赤いレンズのカメラだぜ。
原作(ダブルスポイラー ~ 東方文花帖)の射命丸文が持つカメラはレンズが赤い。
それを2015年6月に公開されたアニメ(幻想万華鏡 第5話・花の異変の章(前編))でも見て、思い出した。
そういや1年近く前にネタ撮影だけしておきながら、お蔵入りしてたのがあったなと。
下の写真のように、レンズが赤いわけじゃなく、赤いフィルタだ。でもこれにも根拠があるぜ。
ただの赤いフィルタじゃない。モノクロ専用なのだ。
興味がある人だけ読んでみて。これが商品説明ね。
実写例で見ていこう。これが通常の撮影。
赤いレンズで写した「カラー写真」はこうなる。
でもモノクロにすれば真価を見せる。コントラストが強くなり、モノクロ写真として映えるぜ。
つぎ行こう。
こちらも右の赤フィルタのほうがモノクロらしい。射命丸文の文々。新聞(ぶんぶんまるしんぶん)は白黒だから、赤レンズで写すのだろう。
ちなみにモノクロフィルムしかなかった大昔のレンズはやや黄色ないし赤味を帯びてたりする。黄~赤の成分にはモノクロのコントラストを強調する効果があるらしい。
こんな感じ。カラーからコントラストを強めてもフィルタ写真のようにはならない。理由はデジタル的にコントラストを強める行為は色相の圧縮であり、ディテールの喪失を意味するからだ。だからモノクロ専用のフィルタがデジタル対応で生き残っている。フォトショップで赤マスクを使えば再現できるようだが、均一度・解像度が高すぎて「不自然」だそうだ。
明暗差が大きい一枚。
どうだろう? 右のフィルタありのほうがメリハリがある。
遠景いくぜ。
これは判断が難しそうだ。空を重視するなら下のフィルタあり、山を重視するならたぶんフィルタなしのほうが分かりやすい。
ここより2世代進んだFUJIFILM X100Tの写真となる。いきなり10ヶ月後だ。
フィルタありだと空の雲がはっきり見える。
「家族」の手作りによる、沢田マンション。沢田さん一家だけで住みながら造築を繰り返したもので、少人数建築としては規模レベルで日本最大。およそ70世帯が暮らす。
モノクロフィルタの勝ち。
自然
これは判断が難しそう。モノクロフィルタは場面によって使い分けが重要みたい。
というわけで赤いレンズのカメラで色々と写してみたぜ。射命丸文が赤いレンズのカメラを現実でもきちんと使えるのがこれで分かったと思う。カラス(文は鴉天狗)の赤い目へ合わせたわけじゃなく、白黒写真用フィルタだからあれでいいのだ。
ちなみに文が原作で持っているのは「測距窓がない光学ファインダー」を搭載し、「パンケーキ」タイプの単焦点レンズを装着したカメラなので、レンジファインダー「もどき」のX100シリーズがデジタル機種ではもっともあややのカメラに近い。それにモノクロ用フィルタを付ければ完璧だ。
記事をアップした2015年7月時点で初代X100は中古4万前後、X100Sが同6万前後、X100Tが新品12万、中古10万だ。初代X100はアニメ「ヤマノススメ」に登場した。私のX100は2015年5月にX100Tへと更新されている。