黒色槍騎兵 Schwarz Lanzenreiter
1/5000ガレージキット(提供ウォルフ(Wolfgang)さま)
原型リマスター版 ※１ｍ１ピクセル(今後の仕様)
比較用ケーニヒス・ティーゲル
黒色槍騎兵(シュワルツ・ランツェンレイター)艦隊の代名詞といえば高速戦艦である。宇宙空間と同色の漆黒に塗られた１万隻を超える高速戦艦群は、ローエングラム王朝軍でもっとも激烈な戦闘をくぐり抜けてきた、悪名高き真の猛者どもといえるだろう。
高速戦艦運用の花形は、その持てる火力と防御と加速力を活かした、正面からの強行突破につきるだろう。良く言えば正々堂々、悪く言えば猪突猛進――高速戦艦こそまさに、フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルトにふさわしい最高の艦種である。
黒色槍騎兵艦隊が擁する高速戦艦は１万数千隻、構成１万5000余隻中の大半を占めている。補助艦艇や哨戒戦隊を除いた実戦部隊で考えれば、ほぼ全部が高速戦艦といってよい。量産戦闘艦といってもけして多くはない高速戦艦は通常、制式艦隊に多くても中規模の部隊までしか配備されていない。
ここまで極端に偏った編成をラインハルト・フォン・ローエングラムから許されているのは、ビッテンフェルトの艦隊が決勝艦隊としての性格を持っているからだと考えられる。
実権を得て以後のラインハルトには、敵対者がほどよく集まる時期を計ってから一網打尽に片付ける志向があった。つまり決戦の機会が多いわけだが、10個艦隊が激突するような大会戦においては一個艦隊の価値など、戦隊ないし分艦隊レベルにまで下がってしまう。ならば艦隊まるごと部隊レベルの特殊編成にすれば、かえって都合が良いのかも知れない。
高速戦艦が大挙して迫る光景は、対戦者に常に激しいプレッシャーと恐怖を与え、沈着冷静なロイエンタールをして圧倒感を否定できないと言わしめさせた。艦首主砲12門は帝国同盟合わせて量産艦艇中最高の長中距離火力を誇り、弾幕維持のため専用の補助動力炉を実装しているほどである。正面防御力も標準型戦艦を上回っており、加速性能を決めるエンジン総出力も標準型戦艦の推定２倍以上である。
小細工なしの真っ向勝負から相手をねじ伏せるべく開発された高速戦艦。その大群が動き出すと、敵味方双方にとってひとつのサインとなる。どんな凡将にも分かりやすい、本格的な攻勢のはじまりである。
シュワルツ・ランツェンレイターの苛烈な火線に自陣を食い破られたら、瓦解から敗北への転落は避けようがなくなる。それゆえ守る側も必死に抵抗し、ビームもミサイルも補給を無視するほどの勢いで撃ち尽くすのが常である。さらに高速戦艦は後部の防御力がかなり低く、大出力の反動で持続力もないため、守勢にはかなり弱い。黒色槍騎兵の損耗が勝った戦いでも少なくはないゆえんである。
正面きって戦う姿勢の、これは宿命ともいえる。だが運命を受け止めてこそ得られるものもあり、失点を簡単に上回る武勲を槍の穂先に掲げて見せてきた。負けた戦いでさえ艦隊司令官クラスの将官を屠っており、黒色の槍騎兵が仕留めた提督にはウランフ・アップルトン・フィッシャー・メルカッツといった名だたる名将・良将が含まれている。
宇宙最強を謳われた黒色槍騎兵艦隊。真の最強は歴史が語るように知略を尽くしたヤン艦隊であったが、損害が大きかったにも関わらずビッテンフェルトの艦隊が最強の名で呼ばれているのには、火線の中心へと恐怖を乗り越えて突進しつづけた無謀にして勇敢な騎兵どもに対する、畏れと敬意があったのはおそらく間違いないだろう。
