東方Project 1/8 射命丸文 -Ver.2- フィギュアレビュー

発売:2012/08:グリフォンエンタープライズ 原型:i-con

個人的に射命丸文フィギュアの傑作だな。 なにやら外箱の化粧も金色蒔絵みたいで侘び寂び華やかだぜ。 1枚ごとに照明を整えるなどしたため撮影には3時間ほどかかっており、私の持てるノウハウをすべて注ぎ込んでいる。 ツールや技術の限界で、現在のところこれ以上綺麗に写すことは多分できない。 文句なしに50体棚(箱から出してショーケースで飾ってる一軍)の文を、ブキヤ版と入れ替えた。良作佳作が増えてる影響により、グリフォンエンタープライズが次第に家の棚で存在感を増しつつある。 後ろを見ればフィギュアが分かる。うむ、文&i-con氏のファンでない人には、「バランスが悪くて仰け反ってやんの」と見えるかも知れないし、実際その通りだ。 このレビューの文章は完璧に私自身のプラス補正が多分に働いてるので、実際の評価はすこし割引いたほうがいいだろう。 ま、好きな意中の娘が、とびきりの服を着て、自分に話しかけてるってシチュで抱く感情や興奮の状態だと思いねえ。思わず腰を据えてつい半ば本気の長時間撮影しちまったし。 あややはいまや、チルノと並んで東方で個人的に一等好きなキャラの2柱だ。だからこのクオリティで出してくれたことをグリフォンに感謝、i-con氏に感謝だぜ。 もちろんアルター・グッスマ・メガ屋といった一流処がスケール物で作ればおそらくもっと凄いフィギュアになるのは分かっているが、確率低いし。 それゆえ多くの人に決定版として安心して奨められるレベルの作品を出してくれたニッチ狙いメーカーに、ありがとうと言いたい。よくここまで高い完成度を誇るメーカーに成長してくれた。 たとえ好き故の補正が働こうが、少なくともファンが喝采を挙げるモノを提供できるならば、それは買ったユーザーにとっては一流の仕事だ。 アップではさすがに細部のアラが見えてくる(塗りムラ等)が、そんなことこのロリフェイスの微笑みを前にすればどうでもいいことだ。 ZUN帽? を房なしにチェンジして、さらにアップ。癖のない顔立ちがいいな。決まった絵柄の存在しない東方だからこそ、無難でかつ完成度の高い、逆にいえば癖のない決定版フィギュアが各キャラで欲しい。 2012年に入ってからグリフォンは数体に1体、明らかにこれまでと違う輝きを放つようになっている。それが射命丸文で巡ってきたのは、私にとってはなんという行幸だったろう。 ああ、そういえばこの文、Ver.2。つまりリメイクだったっけ。そんなこともすっかり忘れて、夢中で撮影してたぜ。 初代グリあややが出たのは2009年10月だから、3年前やね。それと見比べたら今回はあまりにもレベルが違いすぎて――成長したのう。 工作機械の限界で部品精度あまり高くないのに、アルターなどに対抗してか無理して細い髪の毛造型でかえって精度のアラを強調してたのが以前のグリフォン。最近は無理せず太め。こちらのほうがアニメ絵的なラインになりやすいので、美人キャラを除いて通用しやすいだろう。カワイイで攻めるなら太いパーツ、ディテール強調はアラになりにくい表面彫りで勝負してる。 ここで毎度のローアングラー文ちゃんといっしょに記念撮影。顔の大きさが近いぜ。 胴体前部 女の子らしく胸はちゃんとある。中学生のような外見って設定だから、そのていどなバストサイズ。 細い体だよ。それとこの服は風神録のものだね。 細腕も中学生かな? すごい風を起こせる天狗独特のアイテム。 取材中の腕章は取り外せる仕様だが、今回の撮影ではそのままだ。理由はカメラ&腕章なしだと、ポーズ的に違和感があったので。 このカメラはライカM3だぜ。M4でもM5でもM6でもない。細部の特徴を総合して、ずばりM3。 それにしても、高価な道具のはずだが、カメラストラップなしで直持ち。豪の者だぜあやや。じつは初代あややのカメラには紐(本物)が付いてたので、この部分は退化してる。 そっけない背中は東方キャラではけっこう多い。 スカートの広がり方が、妙に躍動的である。単純なグリフォン広がりではない。ゆゆさまVer.2もおなじだった。 際どいぜ。モモのかなり高いとこまで肌色露出。 女の子らしさを強調する内股。 赤い下駄靴。 プレートのマークはカエデ(切れ込みが深いからモミジかも)。 パンツも力が入ってたぜ。 スカートの短いあややはパンツ解釈が多いが、それにしてもこの食い込み――本気だ。 前の布量、少ない! 食い込みに肉尻表現まで。 これでもしすじ表現まであったらエロフィギュアと変わらんかったな。 顔の可愛さからスカートの中まで、日本中の天狗少女好き(属性として存在するかはともかく)が買って後悔しないフィギュアだ。

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