バルバロッサ Barbarossa

全長986m 全幅257m 全高231m 帝国軍キルヒアイス艦隊
ローエングラム紋章版はデカールによる再現。 幻のローエングラム紋章版。このエンブレムを付けたバルバロッサが登場することを、叶わぬと知りつつ夢想した人は私以外にもいるだろう。キルヒアイスはあまりにも早く逝ってしまった。 赤毛の友人、ジーフリード・キルヒアイスの艦。銀英伝の軍艦では唯一のレッドカラーリングで際だつ。
防御主体の設計はブリュンヒルトに近く、艦形からも白き貴婦人の姉妹艦といって良いだろうが、ブリュンヒルトが主砲を分散したのに対し、バルバロッサは前面下部に集中配置している。
特徴的な下部の張り出しは本体から離してセンサー群を配置するための構造で、艦本体が発するノイズを最小限に抑え、情報収集の精度を向上させるのが目的である。
同様のコンセプトはブリュンヒルト以降の帝国軍の大型戦艦でよく見られるので、一定の成果を得たものと見られる。張り出すとその部位への被弾確率が上昇するが、こういった区画には誘爆の危険がある武装、とくに実体弾の類は演出を見る限りほとんど配置されていないようなので、直撃を受けても比較的安全だと思われる。
バルバロッサはキルヒアイスと共にアムリッツァとリップシュタット戦役を風のように駆け抜けた。キルヒアイスは生涯で60回以上の戦闘を指揮しており、すべてに引き分け以上の結果を得ている。その戦いの多くはリップシュタット戦役時の辺境平定で、詳細は原作でもアニメでもほとんど語られておらず、銀河英雄伝説が好き!のカワサキ大統領さまが辺境の光跡という二次創作長編を書いている。
いずれにせよ数多くの戦闘をこなして無敗のまま死んだのは、ヤン・ウェンリーの他にはキルヒアイスくらいしかいない。ラインハルトはバーミリオンで事実上ヤンに負けており、ロイエンタールは双璧の争覇に敗れた。
キルヒアイスがラインハルトの盾となって代わりにアンスバッハに暗殺された後、主を失ったバルバロッサはオーディンに曳航された。
バルバロッサは「赤髭」という意味で、中世欧州の地中海で暴れた海賊兄弟。または神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒI世の通称。
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