前方後円墳のタイトルホルダー(大仙陵古墳・造山古墳ほか)

おでかけフォト
撮影:2011/08/28,2014/01/12

 巨大古墳のタイトルホルダーを4基、見に行った話。

 これまで「日本一」のタイトルを持つ前方後円墳を2つ見てきた。まずはそのおさらいから。
兵庫県神戸市垂水区 五色塚古墳(千壺古墳)
 こいつは一番大きな復元整備古墳。全長194m。

 国主導のプロジェクトとして学術的な正確さを求めたため、完成まで10年を要した。

 教科書などで登場する古墳としては、大仙陵古墳(仁徳天皇陵)と並ぶ定番中の定番だ。

香川県善通寺市 野田院古墳
 2番目はこいつ。全長は40m台と、さほど大きくはない。

 野田院古墳は造営した人たちが住んでいた場所(ふもと)からの比高差が日本一という、変わったタイトルを保持している。

 ついでに前方後円墳としてもかなりの初期型。それを再現・整備しているのは珍しい。

 ここから本番だぜ。まずはタイトルホルダー3基目。

岡山県岡山市 造山古墳

 家と比べたらなんともでかいぜ。全長はなんと360m。全国第4位の規模を持つ特大の前方後円墳だ。

 こいつの持つタイトルは「自由に立ち入ることの出来る最大の古墳」というもの。

 巨大古墳の多くは天皇陵に比定されたり陵墓参考地に指定されており、立ち入りが制限されている。また個人所有の土地として入れないものもある。その中で造山古墳は誰でも登ることが出来る日本最大の古墳だ。

岡山県総社市
 造山古墳を見たついでに、近場にある珍しい古墳も訪れてみた。

 方形墳だ。

角力取山古墳(すもうとりやまこふん)
 近隣最大の方墳。

 道路を挟んで、ギリギリ山古墳というところの発掘調査で出てきた石室が移築されている。

岡山県総社市 作山古墳
 日本第9位、286m。写真で見えているのは前方部を正面から。

 どうしてこの古墳に来たのかというと、登るためだ。

 じつは造山古墳は訪問したとき、運悪く工事をしているようで入れないっぽかった。そこで岡山県で2番目にでかい作山で代替した。漢字が違うだけで、読みがおなじ「つくりやま」だし。この古墳も人の自由に入れるものとしては全国3位と、立派な特大墓だ。

 でかすぎて古墳だってわからん。前方部を歩いている。感覚はただの小山だ。

 この勾配でようやく後円部だってわかる。

 航空写真が展示してあった。

 山頂部はピクニックが出来そうな広場だったぜ。

 つづけてこの記事のメインだ。近づくにつれてチラっと見えたが、丘か小山と思ってしまうなこりゃ。

大阪府堺市堺区大仙町
 日本はおろか世界最大の墓を見に来た。

 仁徳天皇の像だよ。

 この正面に堂々と広がってるはずなんだが……ろくに見えん。

 案内板だとちゃんと、超特大の前方後円墳が見えているんだけどね。

 ……陪塚なら一目でそれと分かる。

 40m規模のこぢんまりと可愛い前方後円墳だ。こいつは孫太夫山古墳かな?

 すぐ近くの堺市博物館でお勉強。

 兜の埴輪だ。

 天皇陵と比定される前の調査で見つかった出土品。いまは立ち入ることすら出来ない。

 昭和時代の航空写真があった。

 どこかの石室。

大仙陵古墳(だいせんりょうこふん)
 墳丘長486m、環濠含めた規模840m。日本最大の前方後円墳にして、墓域面積において世界最大。

 宮内庁によって仁徳天皇陵に比定されている。陵号は百舌鳥耳原中陵(もずのみみはらのなかのみささぎ)だ。域内への立ち入りは厳禁。

 あまりに大きすぎるのと、周囲が住宅地になってる関係で、地面からでは全体を見渡すことが出来ない。それだけが残念だ。

 とりあえず拝んできた。

 環濠をぱしゃり。二重掘なんだよね。

 あと、有名どころ(古墳としては)で訪れてないのは、日本一の体積を持つ誉田御廟山古墳 (こんだごびょうやまこふん)といったところかな。ほかにもいろんな条件でタイトルホルダーな古墳がある。

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