連斬模型シリーズ第3弾男たちの大和。天一号作戦時(沖縄水上特攻)、捷一号作戦時(レイテ沖海戦)、A-150計画(企画段階で終わった次世代大和級)の3タイプが各7種ずつのパーツからなり、7×3=全21種。そのうち天一号作戦時のもの。映画「男たちの大和」は大和の最期となった沖縄水上特攻を描いており、その実物大セットが作られた尾道はアニメ「かみちゅ!」の舞台である。奇遇にもかみちゅ!には沈んだ戦艦大和の魂を呉に帰すエピソード(TV8話/DVD9話・時の河を越えて)があるので、かみちゅ!作中に登場した戦艦大和を再現してみた。といっても旭日旗から自作の「ラムネあります」にするだけであるが。 全長263mなので、1/700でも全長38cmにもなる。ラムネあります旗は文字の読みやすさを優先したアニメに数倍する大きなものと、オミットされている横渡しの部品を作って垂らしほぼ忠実に再現したものの2種類を作った。以後、写真の旗は2種類が混じっている。 塗装済み完成品に分類されるだろうが、実状は半分プラモデルである。砲座等の細かい部品が未組立状態であり、2時間ほどの工作を要する。接着剤を使用したら3時間は必要となる。ミリ単位の細かい部品が多く、工作する空間の周囲に衝立を用意しておくと安全。ピンセット必須。 「ラムネあります」は戦艦大和のことを調べていたかみちゅ!の主人公ゆりえ(中学生で神様)が、大和艦内にラムネを作る部屋があったことを知ったことによる。戦艦大和と同調してその魂を瀬戸内海に帰還させた際、余計な知識が邪魔をして蛇足の「ラムネ旗」が付いてしまった。 艦首部 断面内部構造を再現 一番主砲部 砲塔の内部構造も再現 二番主砲部 艦橋部 艦橋の内部構造を再現 機関部 煙突などの内部構造を再現 三番主砲部 内火艇を再現 艦尾部 艦載機格納庫を再現 主砲群は動かせる 沖縄特攻時ともなると中央構造部は対空火器の塊となっていた 後部構造 内火艇が出るところ 天一号作戦時の大和ほど大量の砲や機銃を積んだ戦艦は他にほとんど存在しない。その武装コンセプトはずばり、航空戦力が減りすぎて自前の兵装のみで敵航空戦力を受けて立たねばならなくなった、皮肉の帰結であった。強さを誇示するために火力の鎧をまとったのではなく、敗軍の象徴として他に選択の余地がなかったのだ。火器のハリネズミとなった大和はまもなく撃沈されたため超重装備状態でいたのはわずか2~3ヶ月にすぎなかったが、デザインは宇宙戦艦ヤマトへと受け継がれ、日本人の心に強い印象を与えた。 尾道の背景と合成してみた 今回使用したラムネのぼり(gifファイル)