アースグリム Asgrim(Z:Ahsgrimm)

全長951m(アンテナ含まず) 全幅224m 全高213m(アンテナ含まず) 帝国軍ファーレンハイト艦隊
全長に含まれない4本の針状構造は超光速通信用アンテナで、大気圏突入時は収納している。おなじ構造を持つ旗艦は他にも何隻かいる。 艦首主砲の中性子ビーム砲は12門。帝国の旗艦用大型戦艦は艦首砲門が同盟の大型戦艦と比べ半分以下しかないが、口径が相対的に大きいので戦闘能力は遅れを取らない。
主砲は動力部で生み出したエネルギーを配分して運用しているので、口径が大きくなるぶん使用可能な砲門数が同盟より減るという理屈である。 アースグリムは猛将アーダルベルト・フォン・ファーレンハイト艦隊の旗艦として就役し、ラグナロック作戦および大親征に同行し武勲を重ねた。貧乏貴族出身で食うため軍人になったファーレンハイトの裏の顔は吝嗇家で、アースグリム艦内に節約の訓令を出していたという説がある。アースグリム乗員はたとえば一冊の雑誌を100人で回し読むなど節制に励み、小金持ち揃いだったことだろう。 最大の特徴は艦首のくびれ部に格納されている超大口径ビーム砲で、小規模の要塞主砲に匹敵する威力を持ち、一撃で数百隻を沈める。まるで宇宙戦艦ヤマトの波動砲だが、エネルギー消費が激しく装甲が溶解するなど艦への負担が激しすぎるため、いざというときしか使用できない。 アースグリムは回廊の戦いで味方を脱出させる契機となる「波動砲」攻撃をメルカッツ艦隊相手に敢行し、さらに最前線に踏み止まって部下を援護するなど奮迅の活躍を見せたが、ついに武運つきて撃沈され、ファーレンハイト提督も命運を共にした。その遺志は生き残った少年兵に託された。 艦名はアイスランドの伝承「ニャールのサーガ」に登場する賢者。
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