原型リマスター版 ※１ｍ１ピクセル(今後の仕様)比較用ケーニヒス・ティーゲル
黒色槍騎兵(シュワルツ・ランツェンレイター)艦隊の代名詞といえば高速戦艦である。宇宙空間と同色の漆黒に塗られた１万隻を超える高速戦艦群は、ローエングラム王朝軍でもっとも激烈な戦闘をくぐり抜けてきた、悪名高き真の猛者どもといえるだろう。高速戦艦運用の花形は、その持てる火力と防御と加速力を活かした、正面からの強行突破につきるだろう。良く言えば正々堂々、悪く言えば猪突猛進――高速戦艦こそまさに、フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルトにふさわしい最高の艦種である。
黒色槍騎兵艦隊が擁する高速戦艦は１万数千隻、構成１万5000余隻中の大半を占めている。補助艦艇や哨戒戦隊を除いた実戦部隊で考えれば、ほぼ全部が高速戦艦といってよい。量産戦闘艦といってもけして多くはない高速戦艦は通常、制式艦隊に多くても中規模の部隊までしか配備されていない。ここまで極端に偏った編成をラインハルト・フォン・ローエングラムから許されているのは、ビッテンフェルトの艦隊が決勝艦隊としての性格を持っているからだと考えられる。
実権を得て以後のラインハルトには、敵対者がほどよく集まる時期を計ってから一網打尽に片付ける志向があった。つまり決戦の機会が多いわけだが、10個艦隊が激突するような大会戦においては一個艦隊の価値など、戦隊ないし分艦隊レベルにまで下がってしまう。ならば艦隊まるごと部隊レベルの特殊編成にすれば、かえって都合が良いのかも知れない。
高速戦艦が大挙して迫る光景は、対戦者に常に激しいプレッシャーと恐怖を与え、沈着冷静なロイエンタールをして圧倒感を否定できないと言わしめさせた。艦首主砲12門は帝国同盟合わせて量産艦艇中最高の長中距離火力を誇り、弾幕維持のため専用の補助動力炉を実装しているほどである。正面防御力も標準型戦艦を上回っており、加速性能を決めるエンジン総出力も標準型戦艦の推定２倍以上である。小細工なしの真っ向勝負から相手をねじ伏せるべく開発された高速戦艦。その大群が動き出すと、敵味方双方にとってひとつのサインとなる。どんな凡将にも分かりやすい、本格的な攻勢のはじまりである。
シュワルツ・ランツェンレイターの苛烈な火線に自陣を食い破られたら、瓦解から敗北への転落は避けようがなくなる。それゆえ守る側も必死に抵抗し、ビームもミサイルも補給を無視するほどの勢いで撃ち尽くすのが常である。さらに高速戦艦は後部の防御力がかなり低く、大出力の反動で持続力もないため、守勢にはかなり弱い。黒色槍騎兵の損耗が勝った戦いでも少なくはないゆえんである。
正面きって戦う姿勢の、これは宿命ともいえる。だが運命を受け止めてこそ得られるものもあり、失点を簡単に上回る武勲を槍の穂先に掲げて見せてきた。負けた戦いでさえ艦隊司令官クラスの将官を屠っており、黒色の槍騎兵が仕留めた提督にはウランフ・アップルトン・フィッシャー・メルカッツといった名だたる名将・良将が含まれている。宇宙最強を謳われた黒色槍騎兵艦隊。真の最強は歴史が語るように知略を尽くしたヤン艦隊であったが、損害が大きかったにも関わらずビッテンフェルトの艦隊が最強の名で呼ばれているのには、火線の中心へと恐怖を乗り越えて突進しつづけた無謀にして勇敢な騎兵どもに対する、畏れと敬意があったのはおそらく間違いないだろう。
あああ
あああ
あああ
あああ
黒いよー。
あああ
あああ
黒いよー。
黒いよー
あああ
黒色槍騎兵は爆発的な突撃が売りのため、随行する輸送艦も機関出力が通常より高くチューニングされた特注品である。
