初代Z6の諸要素を改善した、マイナーアップ的モデルだぜ。たぶん。
箱。相変わらず黒いな。
バッヂが「Z6II」になった以外――
外見上の差異はほぼない。イメージセンサーも画像エンジンもバッテリーサイズも液晶もファインダーもおなじ。
改善点はバッテリーライフ増加、グリップサイズ微増、画像処理チップ倍増、操作レスポンス向上、USB給電対応、メディアスロット増設、AF精度強化、暗所AF向上、AF性能拡張、連射速度微増、RAW連続撮影4倍、バッファー増量、ディテール処理向上など。もっぱら信頼性を向上させ、スペックダウンされた項目はほぼない。さすがに重量は30g増えた。
※2022/05追記
Nikon リモコン ML-L7
2022春のファームアップにより、アマ機向け最新リモコンML-L7がフルサイズ機でも使用可能になったぜ。ただしZ9,Z6II,Z7II限定で。それ以前の機種は諦めろと。これまでニコンのフルサイズ中級機以上では純正無線リモコンがプロ向け外部リモートパーツセットしかなく、高機能の対価として2万円以上が必要だった。それが一気に3000円ていどで済むようになり、だいぶ財布に優しくなった。
なお、Zfcでの余計なお世話だった初心者想定誤操作防止動作(タッチAFが初回以降効かなくなる。カメラ側のシャッターボタン半押しか、AF-ON押すしかない)は、さすがにZ6IIでは起こらない。ただしAFレリーズ設定をピント合わせ優先にしてると、初回AF操作は必ずピント合ってないとリモコン側でシャッターを切れない。いやそんなクレバーな配慮、このクラスの機種でいらないからねニコンさん?
プロ用リモコンのようにドライにしちゃってよ。
Z6からZ6IIへ置き換えたのは、Z70-200mmF2.8とZマイクロ105mmのAF性能を引き出すためだぜ。初代じゃAFがピント範囲を抜けてモーターが泳いだり、背景にピントが合ってしまう中抜けを頻発させたり、そもそもAFが遅い。キヤノンEOS
R6を触ったら、もはや初代Z6では満足できないな。
Nikon NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
コロナ禍以降、使用頻度激減した超広角ズーム。風景のみならこれ一本で旅行できる。九州旅行で活躍した功績により売らず維持。
レビュー撮影ではごくたまに使っている。横幅と前後感を同時に写すには、超広角を用いる。
Nikon NIKKOR Z 24-70mm f/4 S適当にスナップで常用している標準ズーム。
ソニーやキヤノンのユーザーは信じないことも多いようだが、他メーカーならガチでF2.8通しズーム級に相当する画質を持っている。とくに開放付近。
メシ撮り
一般の撮影用途ではあまりレンズの差は出にくいか。
普通の野外撮影でも最多使用。
絞り開放からボケが安定している。
F2.8ズーム級と評しているのはボケ味の傾向で、解像感はさすがにF4ズームクラス。
ニコンZは絞り開放から表現として使えるボケ質のレンズが大半で、絞ること前提の他メーカーと設計意識が異なっている。「Zレンズにハズレなし」とまで言われるほど。数値上のスペックこそ地味なので、買って使わないと分からないというのが惜しい。
キヤノンやソニーで絞り開放から作品として使えるレベルのボケを期待するなら、F1.4級単焦点やF2.8通しズームから上のモデルになってくる。中級以下はピンポイントでぽつぽつ隠れ銘玉が点在している状況。
70-200mmF2.8を導入しても、超広角と標準をF4のままで据え置けるのがニコンZ。画質レベルで釣り合う――わけではなくとも、見劣りの度合いが低いので。
だからといってこのていどの写真をフルサイズ機で写す意味そのものがないけどね。
本当に意味のない撮影だけど、わざわざ20万円以上の機材で淡々と記録しつづけてる。
閉店するので食いに行ったときの。
70-200mm購入後はかなり減ったが、フィギュアレビューでもちょくちょく登板。パースのコントロールが容易で、長柄武器をもつキャラとの相性がいい。
寄って広角気味に写すほうがいいフィギュアや、奥行きボリュームの大きいフィギュアでとくに使い勝手がいい。下の一枚はマクロでも70-200mmでも無理で、寄れる標準ズームだけが写せるもの。
Nikon NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
動物AFでトカゲさん自動追尾。初代Z6だと、目にピントが合った状態で素早く動くトカゲを写すのは難しい。最初から挑もうとすらしないだろう。
このレンズの導入により、表現の可能性がかなり広がったと思う。すくなくとも「ボケ」で苦しむことはなくなった。
ため息がでる。なんだこの柔らかいボケは。
動かないものを写すなら、わざわざZ6IIを導入する必要はなかった。
ただし暗がりでのAF速度や精度となると、ハイパワーモーターを搭載してるナナニッパの能力に、初代Z6ではとても対応しきれず。
ボケのいい世界を楽しみたいのなら単焦点レンズを買えば簡単に済む話なのだが、過去の運用実績?から、私の単焦点は基本マクロだけだ。
買ったところですぐ使わなくなるので、ズーム。
通常グレードのレンズならボケがひどくなる被写体でも、Zの大三元ならためらわずカメラを向けられる。
植物
遠くの花はテレコン付ける。
なかなかの解像度。
雰囲気
とくに意味なし。
フィギュアレビューではマクロのつぎに使ってる。変化のある撮影が可能。
とくに腕が痛いときなどは、三脚を動かす回数を大きく減らせる70-200mmの出番は多い。
Nikon NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
ニコンZが満を持した新マイクロ。ボケを確かめる被写体。並レンズなら近接では白い粉のつぶつぶに輪郭が生じ、ボケがざわつくところ、このレンズは難なく溶けるようなボケで攻略。前モデルからの表現力進歩が大きく、地味な外見のレンズながらお気に入り。
70-200mmとテレコンの導入により、このマクロレンズはほぼフィギュアレビュー専用となったぜ。単焦点というだけで持ち出さなくなる。
すなわち自宅でのフィギュアレビュー撮影にほぼ専念するレンズ。
画質は印象としてZ70-200mmとほぼ同等だが、重さ半分で等倍まで寄れるぶん、使い分けは完全にできている。
POP UP PARADE やfigma、ねんどろいどのような小型フィギュアは、ジオラマ風味に広く写す場合を除けば、マクロレンズでないと撮影倍率が足りず、細部まで記録できない。これも使い分け。
24-70mmや70-200mmほど変化のある写真は得にくいけど、フィギュア側の演出が動きあるものなら、マクロ単焦点でも構図次第で勝負できる。
日常のフィギュアレビュー撮影風景。もっぱら中望遠マクロをメインに据え、2本のズームを補助として運用。視力の低さから、通常の光源すなわち「定常光」による撮影のみ。ストロボによる「瞬間光」での撮影は、裸眼視力0.05の身には無理ゲーム。
おしまいのぜ!