうど良い画角だからだ。複数の玩具やジオラマ、背景の一部としてのフィギュアを写すにはもっと広い標準〜広角のほうが有利だが、そちらはすでに幾つもある。 中望遠マクロは「1体」を「アップ」でもっとも美しく写せるレンズ種群。しかもこのRF85mmはAF可能なモデルとして秘かに世界最大口径のフルサイズ中望遠マクロとなっている。 これまでF2という大口径のフルサイズ対応中望遠マクロは、マニュアルフォーカス専用でなければ実現されていなかった。ハーフマクロに抑えることでF2での中望遠AFを実現し、ついでに手振れ補正も搭載。絞り開放のボケ量は同一構図で名玉 EF100mm F2.8Lマクロ IS USM の1.2倍ほどある。 10年以上メインだったニコンからキヤノンへマウント変更したのは、ひとえにこのレンズの開発情報を知ったからだぜ。それに加えキヤノンには最新のティルトシフトマクロ群もあるしな。経営の苦しいニコンはティルトシフト系の更新が相当な後回しになるだろう。あるいは出ない可能性のほうが高そうだ。目の前に優れたレンズがあるのに、使えないとか我慢できなかったぜ。 フォーカスは全群繰り出しかな? インナーフォーカス系と比べ、画質レベルを同価格帯でより高く保て、重さも軽くできる。ただしホコリが入りやすいうえ、AF速度も遅くなりがち。すべてを高次元で高止まりにすると、たちまち重さ1.5倍、値段2倍といった感じ。 前玉はかなりレンズエレメントの前面にまで出ている。寄った被写体への映り込みを考慮してか、レンズ前面に文字類の印字は一切ない。AFはステッピングモーター。写真モードは少しでもAF速度を稼ごうとしてるようで、STMモーターにしては駆動音でかい。むしろけたたましい。動画モードはいたって静粛。 別売りフードを付けたところ。いまのところ屋外へ持ち出すときはフード付けずに使っている。フィギュアレビュー撮影ではホコリ付着とかを考えたらフードあったほうが良さそう。フードはフォーカス可動部の外側にあり、レンズエレメント繰り出しの影響は受けない。フードを付けてる状態だと、インナーフォーカスレンズの感覚で運用できる。 キヤノン所有マクロ3本。名玉100mmはさらに高画質なTS-E90mmL持ってるので入手してない。85mm購入は単純にF2だったからと、TS-Eでは撮影に時間がかかるので、時短。あとRF純正だしな。なおRF100Lマクロの登場が噂サイトでリークされている。さらにTS-RレンズがAFになるとも。完璧じゃん。 屋外へ持ち出してコスモスを撮影。 ハーフマクロなので本格等倍マクロのような、顕微鏡みたいな写真はトリミング(切り取り)しないと得られない。 それでも構図などで工夫できそう。 解像力はさすがに10万円以上のL単に及ばないが、ボケ味で健闘。 マクロレンズの例に漏れず、被写体が近いほどボケが美しくなり、解像力も増す設計バランスだ。普通のレンズとは反対。 とろける上質のマクロボケ。 人工物でも変わらず。 安めのズームレンズだと二線ボケが煩くなる構図だが、マクロ&近接では問題なし。自然かつなだらかな背景描写。 ちょっとピント合う距離を離して。背景ボケはまだなんとかきれい。ピントは1.5mくらいか。 5m以上離れた被写体の背景は――さすがに無理か。おそるべき超硬調。これが割り切ったマクロレンズのボケ特性だ。この構図で背景を美しくボケさせるには、マクロでない通常の単焦点レンズが必要。おそらくL単マクロでも煩さが多少緩和されるていど。 ボケの輪郭や四隅の流れがすごい。まるで数十年前の安いレンズ。ゆえになんでも写せるというネット上の高評価はちょっと考える必要があるだろう。あくまでもマクロレンズの本領は近接だ。遠近ともハイレベルで凄いというレンズは、すでに述べたように値段もサイズも重さも凄いことになる。 飯撮りという、寄って写すしかないジャンルでは無双。 離れて写すってことが、あまりないテーマ。 マクロレンズの独壇場だぜ。 30万円の超高級L単でも、こと近接描写では2〜3万の安いマクロにもかなわない。専門家だ。ゆえにマクロはライトユーザーからアマチュアカメラマンに大人気。レンズ展開でもたいてい「マクロまだ?」だ。 わりと多くの人が所有するマクロレンズだが、カメラ側の事情で運用が制限されることもある。下はキヤノンEOS RPの――ISO400だ。絞り開放でボケすぎて、主題が見えん。 そこで絞ったら……美しいはずのボケ部分がコンデジかスマホのように雑然としてるのは、激しいノイズ量のため。EOS RPのイメージセンサーは2012年開発と古いもので、フルサイズといえども最新APS-Cと同等か劣る高感度特性しか持っていない。ゆえに暗いところ&手持ちでは絞りたくない。そういう制限。高感度の素晴らしいEOS R5ないしEOS R6へ乗り換えたい。 ずっとISO100しか使わないフィギュアレビュー撮影では関係ないけどね。 INPON 汎用L型ブラケット 47160410 MPU100
500gしかないRF85mmF2マクロのために、軽いL型ブラケットを適当に買った。いやほら、マンフロットのやつ保持力高い代償で300gとかあるし。 左肩やられてブラケット運用が変則的になっていたが、腕の可動域を保つべくリハビリしており、カメラ運用も元に戻すことへ。付けるといかにも軽そう。MPU100とかいうこのタイプのクイックリリースプレートL型ブラケットは、Amazonなどを見れば数十種が転がっているぜ。おもに小型カメラ用。 各カメラ専用モデルと比べて保持力がどうしても劣るので、さすがに900gを超えるTS-E90mmLマクロは支えられなさそう。あくまで軽いレンズ用。 このブラケットでアルカスイス互換クランプ運用が復活した。 軽い中望遠マクロと軽いブラケットで、700g軽量化。 AFつきで100mm級等倍マクロより大きなボケ量。 遠近自在と宣伝されていたが、実際の描写バランスは近接一辺倒で、それ用途ならむしろ大満足。少なくともフィギュア撮影では天下無双。 EOS R5やR6に装着すれば、公称8段と強力な手振れ補正が効くという。手持ちでフィギュア撮影を楽しめる、魔性のハーフマクロ。 斜め見下ろし(見上げ)構図は、TS-Eマクロだとティルトさせてたが、普通のマクロはこれまで通り絞りを多めにとるだけだな(三脚運用時)。これで足先まで解像する。ただし回折現象で解像感は下がる。 これとRF35mmF1.8マクロさえあれば、キヤノンRFでの玩具撮影システムはとりあえず完成かもしれんね。少なくとも表現幅レベルは。RF100マクロ出ても買うか分からんが、見栄で買うやも。

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